ワークショップ主催の みなみ です。
目標を達成するにはどのような方法が有効なのか、誰もが知っておきたいことではないでしょうか?
目標達成の効果的なアプローチ法を、ベストセラー『やってのける』を参考にさせていただいて、ご紹介しています。
目標達成のために考慮すべき要素には
- マインドセット
- 行動計画
- 環境
の3つがありましたね。
前回までは、1つ目の要素の「マインドセット」についてお話ししてきました。
前回の記事はこちら

今回から、2つ目の要素である「行動計画」について紹介していきます。
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目標達成の有効なアドバイスは“いい計画をつくる”
「行動計画」について『やってのける』の中で、著者のハイディ・ハルバーソン氏(コロンビア大学心理学博士)は、このようにいわれています。
もし本書のなかから、目標達成のためのアドバイスを一つだけ選べと言われれば、わたしは「いい計画をつくること」と答えます。
計画をつくることが、目標達成においていかに重要かがわかりますね。
実際に、行動計画を立てた場合と立てなかった場合において、物事の取り組みに大きな変化がもたらされることが複数の実験で明らかになっているそうです。
一例を見ますと、乳ガンの自己検査を行うことに同意した女性たちを対象としたある研究において、対象者を2つのグループに分けました。
1つのグループは、これから30日以内に自己検査をするように指示されました。
もう片方のグループは、これから30日以内のいつどこで自己検査を実行するのかを決めるように指示を受けました。
すると、最初のグループで乳ガンの自己検査をおこなったのはわずか53%だったのに対して、「いつどこで」やるのかを決めたグループは全員-100%-検査を実行していたのです。
未来に取るべき行動を明確にし、いつどこで行うかも前もって決めることで、その通りに行動できるようになる可能性が飛躍的に高まるのですね。
では、計画ならどんな計画でもいいかというと、そうではありません。
ハルバーソン博士は計画のなかでも、“いい計画”を立てるべきだといわれています。
それでは“いい計画”とは、具体的にどんな計画なのでしょうか?
“いい計画”とは?高い効果性を発揮するのは「条件型計画」
たとえば、「痩せる」という目標があるとき、どのような計画を立てるでしょうか?
ステップ1:食べる量を減らす
ステップ2:運動する量を増やす
という計画を立てたとします。この計画で痩せる目標は達成できそうでしょうか?
このような計画は“ひどい計画”であり、達成は困難といわれています。なぜひどい計画かというと、具体性がまったくないからですね。
ハルバーソン博士はこのように語っています。
効果的な計画とは「何を」「いつ」「どこで」「どのように」実行するかを具体的に示すものです。
痩せるための計画でいうなら、
いつまでに何キロ痩せたいのか、そのために月ごとには何キロ痩せるべきか、という具体的な数値を出すべきですね。
そして、月ごとに○キロ痩せるには、1日に何時間運動するのか、どのような運動をするのか。
また、食事は1日に何キロカロリーを摂取して良いのか、何を食べるべきで何を避けるべきなのか。
「1日をどのように過ごすべきか」を明確にさせて初めて“いい計画”というのですね。
このように、「何を」「いつ」「どこで」「どのように」実行するかを決める計画でなければ、行き当たりばったりになって、目標達成はできないでしょう。
1日のどの時間で何をするかという、「もし~であれば、~する」という形の計画を「条件型計画」ともいい、これが非常に効果的な計画といわれています。
漠然と「運動に心がけよう」と思うのではなく、「会社のオフィスまでの移動は必ず階段を使おう」とか「仕事が定時で終わる水曜日の夜はジムに行こう」など、ある条件で誘発されるような計画を立てると、とても実行しやすいのですね。
自分の今の行動計画が、
- 数値を含んだ具体性のあるものになっているかどうか
- 条件によって誘発される行動になっているかどうか
ぜひチェックされるのをおすすめします。
まとめ
- 目標達成に重要なのは「いい計画をつくること」といわれています。いつどこでやるのかn計画を立てることで、実行する確立が大きく高まることが実験で明らかになっています
- 目標達成に効果的な「いい計画」とは、「何を」「いつ」「どこで」「どのように」実行するかを具体的に示す計画、「もし~であれば、~する」という“条件型計画”です。ダイエットでいえば、食事のときは何を食べるべきで、何を避けるべきなのかを決めておくことなどに当たります
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