勉強会主催の みなみ です。
今回のワークショップには、初めての方4名を含む、8名の方にご参加いただきました!
参加予定だった方が数名、お仕事で来られなくなりました。土曜日ながら仕事をされていて、大変だと思います。
そこは残念だったのですが、それでも多くの方にご参加いただき、嬉しく思います。
私は石川県出身で、隣の富山県にも1年半住んでいたことがあったのですが、石川・富山出身の方が来られ、地元トークもでき、よかったです^^
記事の内容を動画でもご紹介しています
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3万人の調査から分類された、人間の3つのタイプとは?
今回の勉強会のテーマは、
ブッダと行動心理学から学ぶ「人間の3つのタイプと、GIVEの精神」
についてでした。
このテーマのワークショップでは『GIVE&TAKE』という本の内容をメインにお話ししています。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
この本はペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授によって書かれたものです。
グラント教授は、3万人以上を対象に、人間を3つのタイプに分類しました。
それが以下のタイプです。
ギバー(Giver)は、受け取る以上に多くを与えようとする人、
テイカー(Taker)は、与えるより多くを受け取ろうとする人、
マッチャー(Matcher)は、与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする人のことです。
皆さんはどのタイプに当てはまるでしょうか?
グラント教授の調査によると、最も多かったタイプはマッチャーでした(次いでギバー、テイカー)。
半数以上がマッチャー、という結果ですね。
ここで、特筆すべきはギバーです。
なぜかというと、成功(社会的地位や収入)を尺度とした場合、ギバーは他のタイプとは明らかに異なる傾向が見られたからです。
それは、最も成功から遠い位置にいるのはギバーであるにもかかわらず、最も成功しているタイプもギバーだった、ということです。
どうしてこのような傾向が出たかといえば、同じ多くを与えようとするギバーであっても、それには2通りあったからなのです。
一方は、他者に利用され疲弊してしまう、最も成功から遠ざかっている自己犠牲型のギバー、
もう一方は、与えることをベースとしながら、自分を守る術を知っている他者志向性のギバーです。
そのためグラント教授の主張は、「ギバーになりましょう」という単純なものではなく、「他者志向性のギバーを目指しましょう」ということであり、数多くの研究・調査にもとづいて、そのためのメソッドが紹介されています。
このレポートでは、他者志向性のギバーになるメソッドを4つの要素に分けてお話ししています。
前回までは、1つの要素である「ギバーの素晴らしい特徴」をご紹介してきました。
今回から、2つ目の要素「他者志向性と自己犠牲型のギバーの違い」についてです。
誰を信用すべき?他者志向性と自己犠牲型のギバーの違い
他者志向性のギバーを目指す上で不可欠なのが、他者志向性と自己犠牲型のギバーの違いを知ることですね。
これがわからないと、自己犠牲型のギバーに陥ってしまいかねません。
その違いは大きく分けて、2つです。
1つ目は 信用。
2つ目は タイミングです。
信用の違いというのは、自己犠牲型のギバーはいつでも人を信用します。
それに対して他者志向性のギバーは、信用を基本としながら、行動や評判から相手のタイプを判断し、そのタイプによって適切な対応をする、というものです。
この信用の仕方がなぜ大切かを知るときに、考えておきたいのが「ギバーと他のタイプとの相性」です。
ギバー×ギバー
相手がギバーであったときの相性はいかがでしょうか?
自分が与え、相手はもっと与えようとしてくれる。それに対してまた私が与え…、というように、ギバーとギバーの相性は最高といえるでしょう。
ギバー×マッチャー
マッチャーが相手の場合は、どのような関係になるでしょうか?
マッチャーの良いところは、与えてもらったならば、しっかりお返しをする、ということです。
それならギバーは安心してマッチャーに与えることができます。
ギバーとマッチャーとの相性は、ギバー×ギバーの相性ほどではないのものの、とても良いのですね。
ギバー×テイカー
では最後、相手がテイカーであった場合の相性はどうでしょうか?
ギバーがテイカーに与えても、テイカーはもっと与えようとするどころか、お返しもしません。むしろもっと与えさせようと仕向けるでしょう。
たとえお返しがあったとしても、それは同等ではないうえ、テイカーの目的は相手にもっと出させるためなのです。
ゆえにテイカーにとってギバーは利用しやすい相手であり、ギバーにとってはテイカーとの相性は最悪なのです。
だからギバーは誰でも人を信用してしまうと、テイカーに利用され、疲弊してしまうことになります。
だから他者志向性のギバーになるには、まず相手の行動からタイプを判断する必要があるのです。
グラント教授はそれについてこう語っています。
嘘に引っかかったり、食い物にされたりするのを避けるには、本物のギバーと、テイカーや詐欺師を見分けることが重要だ。
成功するギバーになりたければ、自分の身を守るために、人を操って利用しようとしている人間を見抜かなければならない。
(『GIVE&TAKE』より陰陽)
では人を操って利用しようとしている人間(=テイカー)を見抜くには、具体的にどうすればいいのでしょうか?
それについては次回、詳しくお話ししていきます。
まとめ
- 組織心理学者のアダム・グラント教授は、人間をギバー・テイカー・マッチャーの3つのタイプに分類されました。さらに調査によってギバーは「他者志向性」と「自己犠牲型」のギバーに分けられ、自己犠牲型が最も損をし、他者志向性は最も成功していることがわかったのです
- 他者志向性のギバーになるには、自己犠牲型との違いを知ることです。その1つに人の信用の仕方の違いがあります。自己犠牲型のギバーはいつでも人を信用しますが、他者志向性のギバーは信用を基本としつつ、相手のタイプによって対応の仕方を変えます
- 他者志向性のギバーになるにはテイカーに利用されないことが肝心です。そのためには、人を操って利用しようとする人間(=テイカー)を見抜く必要があります
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