8/24(土)レポート “弱さをアピールする人”とは?「与えてもらうこと」ばかりを考えることの問題点-アドラー心理学にみる 健康なパーソナリティ5

勉強会主催の みなみ です。

まだ気温は高いものの、猛暑は過ぎ去った感があり、少し過ごしやすくなりましたね。

今回の勉強会には、初めての方4名を含む、7名の方にご参加いただきました!

初めての方にも多くご参加いただき、新たな出会いも得られ、嬉しく思います。

今回は、福島から東京へ来られていた方も参加されました。東京にはセミナーへの参加のためによく来られているそうでして、前日にも別のセミナーに参加されたそうです。

東京に来ると、いろいろな情報が入ってくるのがいい、と言われていました。

私もワークショップを通して、自分の知らなかった心理学の分野を教えていただくことも多く、そのおかげで理解もどんどん深まっていると感じており、感謝の思いです。
これもワークショップの魅力の1つかなと思いました。

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アドラー心理学にみる、パーソナリティの4つの領域

今回の勉強会のテーマは、
ブッダとアドラー心理学から学ぶ「対人関係を良好にする”健康なパーソナリテ­ィ”
についてでした。

パーソナリティとは、一般的に「個性」「性格」という意味で使われていますね。

他人や自分の性格がまったく気にならない、という方はいないでしょう。他人の性格が気になったり自分の性格のことで悩んだりしている方も多いと思います。

このパーソナリティをわかりやすく理解できるのが、アドラーが行ったパーソナリティの分類です。

パーソナリティは

「共同体感覚が高いか低いか」
「活動的か非活動的か」

を基準にして、「健康なパーソナリティ」か、あるいは「未熟なパーソナリティ」かに分けられます。

健康なパーソナリティの人は他者と良好な関係を築いていくことができますが、未熟なパーソナリティの人は他者とのトラブルを引き起こしてしまいます。

パーソナリティはさらに、以下の4つの領域に分けられます。

前回は、活動的で共同体感覚も高い「社会的に有用な人」、活動的ではあるものの共同体感覚が低い「支配する人」について詳しくお話ししました。

前回の記事はこちら

6/8(土)レポート 成功するのは与える人?奪う人?共同体感覚の高低と成功との関係-アドラー心理学にみる 健康なパーソナリティ4
勉強会主催の みなみ です。 梅雨の季節となり、蒸し暑さが増して、不安定な天候となっていますね。 季節の変わり目であり、体調に気をつけていきたいです。 ...

今回は、共同体感覚が低く非活動的な「弱さをアピールする人」についてお話ししていきます。

共同体感覚が低く、非活動的なパーソナリティ

①弱さをアピールする人

弱さをアピールする人については、こう説明されています。

「私は小さく、弱く、無力で何もできない。だから私は他者からいつも守られていたい」と信じている人たち

自分一人では問題解決が難しいときに、事情を話し、他者からの協力を得ることは、良好に生きていくために欠かせません。

自分の弱みを見せまいと、他者に対して高圧的な態度で接したり、恐れを利用して強要したりしていては、やがて問題になります。
また、断られることを過剰に恐れ、他者にリクエストできないのも、ゆくゆく問題になっていくでしょう。

このように他者と協力関係を築くのは大事なのですが、人に求めるばかりで、自分からは貢献しないというのも問題がありますね。

ことさら弱さをアピールして人には貢献をさせ、「私は弱くて何もできないから…」と自分は与えようとしないのが、弱さをアピールする人です。

このような人のライススタイルは「ベイビー」といわれ、アドラーはそのような人たちを「甘やかされた子供」と厳しく批判をしているのです。

弱さをアピールする人の問題点

弱さをアピールすれば、いっときは相手もかまってくれたり、助けてもらえたりするでしょう。

しかしそれがずっと続くと、どうなるでしょうか?

相手は「正直もう、うっとうしい」「私ばかり助けてあげていて、あの人からは何もしてもらっていない」と、不満が募ってくるでしょう。

ベストセラー『嫌われる勇気』の続編である『幸せになる勇気』には、弱さをアピールする人について

「与えてもらうこと」ばかりを求めている物乞い

心が困窮している

と、シビアに指摘されています。

与えてもらうことばかりを求める人の近くにはいたくない、と思いますよね。

弱さをアピールし続けることは、相手との関係を悪化させ、やがては距離を取られてしまいます。そうなればますます弱さをアピールしてかまってもらおうとしますが、相手の心が離れるばかり…。

このような悪循環を招いしてしまいかねないのですね。

弱さアピールの悪循環から脱するには?

ゆえに、他者の関心、ニーズに関心を示し、自分から与えること、貢献をしていくことで、悪循環を断ち切り、苦境を乗り越えることができるのですね。

実際に、神経症を抱えた人に、アドラーが他者貢献の活動を勧めたところ、2週間で症状が回復した、という例もあるのです(このエピソードについては、今後の記事で詳しくご紹介する予定です)。

まず、相手に求めてばかりではないだろうか、相手のニーズにどれだけのかんしんを寄せているのだろうか、と自覚することから始めていきたいですね。

 

前回の記事でご紹介した「支配する人」、そして今回の「弱さをアピールする人」に共通しているのが、共同体感覚が低く、自分のニーズにしか関心ない、という点です。

このような生き方・考え方、またそれと相反する考え方が仏教でも教えられています。次回、詳しくご紹介します。

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コンテンツブッダとアドラー心理学レポート
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この記事を書いた人
南 雄一郎

仏教で説かれるブレない“人生の指針”を伝えたいと思い、 心理学や自己啓発を切り口に、都内で仏教と心理学を組み合わせたワークショップを開催しています。

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