勉強会主催の みなみ です。
今回のワークショップには、初めての方1名を含む、9名の方にご参加いただきました!
先週のワークショップに来られた方が続けて参加され、さらに奥さんもお誘いされました。
奥さんを何かに誘って参加する、ということはこれまでなかったそうで、今回はその初めての機会としていただけたことをとても嬉しく思います^^
今回が、コミュニケーションの新たなきっかけとしていただければ、幸いです。
記事の内容を動画でもご紹介しています
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人間の3つのタイプと、最も成功するタイプ、失敗するタイプは?
今回の勉強会のテーマは、
ブッダと行動心理学から学ぶ「人間の3つのタイプと、GIVEの精神」
についてでした。
このテーマのワークショップでは、『GIVE&TAKE』という本の内容をメインにお話ししています。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
この本は、ペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント心理学教授によって書かれました。
グラント教授は史上最年少で終身教授となったほど優れた心理学者であり、ほかの心理学者からも「天才」と言われているほどです。
『GIVE&TAKE』の中でグラント教授は、人間には3つのタイプがあることと、どのタイプが最も成功しているのかを明らかにされています。
その3つのタイプとは
- ギバー
- テイカー
- マッチャー
です。
このタイプの中で、最も成功から遠ざかっているタイプはギバー、そして最も成功しているタイプもギバーであるといわれています。
なぜこうも違いがあるかといえば、同じギバーではあっても、他者志向性のギバーと、自己犠牲型のギバーの2通りがあるからです。
※他者志向性のギバーは大きく成功していますが、自己犠牲型のギバーは割を食ってしまっています
他者志向性のギバーになるには?自己犠牲型との違いを知る
他者志向性のギバーになるには、他者志向性と自己犠牲型の違いを知らなければなりません。
他者志向性のギバーは、信用が基本でありながら、行動や評判から相手のタイプを見抜き、タイプによってその対応を変えられます。
反対に自己犠牲型のギバーは誰でも人を信用してしまうため、ギバーにとっての天敵であるテイカーにだまされ、搾取されてしまうのです。
ゆえに他者志向性のギバーになるには、まず相手のタイプ(特にテイカーであるかどうか)を見極めなければならないのですね。
前回は、フェイスブックを使ったテイカーの見極め方についてご紹介しました。
前回の記事がこちら
テイカーの特徴である「自己顕示欲の強さ」が表れているかどうかで、ある程度は相手がテイカーであるかどうかを見極めることができます。
しかしこれだけでは十分とは言えません。最も気をつけるべきは「愛想の良さにだまされないこと」なのです。
今回はそれについてお話しします。
愛想の良さに要注意!“人当たりによる分類”からわかる警戒すべき相手
グラント教授は、「愛想の良さ」についてこう詳しく語られています。
私たちには、愛想のいい人はギバーで、無愛想な人はテイカーだという固定観念がある。
新しく知り合った人が、やさしそうで友好的に見えると、ついつい善人だと思ってしまう。
逆に、冷淡で敵対的な印象を与えれば、こちらのことなど気にもかけない人だと思うのだ。
しかしこうした判断を下す際、相手の表面的な態度にばかり注意を払いすぎて、その内側にある肝心なものを見落としてしまう。
(『GIVE&TAKE』より引用)
愛想の良い人は内面もきっといいのだろう、と私たちは信じています。反対に、愛想の悪い人はきっと内面にも問題がある人と思って警戒するでしょう。
しかし相手がどういう人かの判断を下す際に重要なのは、その人の内面的な情報です。それにもかかわらず私たちは表面的な情報でそれを補い、判断を下しているのです。
すると、良い人だと思っていた人が実はテイカーで、だまされたり利用されたりしてしまうことがあるのです。
それとは逆に、根は良い人を悪人と判断してしまったゆえに、その人の本当の良さが十分に発揮されない、ということもありますね。
人当たりによる分類
人当たりの良さと、その人の内面とを分類すると、以下のようになります。
人当たりが良いギバーは自分にとって最高の人、人当たりが悪いテイカーは自分にとって最低の人、といえるでしょう。
人当たりが悪いけれどギバーの人は、過小評価されている人、といえます。根は良い人なのに、愛想が悪いゆえに悪い人と判断されてしまうのですね。
過小評価されている人が誤解を解くには愛想の良さにも心がけるべきであり、判断する方としては、その人の内面をしっかりと見て評価したいところです。
最後が、人当たりは良いがテイカーの人は詐欺師タイプの人です。言葉巧みに近づいて良い人のように思わせて、裏では相手を自分の思い通りに操作しようとする人ですね。
ギバーが最も警戒すべきはこの詐欺師タイプの人であり、表面的な態度しか見ていなければ相手の本質を見抜けず、だまされることになってしまうのです。
では相手の本質、内側を見抜くにはどうすればいいのでしょうか。またそのタイプの人にはどのような態度で接すればよいのでしょうか。
それについては次回、詳しくお話しします。
まとめ
- 組織心理学者のアダム・グラント教授は、人間をギバー・テイカー・マッチャーの3つのタイプに分類されました。そのなかで最も成功しているのも、最も割を食っているのもギバーです
- ギバーには2通りいるといわれています。自己犠牲型のギバーはテイカーに利用されて成功から遠ざかりますが、他者志向性のギバーは信用を基本としながら、相手のタイプに見抜いて、そのタイプに応じた行動を取り、自分を守れます
- テイカーに搾取されないためには、愛想の良さにだまされずに、その人の内側を知り、本当のタイプを見極めることです。しかし私達には表面的な態度に気を取られ、それだけでその人のタイプを判断してしまう傾向があります。内側を正確に知ることが肝心です
続きの記事はこちら
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