11/4(日)レポート 感情は目的を達成するための手段?感情に振り回される理由とは-アドラー心理学に学ぶ 対人関係を円滑にする“横の関係”の築き方1

勉強会主催の みなみ です。

今回のワークショップには初めての方5名を含む、12名の方にご参加いただきました!

前日に続いてたくさんの方にご参加いただき、とても嬉しいです^^

前日は仙台にお住まいの方が来られましたが、今日も名古屋にお住まいの方が来られました。
「みなさん受け入れてくださって、雰囲気がすてきでした」と感想をいただき、楽しく過ごされたようで、よかったです^^

初めての方も参加しやすい雰囲気づくりに、今後も心がけていきたいと思います。

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怒りは人と人を引き離す感情… 感情に振り回されないためには?

今日は、
「アドラー心理学に学ぶ 対人関係を円滑にする“横の関係”の築き方
についてでした。

『嫌われる勇気』がベストセラーになったことで有名になったのがアドラー心理学です。

そのアドラー心理学では、人間の悩みについて

人間の悩みはすべて対人関係の悩みである

といわれています。

私達は他者と完全に離れて生きていくことはできません。必ずつながりがあります。

その他者が自分のしてほしいことはなかなかしてくれなくて、してほしくないことはされてしまう…。だから私達は他者の言動に不満を持ったり、イライラしたりして苦しむのですね。

ときにはストレスが爆発し、冷静なときには言わないようなことも言ったり、やらないような行動をやったりしてしまうこともあるでしょう。

その後で、「なんでこんなことをやってしまったのだろう」と怒ってしまったことを悔いり、「感情をコントロールできない自分はダメなヤツだ」と自己嫌悪に陥いることもあるかもしれません。

そのように他者の言動にイラつき、感情をコントロールできずに悩んだり、後悔したりしていないでしょうか?

アドラーは、

怒りは人と人を引き離す感情である

と語っています。

怒りの感情は大切な人間関係を壊してしまいかねません。そうならないために、負の感情に振り回されずに生きていきたいですね。

では、なぜこの負の感情で苦しんでしまうかといえば、それは他者と“縦の関係”と築いてしまっているからといわれます。

反対に、“横の関係”を築くことができれば感情をコントロールでき、悩みを解消することができるのです。

その横の関係を築く方法をご紹介していきます。

そもそも感情とは? 感情は“目的達成のための手段”

横の関係を築く方法を具体的にご紹介する前に、そもそも感情とは何かについて知っていただきたいと思います。

アドラー心理学の観点で、感情とは何かをわかりやすく教えられているのが野田俊作さん(日本アドラー心理学会の会長)です。

野田さんは感情について、

感情というのは、行動の原因ではなくて、目的を達成するための手段なんです。

(『劣等感と人間関係(アドラー心理学を語る3)』より引用)

といわれています。

ふつうは、つい感情的になってやってしまったと、感情が原因で行動が起こる、と思いますよね。

ところが野田さんは、感情というのは目的達成のための手段である、と語っているのです。

これはどういうことでしょうか?

それについて、具体例を挙げて説明されていました。

たとえば、朝、なかなか子供が起きてこなかったとします。

そうなると、お母さんは起こしに行くわけですが、それでも子供が起きなかったら、「いい加減、起きなさい!」と叱るわけです。

しかし後でお母さんは思います。「叱ってはいけないと思っていても、叱ってしまった」と。

そのときの心境を、野田さんは詳しくこう言われています。

私は本当はいい人で、そのときだけたまたま感情的になってしまった。

だから私のせいではなくて、感情のせいだと考える

(『劣等感と人間関係(アドラー心理学を語る3)』より引用)

私はやりたくなかった、でも感情がそのような行動を起こさせたんだ、というわけです。

ついカッとなってやってしまった」と言う人は多いでしょう。

しかし野田さんは、「ついやってしまった」ということはなく、あくまで目的を達成するために感情をつくり出したのだ、と指摘されています。

支配したいから感情をつくり出している

感情は目的達成のための手段ということについて、詳しくこう言われています。

違うんです。本当は支配したいんです

支配するときに感情的になると、相手を威圧できるし、また自分自身に「今は感情的になっているから何をしても許されるんだ」って言いわけができるでしょう。

そのために感情をつくり出すわけ。

(『劣等感と人間関係(アドラー心理学を語る3)』より引用)

相手を支配したい、という目的が先にあり、それをするには感情的になったほうが相手を威圧でき、自己正当化もできるから便利。
だから感情をつくりだし、使っているのだといわれているのですね。

だから「ついカッとなってやってしまった」というのはウソであり、必ずそのようにした意図があるのです。

 

この感情のメカニズムについて、次回も別の具体例を挙げながら、より詳細に見ていきたいと思います。

まとめ

  • アドラー心理学では、人間の悩みはすべて対人関係の悩みである、といわれています。対人関係を離れて生きていくことはできず、ゆえに悩みはつきものです。ときにはストレスが爆発して相手を責めたり、そんな自分を嫌悪したりしてしまうでしょう
  • 怒りをはじめとした負の感情で私達が苦しむのは縦の関係をつくっている、といわれています。対して横の関係を築くことができれば、感情をコントロールでき、悩みは解消されていきます
  • そもそも感情とは、「行動の原因ではなく、目的を達成するための手段」といわれています。たまたま感情的になってやってしまったのではなく、相手を支配するために感情をつくり出しているのです。感情的になっていれば相手を威圧しやすく、言い訳もしやすいのですね

続きの記事はこちら

2/10(日)レポート アドラー心理学の目的論からみる“感情のメカニズム”-アドラー心理学に学ぶ 対人関係を円滑にする“横の関係”の築き方2
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引用した書籍

劣等感と人間関係 (アドラー心理学を語る3)

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コンテンツブッダとアドラー心理学レポート
この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計500回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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