2/2(日)レポート 上司に言いたいことが言えない理由とは?アドラー心理学にみる、正当化のメカニズム-即実践的 悩みの解決法11

勉強会主催の みなみ です。

今回の勉強会には、初めての方4名を含む、11名の方にご参加いただきました。

多くの方にご参加いただき、ディスカッションやシェアの時間もそれぞれのグループで盛り上がり、みなさん喜ばれていて、よかったです^^

初めて参加された方からは、

「レクチャーもワークも楽しみながら、1つのテーマを濃く掘り下げる内容で、とっても良かったです! 」

というご感想をいただき、非常に励みになりました(^^)

内容をより充実できるよう、研鑽していきたいと思います。

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上司が叱責する理由は?「支戦場」で戦おうとする仕組み

今回は、
ブッダとアドラー心理学に学ぶ「即実践的 悩みの解決法」
というテーマでお話ししました。

このテーマのワークショップでは、アドラー心理学について書かれた『人生を変える勇気』の内容を参考にしてお話ししています。

人生を変える勇気 - 踏み出せない時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)

著者は、『嫌われる勇気』で知られる岸見一郎さんです。

『人生を変える勇気』は、さまざまな年代の方の実際の悩みについて、アドラー心理学の観点から岸見さんが具体的に回答されています。

続けて取り上げている悩みが、20代の男性から寄せられた、職場の上司との関係についての以下の悩みです。

仕事そのものは楽しいし、やりがいがあるのに、上司との関係がうまくいっていません。

朝、目覚めた時から憂鬱で、またあの上司に叱責されるのかと思うと、職場に向かう足取りが重くなってしまいます。

仕事そのものは楽しくやりがいがあるので、やめたくはない。

しかし上司との関係がうまくいかず、朝から憂鬱。それは職場への足取りが重くなるほど。

仕事をやめるべきか、上司との関係は耐えるしかないか。もし関係が改善できるなら、どうすればいいのか、ということを聞かれているのだと思います。

どのように答えるのがいいと思いますか?

前回は、「本戦場」「支戦場」というアドラーの言葉から、上司が叱責をする理由をご紹介しました。

前回の記事はこちら

1/11(土)レポート 仕事を邪魔し、相手の価値を引き下げる人の心理とは?-アドラー心理学に学ぶ 即実践的 悩みの解決法10
勉強会主催の みなみ です。 今回の勉強会には、初めての方3名を含む、6名の方にご参加いただきました。 初めて来られた方がご友人もお誘いいただき、よ...

本戦場とは「本来の仕事の場であり、成果をあげる場所」のことです。周囲と協力し、自分の力を発揮して成果を上げてこそ、本来の役割を果たすができます。

しかし成果を上げることができない人は「支戦場(仕事以外で、自分が優れていることを誇示する場所)」へ戦いの場を移し、立場を利用して権威を振りかざすことで、「縦の関係」をつくり、自分の気持ちを安定させようとするのです。

本戦場と支戦場

このような支戦場で戦うような上司の、屈折した承認欲求を満たすいわれはない、間違ったことを言われたならば反論すればいい、と岸見さんはアドバイスをされています。

しかし、いざ間違ったことに反論しよう、自分の意見を述べようと思っても、「そんなことはやっぱりとてもできない」と、ためらう気持ちが出てきますね。

なぜ反論をためらう気持ちが出てくるのか、反論しない理由は何なのでしょうか。今回はその心理をご紹介していきます。

上司に反論できない心理とは?自己正当化してしまうメカニズム

間違ったことに対して反論したいけれど、なかなか反論することができない…。

その心理について、『人生を変える勇気』ではこのように言われています。

もしも部下が上司の間違いを指摘しないとすれば、後に仕事がうまくいかなかった時に上司のせいにして自分の責任を免れたいからです

(中略)

上司がいっていることがおかしいと思っても、それに対して異議を唱えないで従ってしまうのは、後に仕事がうまくいかなかった時に、上司のせいにできるからです

上司のいう通りにしたからうまくいかなかった、といいたいのです。

なぜ上司の間違いを指摘し、反論をしないのか。

それは後に仕事がうまくいかなった時に、自分の責任を免れたいから。

上司に従っていれば、うまくいかなかったときに上司のせいにできるからなのですね。

ふつうは「上司が恐ろしいから反論できない」と考えると思います。

しかしアドラー心理学の目的論の考え方からいえば、「反論できない」のではなくて、ある目的のために「反論しない」のですね。

その目的とは、もし上司に異議を唱えて自分のやり方を貫いたうえで失敗をすれば責任を取らなければならなくなる。その責任を取りたくないから、反論をしないといえるのです。

「上司がとても理不尽」とすることで、反論しないことを正当化しているのですね

もし「責任を取りたくない」という目的が変わらなければ、上司に反論しないことを悩み続けるでしょうし、仮にいまの上司が別の人に変わったとしても、別のことを理由に、やはり責任逃れをしてしまいかねないでしょう。

 

このように自分を正当化して反論を先送りにし、上司からの叱責に悩み続ける状態から脱出するには、責任を引き受ける勇気を持つことが不可欠です。

どうすればそんな勇気を持つことができるのでしょうか。

次回、責任を引き受ける“勇気”を持つ方法をご紹介していきます。

続きの記事はこちら

2/15(土)レポート 責任を引き受け“反論する勇気”を持つ方法-アドラー心理学から知る、即実践的 悩みの解決法12
勉強会主催の みなみ です。 今回のワークショップには初めての方5名を含む、10名の方にご参加いただきました。 初めての方も多く来られて新たな交流の...

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コンテンツブッダとアドラー心理学レポート
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この記事を書いた人
南 雄一郎

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