ワークショップ主催の みなみ です。
目標を立てたけれど3日も続かなかった、挫折してしまった、という経験は誰しもあると思います。
どうすれば挫折せずに、目標達成に向かえるのでしょうか?
その適切な方法を、ベストセラー『やってのける』を参考にして続けてご紹介しています。
目標達成のために考慮すべき要素には
- マインドセット
- 計画
- 環境
の3つがあります。
まず大事なのは、目標に対してどのような考えを持っているのか、というマインドセットです。
マインドセット次第で、結果は大きく違ってきます。
目標達成についてのマインドセットは大別して「証明型」と「習得型」の2つがあり、「習得型」のマインドセットのほうが特長が多く、目標達成に有効です。
では「証明型」の人が「習得型」になるにはどうすればいいのでしょうか?
それには“習得型の目標”を持つべきであり、また、たとえ証明型の目標が課せられたとしても“フレーミング”によって目標を捉え直す方法があることを、前回、ご紹介しました。
前回の記事はこちら
今回は、この“フレーミング”によって見事に大きな成果をあげることができたビジネスマンのエピソードをお話しします。
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「とにかく人に勝ちたかった」ビジネスマンが抱えた悩み
そのビジネスマンのエピソードは『「仕事ができるやつ」になる最短の道』(安達裕哉著)の中で紹介されていました。
あるビジネスマンは自信家で、出世でも給料でも名誉でも「とにかく人に勝ちたい」というマインドセットを持っていました(“人から認められたい”という思いの強い、証明型のマインドセットの人だった、といえるでしょう)。
ところが仕事を始めてしばらくたった後、彼はこのように打ち明けたそうです。
勝てないんだよね。すごい人ってたくさんいるから。
例えば、先輩が作る提案書を見る。出来がいいし、何より発想が突き抜けてる。
わかるんだよね。あ、自分の作ったものは十人並だなって。
結局、自分にはそれほどの才能がないってこと、嫌ってほどわかった。
先輩との実力差を目の当たりにし、彼のプライドはズタズタになり、落胆してしまいました。
しかし彼は悲嘆に暮れることなく、発想をこのように転換させたのです。
自分のチームと、お客さんが『勝つ』のが目標になれば、頑張れそうだと思った。
みんなといっしょに喜びたいし、お客さんの役に立ちたいじゃない。
自分一人で頑張るのを、やめたんだよね。
自分が勝つことではなく、自分のチームとお客さんが勝つこと(お客さんを満足させること)を目指すという、習得型の目標に“フレーミング”したのですね。
“フレーミング”がもたらした劇的な変化
彼は具体的に以下の3つのことに取り組みました。
- 自分の他に、後輩の成果に気を配ること
- お客さんの満足度には更に気を配ること
- 上司の滞っている仕事を手伝うこと
お客さんに貢献をすること、周りを支援することにフォーカスし、そこに自分の価値を置いたのですね。
すると、仕事も上手くいき、チームも目立ち、憧れの先輩から「仕事できるようになったね」と言われるようになったそうです。
もし証明型のマインドセットのままであれば、彼は周りに貢献することへの価値も感じられず、それを通して仕事のスキルを向上させることもできなかったでしょう。
“フレーミング”によって、彼は助けられたといえるのですね。
「なかなか成果が上がらない」
「雰囲気が悪い」
「達成感や幸福感が満足に得られない」
など、何かうまくいかない感じがしたときは、自己中心的な考えになっていないか、証明型のマインドセットになっていないかを、ぜひ振り返っていただければと思います。
まとめ
- 目標達成のマインドセットは「証明型」「習得型」の2つに分けられます。習得型のマインドセットのほうが長期的な目標の達成に有利です。証明型の人が習得型になるには、他者への貢献や自己成長に焦点を当てた“習得型の目標”を持つことです
- 証明型の目標を課せられたときも、“フレーミング”で目標を捉え直すことで、習得型思考で目標達成に向かえます
- 自分が勝つことにこだわっていたビジネスマンは、お客さんが勝つこと(お客さんを満足させること)、チームを支えることを目標にしたところ、自分の仕事も上手くいき、チームも目立ち、憧れの先輩からも称賛を受けたのです
続きの記事はこちら
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