他人の評価が気になる…そんな悩みを劇的に解消するアドラーの言葉

「人からどう思われているか気になる。不安だ」と思われている方は多いのではないでしょうか。

最近はSNSが普及し、人と直接会っていない時間でもコミュニケーションが迫られ、常に他人からどう思われているかが気になってしまう時間が増えているのも、他人の評価に悩む方が多くなっている要因と思います。

「人の評価が気になりすぎて心配…」

そんな悩みに対し、劇的な解決法を示してくれるのがアドラーの言葉です。

アドラー心理学について書かれた『嫌われる勇気』がベストセラーになったのも、題名通り、多くの人の抱える他人の評価に対しての悩みに、あっと驚く答えを用意しているからでしょう。

アドラー心理学的にどのように答えているか、ご紹介していきます。

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人の価値は、他者からの評価に依存しない

『嫌われる勇気』の著者である岸見一郎さんは、アドラーの原著を紹介するという新たなコンセプトで『アドラーをじっくり読む』という本を書かれました。

その中の、「他人の評価は気にするな」という章の1節を紹介します。

人からの評価を気にかける人がいる。

そのような人は他者からよくいわれたら喜び、悪くいわれたら悲しんだり憤慨したりする。

これはおかしいだろう。

人の価値は、他者からの評価に依存しないからである

悪い人だといわれるから悪くなるのでも、よい人だといわれるからよくなるわけでもない。

(『アドラーをじっくり読む』岸見一郎著 より引用)

私達はどうしても、人から良い評価を受けると「自分は良い人間だ」と思い、反対に人から悪く言われると「私はなんてダメな人間なんだろうか」と落ち込んでしまいます。

しかし、人の価値は、他者からの評価には依存しないのですね。

そもそも他者からの評価は変化します。

昨日までは自分のことを認めくれていた人の評価が一変して悪く言われたり、それとは逆に自分のことを嫌っていたはずの相手が態度を変えたりすることは、経験があると思います(仮に自分は未経験だったとしても、自分がふとしたことがきっかけでほかの人の評価をがらりと変える、ということはあるはずです)。

そう考えると、他者の評価は実は曖昧なものがほとんどで、大抵はあてにはならないとわかります

だから岸見さんが

他者からの評価を気にかけるというのは、他者が自分について持つイメージ、他者の自分への期待に合わせようとすることである。そんなことはしなくてよい。

(『アドラーをじっくり読む』岸見一郎著 より引用)

と語られるように、過度に他者の評価に気にして他者に合わせすぎることは不要なのですね。

このように、自分の価値は他者の評価に依存しない、自分の価値は他者から何を言われようと変わらないと知るだけでも、気持ちが楽になるのではないでしょうか。

ありのままの自分を受け入れるところからすべては始まる

自分の価値≠他者の評価、と知った上で、では私達はどのように生きていけばいいのでしょうか?

それについて岸見さんはこうアドバイスされています。

他者からの評価にとらわれ、自分を実際よりもよく見せようとはせず、ありのままの自分を受け入れるところからすべては始まる

他者の期待に合わせ、自分ではない人になったとしても意味はない。

自分を変えようとする努力を断念した時、人は変われるのである。

(『アドラーをじっくり読む』岸見一郎著 より引用)

自分をよく見せようとするのはやめ、ありのままの自分を受け入れることを勧められています。

ありのままの自分を受け入れる、自分を好きになることを、アドラー心理学では「自己受容」といわれます。

自分のことが好きになり自己受容ができれば、相手に合わせたり、自分をわざわざ大きく見せかけたりすることはなくなるのですね。

また、他者の評価が気になる人はこういう人でもあると言われています。

人からどう思われるか気にする、自分のことをよく見られたいと思う人は、自分にしか関心がなく、「人生が要求していること、人間として〔人生に〕何を与えなければならないかを忘れる」(アドラー原著・勇気はいかに回復されるか)。

関心の向けどころを変えなければならないのである。

(『アドラーをじっくり読む』岸見一郎著 より引用)

他者の評価を気にして自分をよく見られたい人は自分にしか関心がない人、とも鋭く指摘されているのです。

だから、関心の向けどころを自分ではなく他者への貢献に向けるべきだといわれています。

他者にいかに貢献できるかを考え、自分にできることをする
そうすることで貢献感を得られ、自分には価値があると思えて、自分のことが好きになれるのですね

貢献感とは、自分は役に立てている、と感じている状態であり、これは他者の評価に依存しません。
自分が思えていれば、貢献感になるのです。

ただ、それは他者が迷惑がっているのに自分はやってあげたんだ、という自己満足とも違います。
本当に他者への貢献になることをしていてこそ、貢献感が持てるのですね。

では具体的に何をすることが他者への貢献になるのか、
また、他者への貢献以外で自己受容できる方法はないのか。

それについては以前にご紹介した記事があるので、ぜひあわせてご覧いただければと思います。

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相手にどう思われるか、評価されるかではなく、他者への貢献に着目し、貢献感を持つ。
それが他者の評価にとらわれない鍵なのですね。

引用した書籍

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この記事を書いた人
南 雄一郎

仏教で説かれるブレない“人生の指針”を伝えたいと思い、 心理学や自己啓発を切り口に、都内で仏教と心理学を組み合わせたワークショップを開催しています。

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