1/9(木)レポート これでは自分も相手も苦しめる…仏教で説かれる「餓鬼」のような生き方とは?-アドラー心理学にみる 健康なパーソナリティ6

勉強会主催の みなみ です。

今回の勉強会には、初めての方2名を含む、6名の方にご参加いただきました!

初めての方にも来ていただき、今年になって初めてお会いしご挨拶できたかも多く、嬉しく思います^^

勉強会ではアドラー心理学に加え、関連したポジティブ心理学の内容もお話ししました。

ポジティブ心理学は比較的新しい心理学の分野で、「幸福」についての研究が進められている心理学です。
その最新の研究結果が示していることも、その根底には“他者貢献の精神・利他の精神”の重要性が見られます。

時代が変わっても、アドラー心理学の人間知や、仏教の真理のうえに成り立っているのだと改めて知らされました。

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健康なパーソナリティと未熟なパーソナリティ。その違いとは?

今回の勉強会のテーマは、
ブッダとアドラー心理学から学ぶ「対人関係を良好にする”健康なパーソナリテ­ィ”
についてでした。

このテーマの勉強会では、アドラー心理学について書かれたベストセラー『幸せになる勇気』に内容を元にお話ししています。

テーマにある「パーソナリティ」とは、「個性」や「性格」という意味で使われていますね。

個性という意味もあるように、パーソナリティは人によって異なりますが、アドラーはそのパーソナリティを「健康」か「未熟」かの、大きく2つに分類しました。

では何を基準に、健康なパーソナリティと未熟なパーソナリティに分けられるのでしょうか?

基準の1つは「共同体感覚が高いか低いか」、
もう1つは「活動的か非活動的か」です。

共同体感覚が高い領域のパーソナリティが健康なパーソナリティであり、共同体感覚が低い領域のパーソナリティは未熟なパーソナリティですね。

パーソナリティをより細かく分けると、以下のようになります。

  • 社会的に有用な人
  • 支配する人
  • 弱さをアピール人
  • 逃げる人

に分けられるのですね。

前回は「弱さをアピール人」を詳しくご紹介しました。

前回の記事はこちら

8/24(土)レポート “弱さをアピールする人”とは?「与えてもらうこと」ばかりを考えることの問題点-アドラー心理学にみる 健康なパーソナリティ5
勉強会主催の みなみ です。 まだ気温は高いものの、猛暑は過ぎ去った感があり、少し過ごしやすくなりましたね。 今回の勉強会には、初めての方4名を含む...

前回ご紹介した「弱さをアピール人」と、「支配する人」に共通しているのが、共同体感覚が低く、自分のことにしか関心がないことです(弱さをアピール人なら自分が他者から守ってもらうこと、支配する人なら他者が自分に奉仕をすることにしか関心がありません)。

このような「自分にしか関心がない」生き方・考え方、またそれと相反する考え方が仏教でも教えられています。

仏教で説かれる「餓鬼」のような生き方とは?

餓鬼(がき)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

仏教では「餓鬼界」という世界があることが教えられています。その餓鬼界に住んでいるのが餓鬼です。

餓鬼は、骨と皮だけであるかのようにやせ細っていて、お腹だけがプクッと膨れ上がっています。飢えで苦しんでいるのです。

そう聞くと、餓鬼界には何も食べるものがないと思うかもしれませんが、実はそうではありません。

食べ物はあるものの、餓鬼が自分の口に入れようとすると、その食べ物が青白い炎となって燃えてしまうのです。

だから餓鬼は食べ物や飲み物を見ると炎を連想し、怯え、食べるに食べられず苦しんでいるのですね。

苦しみ・悩みの大きい世界だとわかります。

この餓鬼界は、強欲で嫉妬深く、相手のものを次々に奪ったり、物惜しく、自分が施しをしたりすることがなかった人間が死んで墜ちる世界であると説かれています。

「そんな世界なんか、あるはずないでしょう」とも思われるかもしれません。

生前・死後のことなので、あるかどうかは人間にはわからないのですが、ここで大切なのは、餓鬼界に墜ちるような行為、人間でありながら餓鬼のような生き方をしている人は、この世から苦しむことになるということです。

強欲で相手のものを奪い、嫉妬深くて相手の努力を認めない。物惜しくて自分が相手に奉仕することはなく、むしろ奉仕させることのみに関心を持っている。そのような餓鬼のような生き方では、相手を傷つけるだけでなく、相手からの信用を失い、自分自身も孤独で苦しむことになってしまいますね。

『幸せになる勇気』には、自分にしか関心がない人のことを

「与えてもらうこと」ばかりを求めている物乞い

と厳しく指摘されています。

与えてもらうことばかりで、自分から与えることのない物乞い、餓鬼のような生き方では、幸せになれないのです。

餓鬼のような生き方

ちなみに、子供のことを「ガキ」ということがあります。子供は経験も能力も、自ら得た所有物もため、たいていは与えてもらうことしかできず、自分から与えることはできません。ゆえに「餓鬼→ガキ(子供)」となったと考えられます。

アドラー心理学で、対人関係の問題を解消し、幸せに生きるには共同体感覚を高めること、すなわち「他者の関心事」に関心を持ち、相手に貢献することが勧められているように、

仏教を説かれたお釈迦様は、「幸せになりたければ、与えなさい」と勧められています。

奪う人では不幸になる、与える人になってこそ自分も相手も幸せになることを教えられているのです。

次回、

与えるとは、具体的に何を与えるのか、
与える人のことを仏教では何といわれるのか、

ということについてお話ししていきます。

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コンテンツ ブッダとアドラー心理学 レポート
この記事を書いた人
南 雄一郎

仏教で説かれるブレない“人生の指針”を伝えたいと思い、 心理学や自己啓発を切り口に、都内で仏教と心理学を組み合わせたワークショップを開催しています。

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