8/25(土)レポート 劣等コンプレックスを克服したアドラー自身のエピソードとは-アドラー心理学に学ぶ 不健全な劣等感を克服する方法4

勉強会主催の みなみ です。

本日の勉強会には初めての方2名を含む、5名の方にご参加いただきました^^

ちょっと涼しくなったと思ったら、また急激に暑くなりましたね…。今年いちばん暑かったと思うほどの熱気を感じました。
そんななかでもご参加いただけて、良かったです(>_<)

今回は「劣等感」がテーマだったので、「劣等感を言い訳にしてしまったことはありませんでしたか」ということについてディスカッションをしました。
改めて振り返ると、みなさん、思い当たることはいろいろあるようでした。

その後に、その不健全な劣等感の克服法をお話ししたところ、より理解いただけたように感じます。

劣等感を言い訳にせず、できることに注目をして、前向きに生きていきたいですね。

記事の内容を動画でもご紹介しています

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劣等感を言い訳にして人生から逃げ出してはいないか?

今回のテーマは、
ブッダとアドラー心理学に学ぶ「“不健全な劣等感”を克服する方法
でした。

劣等感と聞くと、持ってはならないもの、自分の成長を妨げるものなど、悪いイメージを持たれている方が多いと思います。

しかしアドラー心理学での劣等感とは、自己理想と現状との差に対して抱くもののことです。

誰にでも、現状よりも良い自分でありたいという「優越性の追求」があり、だから誰にでも、どんなに優秀に見える人でも劣等感が生じるのですね。

ゆえに劣等感を抱くこと自体は健全であり、劣等感があるからこそ、自己理想との差を埋めようと、私たちは努力できるのです。

問題は、その劣等感を言い訳に努力をしないこと、人生の課題から逃げようとしてしまうことです。

劣等感を言い訳にして目標達成から逃げようとすることを「劣等コンプレックス」といいます。この劣等コンプレックスこそ「不健全な劣等感」といわれ、私たちを苦しませるものなのです。

劣等コンプレックスの人に対してアドラーは、「劣等感を言い訳にして人生から逃げ出す弱虫」といっています(非常に厳しい言葉ですね…)。そういう人は多いのですね(私自身も反省させられます)。

※前回のレポートはこちら

6/30(土)レポート 「見かけの因果律」にとどまる理由とは?悩みの原因は“目的”にある-アドラー心理学に学ぶ 不健全な劣等感を克服する方法3
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アドラー自身が劣等コンプレックスを克服したエピソード

ではこのように厳しいことを言うアドラー自身の、劣等コンプレックスに対しての姿勢はどうだったのでしょうか?

このようなエピソードが残っています。

アドラーはオーストリアのウィーン生まれで、精神科医・教育支援者として活躍をしていましたが、ナチスの台頭による迫害の恐れからアメリカにその活躍の場を移しました。

ウィーンでは巧みな弁論家としてならしていたアドラーが、いわば、母国語(ドイツ語)を捨て、英語を使わなければならないことになったのです。

アドラーが、英語を習得するために払った努力は、並々ならぬものでした。講演で英語を使える自信がつくまでは、毎日英語のレッスンに通ったほどです。

アドラーは

英語が完全でないからといって、この課題(英語で講演すること)を避けるとしたら、人生の課題を避けるために神経症者が使う口実の一つになったであろう

(『生きる勇気とは何か』より引用)

と考えたといわれています。

新しい言語を習得することは、歳を重ねるほど難しいといわれますね。けれど、だからといって不可能はことではありません。

新たな言語を使えるようになりたいとは思っても、「自分はもう歳だから、いまさら英語が話せるようにはなれない」と自分を正当化し、言語習得をあきらめる人は非常に多いでしょう。

しかしアドラーは「言い訳をして人生の課題から逃げようとすれば、それは神経症者と同じだ」と考え、決して年齢を言い訳にすることなく懸命な努力を重ね、講演で問題なく英語が使えるほど熟達したのです。

アドラーは自身もまさに劣等コンプレックスを克服した人であったとわかります。

ではこのアドラーのように劣等コンプレックスを克服するにはどうすればいいのでしょうか?

次回はそれについて詳しくお話ししていきます。

まとめ

  • アドラー心理学で劣等感とは、自己理想との現状との間に生じる差に対して抱く感情です。優越性を追求するのが人間なので、劣等感は誰でも抱く感情であり、健全なものなのです。劣等感があるこそ、私たちは目標に向かって努力ができます
  • 劣等感を言い訳にして人生の課題から逃げようとすることを「劣等コンプレックス」といいます。劣等感をバネに努力する人がいる一方、劣等感を言い訳にして逃げ出してしまう人もまた多いのです
  • アドラー自身、年齢を重ねてからの英語の習得に苦労しましたが、英語の習得をあきらめ、英語での講演を避けたとしたら、神経症者が使う口実と同じになると自己を戒め、年齢を言い訳にすることなく懸命な努力をし、ついには講演で問題なく使えるほど英語が熟達したのです

続きの記事はこちら

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引用した書籍

生きる勇気とは何か アドラーに学ぶ

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コンテンツブッダとアドラー心理学レポート
この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計500回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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