12/1(日)レポート 誤った信念の5つの特徴とは?(単純化と一般化、レッテル貼り)-アドラー心理学に学ぶ“認知のゆがみ”の改善法4

勉強会主催の みなみ です。

今年も1ヶ月を切りましたね。

今回のワークショップには初めての方4名を含む、7名の方にご参加いただきました。

心理学だけでなく仏教についても関心が高い方も来られ、終了後も仏教についての質問にお答えするなど、話が盛り上がりました。

みなさんの仏教への関心が高かったことが嬉しかったとともに、私自身も気づきを得ることができ、充実した時間を過ごすことができました。

今回のワークショップを縁に、仏教に対してより理解なされ、さらにご関心が高まられることを願っています。

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悪循環を引き起こす“認知のゆがみ”とは?

今回のテーマは、
ブッダとアドラー心理学に学ぶ「悪循環を引き起こす“認知のゆがみ”の改善法」
についてでした。

心理学では、気分を良くしたり、行動の改善をしたりしていくための始まりとして、「認知のゆがみ」を矯正することが勧められています。

認知のゆがみは「バイアス」ともいわれます。物事を偏って見ることです。

物事をありのままに受け止められず、偏った見方をすると、それが誤った思考となり、気分が落ち込んだりしてしまいます。
そこから不適切な行動へとつながって相手との関係が悪くなり、相手に対していっそうネガティブな見方をしてしまう…、と悪循環に陥ってしまいかねません。

前々回は、人間には「統覚バイアス」という、自分の思い込みに合うように見方を曲解してしまうこと、
前回は、思い込みの通りに行動することで思い込みが実現し、ますます思い込みが強くなるという「環境との相互作用」についてお話ししました。

前々回「統覚バイアス」についてはこちら

3/16(土)レポート 認知を誤る原因「統覚バイアス」とは?-アドラー心理学に学ぶ“認知のゆがみ”の改善法2
勉強会主催の みなみ です。 今回のワークショップには、初めての方3名を含む6名の方にご参加いただきました^^ 気温の上がり下がりが大きく、残念なが...

前回「環境との相互作用」についてはこちら

3/16(土)レポート 認知を誤る原因「統覚バイアス」とは?-アドラー心理学に学ぶ“認知のゆがみ”の改善法2
勉強会主催の みなみ です。 今回のワークショップには、初めての方3名を含む6名の方にご参加いただきました^^ 気温の上がり下がりが大きく、残念なが...

今回は、誤った認知には具体的にどのような特徴があるのか、「誤った認知の5つの特徴」についてお話しします。

誤った信念の5つの特徴(単純化と一般化、レッテル貼り)

誤った認知には、どのような特徴があるのでしょうか?

アドラー心理学では、以下の5つの特徴があると教えられています(ベーシック・ミステイクスといわれいます)。

  1. 単純化
  2. 一般化
  3. 誇張
  4. 関係づけ
  5. 見落とし

今回は1番目の「単純化」、2番目の「一般化」についてお話ししていきます。

①単純化

単純化は、二分論理(全か無か)などを使って、問題の性質を過度に単純に割り切ってしまうことをいいます。

100か0か、完璧な成功か失敗か、上か下か、優れているか劣っているかなど、中立的なものの見方ができずに、片方に振り切ってしまう考え方ですね。

「オール・オア・ナッシング」ともいわれ、すべてがOKでないとOKだと見なさない、すべてがOKでなければそれはNGだ、という考えです。
常に100%を求める「完璧主義」ともいえますね。

たとえば、対人関係において

あの人は私を好きではない。好きではないということは、嫌いだということだ

と捉えるのは、単純化ですね。

好きではなかったとしても、嫌われているとは限りません。仮に嫌われているほうだとしても、まだまだ修復可能な状態かもしれませんね。

それを「嫌われている」と単純に割り切ってしまえば、その人との接し方も悪くなったり、その人との接触を避けたりしてしまうでしょう。
そうなれば本当に相手から嫌われてしまいかねないのですね。

あるいは、行動した結果を

まずまずの成功はない。完璧な成功か、さもなければ失敗だ

と考えていれば、完璧な成功以外は失敗と見なします。完璧な成功はめったにないので、たいていのことは失敗だったと割り切ってしまうのですね。

そうなれば自信を失い、行動自体を避けるようになり、ますます自信を失ってしまうでしょう。

このように物事を極度に割り切って考えると、悪循環にハマりかねないのです。

②一般化

一般化とは、部分的な問題を全体的な問題だと思い込むことです。

対人関係でいえば、「あの人が私を嫌いなように、すべての人が私を嫌いだ」と考えることですね。

仮に一人に人から嫌われたとしても、すべての人から嫌われていることはまずないでしょう。自分のことを好きでいてくれる人、支えてくれる人も必ずいます。

それなのに、一人から嫌われたからといって「すべての人が私を嫌いだ」と考えるのは思い込みであり、誤った信念なのです。
そのような信念を持てば、自己評価はガタ落ちになり、対人関係を極端に避けてしまいかねません。日常生活にも支障が出てくるでしょう。

一部の問題を広げて、全体のことだと思い込み、気持ちを後ろ向きにさせるのが一般化なのですね。

特に有害な一般化とは?

特に有害な一般化が「レッテル貼り」といわれています。

仮に、自分に

「私は怠け者だ」
「ぼくは臆病だ」
「私は社会不適合者だ」

のようなレッテルを貼ってしまうと、たとえ望ましい行動をしたとしても、「やっぱり私はダメな人間だ」と思ってしまうのです。

レッテル貼りは自己評価を傷つけ、引き下げる行為なので、特に注意をしましょう。

「私は確かに怠けてしまったり、怖くて行動に移せなかったりすることもある。だからいって、いつも怠けているわけでも、何もしないわけでもない」

と自分の考えに反論し、レッテルに囚われないことを意識してください。

これは相手にレッテルを貼る場合も有害です。レッテルを貼れば、相手への見方が偏り、せっかくの相手のよい行動も見逃してしまいかねません。

 

今回は単純化、そして一般化についてお話ししました。

次回は、あとの3つの特徴をお話ししていきます。

まとめ

  • 物事への偏った見方を「バイアス」といいます。アドラー心理学では、人間には自分の思い込みに合うように事実を曲解する「統覚バイアス」があると教えられています。バイアスによって事実を誤って見ることで感情や考えも悪くなり、不適切な行動にもつながってしまいます
  • 誤った認知を正して、考えや行動を変えるには、まず誤った信念の特徴を知ることが大切です。誤った信念の特徴は5つ、挙げられています
    1. 単純化
    2. 一般化
    3. 誇張
    4. 関係づけ
    5. 見落とし
  • 単純化は、問題の性質を過度に単純に割り切ってしまうことです。白黒思考、オール・オア・ナッシングともいわれます。グレーな事実も「すべて黒、すべて0、すべて失敗」と受け止めると、自信を喪失し、自己評価が傷つきます
  • 一般化は、部分的な問題を全体的な問題だと思い込むことです。なかでも有害な一般化が「レッテル貼り」です。自らにレッテルを貼ると、たとえ望ましい行動をしたとしても「私はレッテル通りの人間だ」と思い、自己評価が下がってしまいます

続きの記事はこちら

3/15(日)レポート 誤った信念(=ベイシック・ミステイクス)の特徴とは?(誇張、見落とし)-アドラー心理学に学ぶ“認知のゆがみ”の改善法4
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