勉強会主催の みなみ です。
今回の勉強会には初めての方4名を含む、7名の方にご参加いただきました^^
3連休最後の日の夜だったので、参加する方がおられるか少し不安でしたが、多くの方にご参加いただくことになり、嬉しく思いました(^^)
今回もディスカッションが盛り上がり、お話ししやすい空気をみなさんが作ってくださり、ありがたかったです(>_<)
3連休最後も充実した時間をいただけました♪
記事の内容を動画でもご紹介しています
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組織心理学者が教える「人間の3つのタイプ」
今回の勉強会のテーマは
「行動心理学とブッダから学ぶ”GIVEの精神”」
についてでした。
『GIVE&TAKE』という本をもとにお話ししています。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
この本はペンシルベニア大学ウォートン校の終身教授であるアダム・グラント氏によって書かれた本です。
グラント教授は、人間には3つのタイプがあることを提唱しました。
それは
- Giver(ギバー、受け取る以上に多くを与えようとする人)
- Taker(テイカー、与えるよりも多くを受け取ろうとする人)
- Matcher(マッチャー、与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする人)
の3つです。
この中で、最も成功から遠い位置にいるのはギバーといわれます。
ギバーは「いい人」であるゆえ、テイカーからだまされてしまったり、自分のことを顧みないために燃え尽きてしまったりするのです。
こんなことを聞くと「ギバーになるなんてバカらしい。テイカーやマッチャーとして振る舞ったほうがよほどいいんじゃないか」と感じられるかもしれません。
ところが実は、最も成功している人もまたギバーなのです。
なぜそうなるかというと、ギバーにも「他者志向性」と「自己犠牲型」の2通りのギバーがいるからです。
「自己犠牲型」のギバーはだまされやすく、燃え尽きやすく、割を食っているのですが、「他者志向性」のギバーは割を食うことも燃え尽きることもなく、他者と良好な関係を築いて成功しているのです。
ではどうすれば、そのような「他者志向性」のギバーになれるのでしょうか?
そのメソッドを3つにまとめて紹介します。
前回の記事ではメソッドの紹介の前に、仏教を説かれたお釈迦様もギバーになることを勧められていることをお話ししました。
前回の記事はこちら
ギバーの素晴らしい特徴とは?成功する人の3つの特長
「他者志向性」のギバーになる3つのメソッドとは
- ギバーの素晴らしい特徴
- 自己犠牲型と他者志向性のGiverの違い
- 「与えることが当たり前」の環境
を知っていただくことです。
今回は、1番目のギバーの素晴らしい特徴についてご紹介します。
ギバーにどのような特徴があるのか、それがわからないことには、ギバーになりましょうと言われてもなれませんよね。
ではギバーの特徴は何かというと、その1つが「時間に鷹揚」ということです。
人に与えたからといって、それが即 成功につながるわけではありません。結果が出てくるまでは時間がかかります。
畑に種をまいて、翌日に収穫できるほどすぐに成長するなんてことは、絶対にありません。
これは人間関係でも同じです。ギバーは、結果が返ってくるまで焦らずに待てる人なのです。
グラント教授はこのように語っています。
確かに、ギバーが好意と信頼を築き上げるのには時間がかかるが、最後には、成功へと導いてくれる評判と人間関係をつくることができるのだ。
事実、ギバーであることの恩恵は時間とともに大きくなっていく。
もちろんリスクもあるが、長い目で見れば、素晴らしい結果をもたらしうるのだ。
与えるということは、自分の時間を相手のために使うということであり、自分のことに時間を使えなくなります。
すると、自分のことがおろそかになり、仕事や勉強で成果を上げられないことはあるでしょう。
しかしそれは一時的なものなのです。相手のために時間を使えば、それだけ良い評判と人間関係が構築され、それらが自らを成功へと押し上げてくれるのですね。
ジョワ・ド・ビーブル・ホテルの創業者であるチップ・コンリー氏は、こう話しています。
ギバーであることは100メートル走では役に立たないが、マラソンでは大いに役立つ
人生は、一部の方を除けば、100メートル走のような短いものでありません。マラソンのようなものでしょう。
そのマラソンという人生において、長年にわたって大いに役に立つのがギバーであることなのですね。
私達は目先のことのみ考え、すぐに結果ばかりを得ようと思ってしまいがちですが、人生というマラソンで成功したいのなら、与えることに時間を使い、結果に対して鷹揚とした態度を取ることが大切といえるでしょう。
この「時間に鷹揚」という精神は、仏教の精神とも重なるところがあります。
それについては次回、詳しくお話しします。
まとめ
- ペンシルベニア大学ウォートン校の教授 アダム・グラント氏は、人間を3つのタイプ(ギバー・テイカー・マッチャー)に分類されました。このなかで最も成功しているのを、最も成功から離れているのもギバーといわれています
- ギバーは自己犠牲型と他者志向性に分かれます。自己犠牲型のギバーは利用されて疲弊し、成功から離れてしまうのに対して、他者志向性のギバーは相手を信用しつつ、自分のことも守ることができ、搾取されるのを防ぎます
- 成功するギバーになるには、まずギバーの素晴らしい特徴を知ることです。その1つが「時間に鷹揚」、ギバーは相手を助けることにフォーカスし、見返りを求めません。すると、評判や信頼関係が徐々に広がっていき、時間が経つほどそこから大きな恩恵を受けられます
- テイカーやマッチャーは、見返りを求めて相手を助けるため、助ける相手は限定され、助けられたほうも恩着せがましさ、後味の悪さを感じ、強固な関係を築くことは難しいのです
勉強会に参加された方の感想
◯これまでの考えが覆されたり、興味深いお話を沢山聴くことができ、ありがとうございました。
give & takeは早速読もうと思います。
続きの記事はこちら
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