1/11(土)レポート 仕事を邪魔し、相手の価値を引き下げる人の心理とは?-アドラー心理学に学ぶ 即実践的 悩みの解決法10

勉強会主催の みなみ です。

今回の勉強会には、初めての方3名を含む、6名の方にご参加いただきました。

初めて来られた方がご友人もお誘いいただき、よい雰囲気のなかでお話しさせていただけて、感謝の思いです。

ご友人をお誘いされた方からは、

「実例を挙げながら楽しく学べる講座」
「まさに眼から鱗が落ちる内容」

と感想をいただき、気づきを得られたこと、とても嬉しく思います^^

より幸せな生活になられる心理学や仏教の内容をお届けできるよう、努力していきたいと気持ちを新たにしました。

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叱責する上司との関係をよくするには?まず考えてみるべき「対人関係のあり方」

今回は、
ブッダとアドラー心理学に学ぶ「即実践的 悩みの解決法」
というテーマでお話ししました。

このテーマのワークショップでは、アドラー心理学の本『嫌われる勇気』の著者として知られる岸見一郎さんの新作、『人生を変える勇気』の内容を参考にして、お話ししています。

人生を変える勇気 - 踏み出せない時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)

『人生を変える勇気』には、学生から年配の方まで、さまざまな年代の方の具体的な悩みに対して、アドラー心理学の観点からその解決方法が教えられています。

こちらの記事では、続けて仕事のタスク(仕事上の対人関係の課題)に関する悩みについてお話ししています。

その悩みとは、20代の男性からの、職場の上司との関係についての以下のような悩みです。

仕事そのものは楽しいし、やりがいがあるのに、上司との関係がうまくいっていません。

朝、目覚めた時から憂鬱で、またあの上司に叱責されるのかと思うと、職場に向かう足取りが重くなってしまいます。

上司との関係がうまくいっておらず、朝から憂鬱、叱責されるかと思うと職場への足取りが重くなるとは、上司との関係はかなり悪く、この男性の精神も危ない状態かもしれません。

悩みの解決のために、どのように答えるといいのでしょうか?

前回は、アドラー心理学で教えられる2つの対人関係のあり方「縦の関係」「横の関係」についてお話ししました。

前回の記事はこちら

1/7(火)レポート 問題のある「縦の関係」、良好な関係を築く「横の関係」-アドラー心理学に学ぶ 即実践的 悩みの解決法9
勉強会主催の みなみ です。 今年初めての開催となったワークショップには、初めての方お1人を含む、7名の方にご参加いただきました^^ ある参加者の方...

「縦の関係」は支配する・されるの関係。権威を使って相手に言うことを聞かせる、感情的になって相手を従わせるのが縦の関係ですね。

叱責する上司と、それを憂鬱だと感じている相談者の方との関係は、この縦の関係であるといえるでしょう。

それに対して「横の関係」は、立場は違っていても対等な関係であり、感情的になって相手を支配するのではなく、相手を1人の人間として受け入れて要求をしたり、支援したりしていく関係です。

横の関係こそ、目指すべき関係なのですね。

ところが、縦の関係をつくりたがる上司が多いです。それは、「自分が無能(未熟)であることをカバーするため」と指摘されています。

自分の無能さをカバーするために、権威を振りかざして優位性を保ち、相手を屈服させるのです。

岸見さんは、この上司の心理を、「本戦場」「支戦場」という言葉を使ってわかりやすく説明されているので、今回はそのことをお話ししていきます。

仕事を邪魔し、相手の価値を引き下げる心理

「本戦場」「支戦場」というのは、アドラーの言葉です。

本戦場とは「本来の仕事の場であり、成果をあげる場所」のことです。周囲と協力し、求められている役割をまっとうし、成果をあげてこそ(本戦場でたたかってこそ)、会社・社会に貢献することができますね。

しかし成果をあげるができず、本戦場で不利な戦いになった人は、戦いの場を「支戦場」へと移そうとします。

支戦場は「仕事以外で、自分が優れていることを誇示する場所」のことです。本来の仕事では勝つことができないので、それ以外で自分が優れていることを示し、気持ちを安定させようとするのですね。

本戦場と支戦場

権威を武器にしたり、感情的になったりすることで相手を従わせようとしているのは「支戦場」でたたかっているといえるでしょう。

場合によっては、部下や同僚の仕事の邪魔をし、相手の価値を下げようとする行為までされることもあります。

これでは、会社・社会への貢献という本来の目的から大きく外れ、相手にも組織にも有害な影響をもたらしてしまいます

支戦場でたたかおうとする上司への対応について、『人生を変える勇気』ではこう言われています。

部下を叱りつけ優越感を持ちたいというのは上司の承認欲求ですが、仕事の場ではないところで「恐れられる」という形で部下に認められようとしているのですから、屈折した承認欲求といわなければなりません。

部下が上司のそのような承認欲求を満たさなければならない いわれはありません

もしも間違ったことを上司がいっていれば、それに対して反論すればいいだけのことです。

(『人生を変える勇気』から引用)

仕事の場と無関係なところで部下に認めらようとするのは屈折した承認欲求であり、それを満たす必要はない、間違ったことを上司が言えば、それに反論すればいい、と端的にアドバイスをされていますね。

 

しかし、「確かに言われるとおりだけれども、そんな反論なんて、とてもできない」とも思われるかもしれません。

反論すべきとわかっていても、なぜ反論できないのか?

その心理について次回、詳しくご紹介していきます。

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コンテンツブッダとアドラー心理学レポート
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この記事を書いた人
南 雄一郎

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