ワークショップ主催の みなみ です。
このブログでは、ワークショップでお話ししている内容を少しずつご紹介しています。
今回は、「劇的な変化を起こす“外向き思考”」の5回目です。
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劇的な変化をもたらす「外向き思考」とは?
「外向き思考」とは、『管理しない会社がうまくいくワケ』という、シリーズで世界150万部以上を売り上げている本の中で紹介されている考え方です。
自分の小さな「箱」から脱出する方法 ビジネス篇 管理しない会社がうまくいくワケ
それはどのような考え方なのでしょうか?
まず外向き思考とは、「マインドセット」の一種です。マインドセットとは「物事をどう見ているか」、人や環境、直面している問題などの見方のことですね。
自分を変えたい、あるいは組織やコミュニティを変えたいと思ったとき、まず注目するのは「行動」でしょう。
行動を変えれば自分や組織も変わるのでは、と思います。
しかし行動のみを変えようとしても、その変化は一時的で、やがては元に戻ってしまいます。行動のもとにある「マインドセット」を変えない限りは、変革をもたらすことはできないのです。
そのマインドセットの中でも、劇的な変化をもたらすのが「外向き思考」なのです。
この外向き思考に対するのが「内向き思考」であり、前回はこの内向き思考の問題点について、具体例を挙げてご紹介しました。
前回の記事はこちら
内向き思考が引き起こす“共謀”の恐ろしさ
内向き思考は、人を、自分に役立つかどうかの“物”として見る、というマインドセットです。
自分に役立つ道具と見るか、役立ちそうになければ邪魔者とする見方です。相手が自分にとって都合の悪ければ、相手の欠点をあげつらい、自己の正しさを強調します。
このような見方で人と接したならば、どうなるでしょうか?
道具として見られたら相手は「利用されている」と感じますし、邪魔者扱いされれば当然反発をしますね。
反発されれば、ますます自分は自己の正しさを強調し、相手の欠点をあげつらいます。そうなれば相手も負けじと自分の欠点を指摘してくる、という悪循環にはまってしまうのです。
この状態は「共謀」といわれます。「互いに相手がひどいことをしていると非難している状態」のことです。
前回の、ケイトとブライアンの親子関係でいえば、ケイトは夜遅く帰ってくるブライアンをきびしく非難します。
ブライアンは といえば、自分の事情も知ろうとせずに非難してくるケイトに反発し、もっと遅く帰ってくるようになる。
するとケイトはますます激高し、言うことを聞かないブライアンをさらにきびしく非難するという事態を招くという、まさに共謀関係にあります。
ケイトはブライアンに早く帰ってきてほしい、ブライアンはケイトに自分のことを認めてほしいと思っているのですが、それとは反対のことをお互いにさせてしまっているのですね。
この共謀関係のベースにあるのが、相手を物として扱い、自分のニーズを優先させようとする内向き思考なのです。
共謀関係を改善する鍵とは?大切なのは「他者を理解する姿勢」
ではこの関係改善のためには、どうすればいいのでしょうか?
『管理しない会社がうまくいくワケ』にはこう書かれています。
人生を悩ましいものにする最大の要因は、「他者を理解すること」から目を背けている自分の姿勢なのだ。
他者を理解すること、他者のニーズや目的を知ることから目を背けていることが最大の要因なのです。
裏を返せば、他者を理解しようとする外向き思考のアプローチが関係の改善をもたらす、といえますね。
実際に、外向き思考はどのような変革をもたらすのか、外向き思考で成功した組織の実例を、次回、ご紹介します。
まとめ
- 自分を変えるときに最も大切なのは、行動のもとにある「マインドセット(物の見方、考え方)」を変えることです。マインドセットのなかでも外向き思考は良い変化をもたらし、内向き思考は対人関係の問題をもたらします
- 内向き思考は、人を“物”として見る、というマインドセットです。都合の悪い相手は邪魔者あつかいし、相手を責めます。そうなると、責められた相手は反発し、お互いがひどいことをしていると非難し合う「共謀」の関係を招きます
- 共謀関係を改善するには、他者を理解すること、他者のニーズに目を向けることです。他者を理解することから逃げ、内向き思考になるのが、人生を悩ましいものにする最大の要因なのです
続きの記事はこちら
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