勉強会主催の ゆう です。
今回の武蔵小杉での勉強会には初めての方4名を含む、8名の方にご参加いただきました!
武蔵小杉で、しかも平日の勉強会ながら、多くの方にご参加くださり、とても嬉しく思います。
コンサルタントの仕事をされていて、人間のタイプについて学び直したいと来られた方、
自己受容を課題とされていて、自己受容の方法をどう教えているか知りたいと来られた方、
また、時間がたまたま空いているので来られた方(笑)など、さまざまな方に来ていただき、みなさんのご意見もお聞きし、私自身もとても勉強になりました。
日常で少しでも役立てていただけるよう、みなさんの考え方や意見も踏まえ、内容のブラッシュアップをしていきたいと思います。
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アドラー心理学で教えられる「ライフスタイル」とは?
今回の勉強会のテーマは、
アドラー心理学に学ぶ「ライフスタイル診断と、自己受容法」
についてでした。
「ライフスタイル」とは、アドラー心理学で「認知行動パターン」のことをいわれます。物事をどのように受け止め、どう考えて行動するか、ということですね。
このようなパターンは人それぞれであり、皆、独自のライフスタイルを持っているといえます。
※ライフスタイルは、一般には「生活様式」という意味で使われていますが、アドラー心理学では異なる使われ方をされています
よりわかりやすく言うと、ライフスタイルとは「性格」ともいえるでしょう(アドラー心理学で「性格」という言葉が使われない理由は、性格=変わらないもの・固定不変のもの、という先入観を持たないようにするため、といわれています)。
性格という言葉が持つ元々のニュアンスとは異なり、ライフスタイルは自らが選び取ったものであり、自分で選び直すこともできるのですね。
ライフスタイルは独自のものではあるものの、ある程度のパターンが見出されており、代表的なライフスタイルが6つ、教えられています。
それが以下のタイプです。
- 欲張りタイプ(ゲッター)-他者は自分に奉仕して当然
- 赤ん坊タイプ(ベイビー)-他者からの保護がほしい
- 人間機関車タイプ(ドライバー)-私は優越でなければならない
- 自己抑制タイプ(コントローラー)-私は失敗してはならない、私は感情的にとりみだしてはいけない
- 犠牲者(ヴィクティム)-私は無実の犠牲者だ
- 興奮探し(エキサイトメント・シーカー)-私は興奮しているときだけOKだ
自分と近いと思われるライフスタイルの特徴を知ることで(良い面も悪い面も)、発揮すべき強みはどこか、対人関係ではどこに気をつけるべきかがわかりやすくなります。
前回は、6つのライフスタイルのうちの3つタイプ(ゲッター、ベイビー、ドライバー)の特徴についてお話ししました。
前回の記事はこちら

今回は後の3つのタイプである
- コントローラー
- ヴィクティム
- エキサイトメント・シーカー
の特徴をご紹介します。
6つのライフスタイルの特徴(自己抑制、犠牲者、興奮探しタイプ)
④自己抑制タイプ(コントローラー)
コントローラーは、
「私は失敗してはならない」
「私は感情的にとりみだしてはいけない」
という自己理想を持っています。
良い点としては、時間をよく守り、身辺も清潔・身ぎれい、秩序やルールにも忠実な傾向にあります(ただ、ルールに忠実であるがゆえにそれが何らかの足かせとなることもあるかもしれません)。
仕事は几帳面で正確。任せて安心と思われるタイプです。
これらの特徴から推察された方もいるかもしれませんが、コントローラーは日本人に最も多いタイプ、といわれています。
好ましくない点としては、他者からは冷静とか知的に見えますが、実は必死で感情を抑えようとしている、といわれます(抑うつ的な感情を抱きやすいといえますね)。
また、他者の評価に過敏であり、他者の感情を思いこみで決めていることが多い、とも指摘されています。
本当は嫌われたり、バカにされたり、悪く思われたりはしていないのに、そうされていると思いこむことがあるのですね。
⑤犠牲者タイプ(ヴィクティム)
ヴィクティムは、「自分は無実の犠牲者だ」という自己概念を持っています。
自分の不利や不遇をアピールして、人の同情を買おうとしたり、人を恨んだりするのが、ヴィクティム タイプです。
さらに、人生には悲観的で、何かに取り組むべきときにもマイナス要因を見つけて、挑戦を避けようとしてしまいます。
自分の不遇をアピールしても同情を買おうとしても、良好な対人関係を築くことはできません。まして人を恨めば、その対人関係は破壊されてしまうでしょう。
ヴィクティム タイプの方は、そのライフスタイルを大きく変えることが望まれますね。
⑥興奮探しタイプ(エキサイトメント・シーカー)
エキサイトメント・シーカーの自己概念は、「私は興奮しているときだけOKだ」です。
わざと危ない目に遭おうとするのが好きで、度が過ぎて規則を破ることもあります。
また、物事の取り組みについて、最初は元気で勢いがあるものの、途中で飽きてしまって気が乗らなくなる傾向がある、といわれています。
平凡やふつうは受け入れられない、興奮できること、非常に興味をそそられるものに打ち込んでいたい(それでいて冷めやすい)、自分の熱中できることを追い求めすぎてルールから逸脱してしまう、というタイプですね。
あまり良くない面を取り上げてきましたが、このタイプの方は好奇心旺盛で、遊び心があるためユニークな発想ができる、という特長もあります。
枠にとらわれずに、これまでとはまるっきり違った、非常に良いアイディアを見つける可能性が高いタイプともいえるでしょう。
以上が、代表的な6つのライフスタイルの特徴です。
対人関係で問題になりそうな点もありますが、そればかりではなく、強みとなる点もあることがわかっていただけたと思います。
しかし問題と思われる点が過度に出てしまうと、対人関係でトラブルが生じ、よくない事態にもなり得ます。
次回、各ライフスタイルに共通する、特徴が過度に悪く出てしまうのを防ぎ、対人関係のトラブルを避けるための方法をお話しします。
まとめ
- 代表的な6つのライフスタイルのうちの3つが、以下のものです
- コントローラー
- ヴィクティム
- エキサイトメント・シーカー
- コントローラーは自己抑制タイプ。時間もよく守り、身辺も身綺麗で、ルールも忠実に守る傾向があります。一方、感情を必死で抑えようとしたり、他者の感情を思い込みで決めていたりするなど、生きづらさを感じる面もあります
- ヴィクティムは犠牲者タイプ。自分の不遇をアピールして同情を買おうとしたり、人を恨んだりする傾向があります。人生には悲観的で、挑戦を避ける面もあります
- エキサイトメント・シーカーは興奮探しタイプです。好奇心旺盛で、ユニークな発想ができます。ただ度が過ぎて規則を破ったり、最初は勢いがあるものの、いったん興奮が冷めると気が乗らなくなったりする面もあります
続きの記事はこちら

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