勉強会主催の みなみ です。
今回の勉強会には初めての方お2人を含む、6名の方にご参加いただきました^^
今回は特にディスカッションの時間がとても盛り上がりました!
やはり私から一方的に話をするだけでなく、参加された方同士で交流してもらうことで、考えをより深めていただけるのだなと実感しました。
せっかく参加していただいたからには、日常に生かせるところまで落とし込んでもらえるよう、工夫していきたいと思います(^^)
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『GIVE&TAKE』から知る“人間の3つのタイプ”
今回の勉強会のテーマは
「行動心理学とブッダから学ぶ”GIVEの精神”」
についてでした。
このテーマの勉強会では、『GIVE&TAKE』という、組織心理学者のアダム・グラント氏によって書かれたベストセラーをもとに話をしています。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
この本では、3万人以上を対象にした心理学実験により、人間を3つのタイプに分けられています。
それは
- Giver(ギバー、受け取る以上に多くを与えようとする人)
- Taker(テイカー、与えるよりも多くを受け取ろうとする人)
- Matcher(マッチャー、与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする人)
の3つです。
この3つのタイプのうち、最も成功から遠い位置にいるのはギバーです。
ギバーは多くを与えようとするあまり、自分のことがおろそかになったり、テイカーにだまされて搾取されたりすることがあり、残念ながら成功から離れてしまいます。
では最も成功している人はどのタイプだと思いますか?
実はそれもギバーなのです。
なぜこのような違いができるのかというと、ギバーには「自己犠牲型」と「他者志向性」の2通りがあるからなのです。
ギバーのなかでも、自己犠牲型のギバーが成功の階段から転げ落ちてしまうのです。自己犠牲型のギバーは、まさに自己犠牲により調子を崩し、燃え尽きてしまいます。
ではどうすれば他者志向性のギバーになれるのでしょうか。
そのメソッドを3つにまとめました(本にはもっと多くのメソッドが書かれていますが、私の主観で特に大事だと思ったものを3つだけ挙げています)。
それは
- Giverの素晴らしい特徴
- 自己犠牲型と他者志向性のGiverの違い
- 「与えることが当たり前」の環境
の3つです。
これからのレポートでは、これらのメソッドの詳細をご紹介していきます。
3つのタイプの詳細を知りたい方はこちら
実は仏教が由来-「旦那」の本当の意味は?
他者志向性のギバーになるための方法をご紹介する前に、仏教でもギバーになることが勧められていることをお話しします。
仏教は、2600年ほど前にインドで活躍されたお釈迦様が説いた教えです。
お釈迦様はどんなことを教えていかれたのかというと、「幸せになるためにはギバーになろう」ということです。
もちろん、ギバーという言葉はお釈迦様は使っていませんが、「旦那」という言葉がそれに当たると思います。
「旦那」といえば、今はご主人の呼び名として使われていますよね。
ところが元々は、「旦那」とは仏教が由来の言葉です。
サンスクリット語で「ダーナ」という仏教の言葉があります。これに漢字を当てたのが「旦那」です。
ダーナの意味は、「ほどこし、布施」ということで、お金やものを与えることです。
そこから転じて「布施をする人、与える人」という意味でも使われるようになりました。
ではどうしてご主人のことを「旦那」というようになったのでしょうか?
それはご主人というのは、奥さんや子供を養う人であり、与える人ですね。だからご主人に対して「旦那」という言葉を使うになったのです。
ではご主人でない人は「旦那」ではないかというと、与える人はみな「旦那」さんになれます。
出稼ぎに行っている奥さんはまさに「旦那」ですし、自分が稼いでいなくても、ご主人が元気になるようにサポートしている人も、元気を与える人、癒やしを与える人なので「旦那」さんですね。
だから、「旦那」本来の意味がわかりますと、みんなが「旦那」になり得るとわかりますし、みんなが「旦那」になれば素晴らしい循環が生まれ、幸せになることができます。
ゆえに、お釈迦様は「旦那」になることを勧められているのですね。
「旦那(与える人)」の反対は?
この「旦那(与える人)」の反対の言葉は「餓鬼(がき)」といわれます。
餓鬼とは、
強欲で嫉妬深く、物惜しく、常に貪りの心を起こし、その行為をする人
のことです。
与える人の「旦那」とはまさに正反対で、強欲で、相手から奪おうとするのが餓鬼なのです。
子供のことを「ガキ」といわれることもあるのは、子供は基本的に養ってもらわなければ、与えてもらわなければ生きていけない存在であり、いわば“奪う“存在だからですね。
もちろん子供だから、それは仕方ありません。成長するにつれて「与える」存在になっていけばいいのです。
しかし大人でありながら、相手に与えることを嫌い、奪うことばかりを考えている人がいれば、その人は心が「餓鬼」と言わざるを得ません。
心が餓鬼の人には近づきたくないですよね。そんな心でいれば、周りの人は離れていき、孤独になってしまいます。
だからやはり「与える」こと、「旦那」になることが、幸せになる一番の方法なのですね。
ただ、他者志向性のギバーになるメソッドを教える『GIVE&TAKE』と同じように、お釈迦様もやみくもに与えればいい、とは教えられていません。与えるときに気をつけたい、大切な心がけも同時に教えられています。
その大切な心がけについても今後、ご紹介していきます。
それでは次回から、他者志向性のギバーになるメソッドを順にお話しします。
まとめ
- 組織心理学者のアダム・グラント教授は、人間を3つのタイプ(ギバー・テイカー・マッチャー)に分類されました。このうち、最も成功から離れているの、最も成功しているのもギバーであり、それはギバーは他者志向性と自己犠牲型に分かれるからです
- 仏教を説かれたお釈迦様も、与える人になることを勧められました。仏教でギバーに当たる言葉が「旦那」です。旦那はサンスクリット語の「ダーナ」が由来であり、「施し・与える」、転じて「施しをする人、与える人」という意味だったのです
- 旦那の反対の言葉が「餓鬼(強欲で嫉妬深い、相手の物を奪おうとする人)」です。餓鬼の心では相手も傷つけ、自分も不幸になります。ゆえにお釈迦様は旦那になることを勧められたのです
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