1/8(月)レポート 目指すべき“他者志向性”のギバーとは-行動心理学とブッダから学ぶ GIVEの精神1

ワークショップ主催の みなみ です。

今回のワークショップには、初めての方5名を含む、11名の方にご参加いただきました☆

休日のお昼ということもあってか、たくさんの方に参加していただき、とても嬉しかったです。

ワークショップ後もかなり長く参加者の方とお話しでき、非常に充実した休日になりました。

※記事の内容は動画でも学ぶことができます

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世界中の人びとの「働く意義」を変えたベストセラー

今回のワークショップのテーマは、「行動心理学とブッダから学ぶ”GIVEの精神”」についてでした。

GIVE&TAKE』という、こちらの本の内容をベースにお話をしました。

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

この『GIVE&TAKE』は、24カ国語以上で翻訳され、世界中の人びとの「働く意義」を変えたといわれる大ベストセラーです。

著者は組織心理学者のアダム・グラント氏

ペンシルベニア大学ウォートン校で史上最年少の終身教授となった人です。
1981年生まれなので、今は36,37歳。30代半ばで終身教授になったとは、とんでもなく優秀な方ですね。

『フォーチュン』誌の、「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」にも選ばれました。

そのグラント教授がこの『GIVE&TAKE』の中で何を書いているかというと…。

世界の文化をまたいで3万以上を対象に調査を行い、人間を「3つのタイプ」に分類したのです。
その調査結果が非常に詳しく書かれています。

グラント教授が分類した人間の3つのタイプとは、どのようなものなのでしょうか?

3万人以上対象の調査でわかった、人間の3つのタイプ

3つのタイプのうちの1つ目は、Giverギバー)です。
ギバーは、受け取る以上に、相手に多くを与えようとする人のことです。

2つ目は、Takerテイカー)。
テイカーは、与えるようよりも相手から多くを受け取ろうとする人のことです。

テイカーはまったく与えない訳ではないのですが、与えるのは、最終的に相手から多くを受け取るためです。相手を後で利用する関係づくりのために与えるのです。

反対にギバーは、相手を利用しようとは考えていません。
相手を助けるために自らを高めている人なのです。

そして最後のタイプは、Matcherマッチャー)です。
マッチャーは、与えることと受けとることのバランスをとろうとする人です。

仮に相手に与えた場合は、同等のことを相手にしてもらいたいと思い、反対に相手から受け取った場合は、同等のことを相手にしたいと思う人のことですね。

あなたはこの3つのタイプのうち、どのタイプにあてはまると思いますか?

あなたはどのタイプ?診断テストから得られたタイプの割合

ここで診断テストをします。

以下の質問への回答を、3つの選択肢から1つを選んでください。

あなたは2人の同僚と、3つのタスクがあるプロジェクトに取り組んでいます。

タスクの分担について話をすると、3人全員が、3つのうちの2つのタスクに強い興味を持っていることが分かりました。

しかし残る1つは非常につまらないタスクです。

あなたは、どうしますか?

選択肢はいかのものです。

  1. 同僚の1人につまらないタスクをするよう説得する。
  2. つまらないタスクに志願し、後で同僚に別の依頼をする。
  3. 見返りを期待せずに、つまらないタスクに志願する。

どれを選択しましたか?

1つ目の選択肢を選んだ人はテイカー、

2つ目の選択肢はマッチャー、

3つ目の選択肢はギバー のタイプの傾向があることを示しています。

もちろん、同僚といっても、どの同僚とプロジェクトを行うかによってやタイミングによって、選択肢は変わってくるでしょう。
これだけの質問でその人のタイプを判断することはできません。

しかしさまざまな状況下での多くの質問に答えてもらうことで、その人のタイプが判断できるようになっていきます。

グラント教授の調査では、以下のようなタイプの割合が得られたそうです。

マッチャーの割合が最も多く、半分以上を占めています。

ついでギバー、最も少ないのはテイカーとなりました。ただ、ギバーとテイカーにはそれほどの開きはありませんね。

そして、ここで気になるのは、どのタイプが最も社会的に成功しているのか、それとは逆に最も損をしているタイプはどれか、ということです。

最も成功している、あるいは最も割を食っているのはどのタイプ?

ではこの3つのタイプのうち、
社会的に最も成功から遠い位置にいるのは、どのタイプだと思いますか?

正解はギバーです。

ギバーはテイカーに比べて収入が平均14%低く、犯罪の被害者になるリスクは2倍、という調査結果が出ているそうです。

ギバーは相手に多くを与えるがゆえに自分の時間が取れずに能力を伸ばせなかったり、騙されてしまったりして、割を食っているのです。

いい人が損をしてしまっている…。何か、悲しい気持ちになりますね。

では3つのタイプのうち、社会的に最も成功しているタイプはどのタイプだと思いますか?

正解は、これもギバーなのです。

最も割を食っているのはギバー、ところが最も成功しているのもギバー。

これはどういうことなのでしょうか?

目指すべきは“他者志向性”のギバー

実は、ギバーといっても2通りあるといわれています。

1つ目が「他者志向性」のギバー。
もう2つは「自己犠牲型」のギバーです。

最も成功しているのが「他者志向性」のギバーであり、最も割を食っているのが「自己犠牲型」のギバーということです。

つまり、グラント教授の主張は、「ギバーになりましょう」という単純な主張なのではなく、「“他者志向性”のギバーになりましょう」ということなのです。

グラント氏教授ペンシルベニア大学ウォートン校で教授となって初めて行った授業で、彼は生徒達にこう語ったそうです。

君たちは、ギバーは成功できないと思っているかもしれない。

確かに、何の見返りも期待せず、ひたすら他人を助けている人たちのなかには、成功の階段の一番下に転げ落ちる人もたくさんいる。

しかし同じギバーであっても、ほんのちょっと工夫をすれば、階段の一番上にのぼることができるんだ

他人の人生に“ちょっといいこと”を起こすことに、注意とエネルギーを集中してみてほしい。

そうすれば、成功はおのずとついてくる。

(『GIVE&TAKE』より引用)

“ほんのちょっとの工夫”で誰にでも他者志向性のギバーとなり、成功の階段の一番上にのぼることができるのですね。

その“ほんのちょっとの工夫”は、ほんのちょっととは言われてますが、とても大切なことです。

その他者志向性のギバーになるメソッドを3つにまとめてみました。

それがこちらです。

  1. Giverの素晴らしい特徴
  2. 自己犠牲型と他者志向性のGiverの違い
  3. 「与えることが当たり前」の環境

次回以降、それぞれのメソッドの詳細を紹介しています。

まとめ

  • 組織心理学者のアダム・グラント氏は、「取る」「与える」という観点から、人間をギバー・テイカー・マッチャーの3つに分類されました
  • 成功から最も遠い位置にいるのはギバー、また最も成功しているのもギバーです。それは同じギバーでも、「他者志向性」と「自己犠牲型」のギバーに分かれるからです
  • 自分を顧みずにひらすら他人を助けていると自己犠牲的になってしまいます。多くを与えつつ、ほんのちょっと工夫をすることで他者志向性のギバーになることができます

ワークショップに参加された方の感想

◯giverには2種類あり、最終的に成功を収めるということを知り、ストンと納得することができました。
 他人の貢献を認めることなどができてないと思ったので、実行していきたいと思います。

◯他者志向型のギバーの特徴、勉強になりました。
 相手の貢献度をもっと考えていきたいと思います。

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コンテンツブッダと行動心理学レポート
この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計500回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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