ワークショップ主催の みなみ です。
ベストセラー『やってのける』を通して、目標を達するための効果的なアプローチ法を学んでいます。
目標を立て、そこに向かって生きる人生は、なんとなく生きる人生よりもずっと有意義で、充実したものになります。
しかし目標を立てたはいいけれど未達成を繰り返していけば、自己効力感が得られず、やがては無力感や自己嫌悪につながってしまいかねませんね。
なので、いかに目標達成に近づけるかという、目標達成の効果的なアプローチ法を知るのは充実した生活を送るのに重要といえるでしょう。
その目標達成に向かうときに、ぜひ考慮すべき3つの要素が
- マインドセット
- 行動計画
- 環境
です。
前回までは「行動計画」を考慮した目標達成の方法をご紹介しました。
前回の記事はこちら
今回は、3番目の「環境」を考慮した方法をお話しします。
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目標は風邪のように伝染する-環境を利用したモチベーション向上術
『やってのける』には、環境の重要性についてこう書かれています。
目標は風邪のように伝染します。
わたしたちは、目標に向けて邁進している他者の姿を見ることで、同じ目標に向かおうとします。
目標は風邪のように伝染する。
つまり、自分の目標と同じ目標を目指している人が、その達成に向けて一生懸命努力している姿を見ると、「自分もがんばろう」と思えて、ともに目標達成により早く向かえる、ということですね。
またリアルの人のみならず、たとえば自分が目標としている人の逸話や伝記に触れるのも有効であるといわれます。
それを通しても私たちは目標達成に向かう勇気・励ましを得ることができるのですね。
同じ目標を持っている人たちとSNSでグループを作ってその日の取り組みを共有したり、偉人のエピソードを見返したりすることで、モチベーションを継続させることができるでしょう。
人間の心が「機」といわれる理由-仏教から知る、やる気を維持する方法
仏教の観点からも、環境を整えることは大切であるといえます。
なぜかというと、そもそも私たち人間の心は非常に変わりやすいと仏教で説かれるからです。
人間の心を仏教で「機」といいます。なぜ「機」というのでしょうか?
感情のないロボットのように人間の心は冷たいから、ではありません。
すべての機械は外から働きかけられて初めて動きますよね。スイッチを入れたり、レバーを引いたりして初めて動き出します。
タイマー式で動く場合も、事前にタイマーセットという働きかけをしていたからです。
ちょうどその機械のように、人間の心も外からの作用によってどうにでも動き出すから「機」といわれるようになったのです(余談ですが、今でも「動機」や「機微」など、心という意味で「機」が使われている熟語もあります)。
私たちは「もうこれをやりません(あるいは、毎日これをします)」と決意をしたとしても、その決意は簡単に揺らいでしまうことが多いでしょう。
経営コンサルタントとして有名な大前研一さんは、その著書の中で「人間が変わる方法として最も無駄なことは、決意を新たにすることだ」と書かれています。
それだけ人間の心は周りの影響を受けやすく、変わりやすいのですね。
しかし裏を返せば、良い環境であれば、良い影響を受ける、ともいえます。
先述のように、同じ目標を目指してがんばっている人たちの中に身を置けば、そこから良い影響を受けて、自分自身もよりがんばれるのですね。
目標達成に向かうときは、そもそもどういう環境に身を置いているかにも着目し、環境も整えていきたいですね。
まとめ
- 目標達成に向かうときに考慮すべき要素の1つが「環境」です
- 目標は風邪のように伝染する、といわれています。目標に邁進している他者の姿を見ると、「自分もがんばろう」と思えて、目標の達成により早く向かえるのです
- リアルの人だけでなく、自分が目標としている人の逸話や伝記からも、勇気・励ましを得ることができます
- 仏教では、人間の心は「機」、外からの作用によってどうにても動き出すのが心といわれています。周りの影響を受けやすいからこそ、同じ目標を目指している人のなかに身を置けば、目標はグッと達成しやすくなります
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