勉強会主催の ゆう です。
今回の勉強会には10名の方にご参加いただいました^^
平日開催にもかかわらず多くの方に来ていただき、とても嬉しく思います。
さらに嬉しかったのは、参加者の方から、ワークショップでお話しした仏教の因果律の内容が日常で生かされたとお聞きしたことでした。
ワークショップでの学びによって対人関係の問題が解消され、むしろそこから喜びが得られるようになるのは理想的なことであり、ワークショップ開催冥利に尽きます。
今後もより皆さんの日常でのお役に立てるような情報を積極的に発信していきたいと、改めて思いました。
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アドラー心理学にみる「ライフスタイル」の意味
今回のワークショップのテーマは、
アドラー心理学に学ぶ「人生を好転させる“ライフスタイルの再選択”」
についてでした。
アドラー心理学といえば、ベストセラー『嫌われる勇気』が火付け役となり、一大ブームとなりました。
今もアドラー心理学関連の本は多く出版されていて、流行がなくなることは当分なさそうですね。
そのアドラー心理学では、一般的な意味とは違った意味で使われている言葉がいくつかあります。
たとえば「コンプレックス」や「劣等感」。あるいは「楽観主義」という言葉は一般に使われている意味とは異なりますね。
そして、その中の1つに「ライフスタイル」があります。
ライフスタイルといえば、普通は「生活様式」という意味で使われていますね。「あなたのライフスタイルにぴったりの商品ができました!」のように宣伝の中で使われることもあります。
しかしアドラー心理学ではそのような意味では使われず、ちょっと専門的にいえば「認知行動パターン」という意味で使われています。
もっと簡単にいえば「性格」のことですね。
「自分のこんな性格はいやだ」
「もっとあの人のように明るい性格になれたらいいのに…」
と、性格に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
私自身も、特に高校時代は内気な性格に悩んでいました…。
今がもし幸せでないとすれば、うまくいっていないとすれば、その原因は何かと考えると、やはり性格ではないか? 幸せになるためにぜひとも性格を変えたい! と思われたことが一度はあると思います。
ところが私達は、「共通のライフスタイル」を持っている、とアドラー心理学ではいわれるのです。
共通する「愛されるためのライフスタイル」とは?
どんな人にも共通するライフスタイルとは、いったいどのようなライフスタイルなのでしょうか?
それは「愛されるためのライフスタイル」だといわれています。
「愛されるためのライフスタイル」は「自己中心性」ともいわれます。
「自分が世界の中心にいたい」と思い、そのための行動を取る、というライフスタイルですね。
ではなぜ愛されるためのライフスタイルが、共通したライフスタイルとなるのでしょうか?
まず、どんな人にも共通しているのは、生を受けた直後から子供時代までのことです。
生を受けた直後というのは、世界(=家族)の中心にいますね。
むしろ、世界の中心にいて、母親をはじめ、周りから助けてもらわなければ、一日たりとも行きていくことはできないのです。
『嫌われる勇気』の続編である『幸せになる勇気』にはそれをこう書かれています。
われわれはみな、命に直結した生存戦略として「愛されるためのライフスタイル」を選択するのです。
(『幸せになる勇気』岸見一郎著 より引用)
生きていくためには周りから守られないといけない、愛されないといけない。だからどんな人も生まれた直後から子供時代までは「愛されるためのライフスタイル」を持っているのですね。
このように、生存戦略として私達はこのライフスタイルを選択します。もちろんそれは必要不可欠なのですが、「愛されるためのライフスタイル」には問題点があるのです。
この問題点が、のちに対人関係でトラブルを引き起こしてしまいます。
その問題点とは何かについて、次回、詳しくご紹介します。
まとめ
- アドラー心理学でライフスタイルとは「認知行動パターン」のこと、より一般的な言葉では「性格」のことをいいます。ライフスタイルは人それぞれ独自のものですが、共通した部分もあるといわれています
- 共通するライフスタイルは、「愛されるためのライフスタイル(=自己中心性、自分が世界の中心にいたい)」です。生まれたとき、私たちは自分1人では一日たりとも生きていけず、他者の保護が必要です。ゆえに命に直結した生存戦略として「愛されるためのライフスタイル(=自分の弱さをアピールし、他者から大事にしてもらう)」を選択するのです
- 生きていくために欠かせない「愛されるためのライフスタイル」ですが、このライフスタイルのままでいることには問題があり、やがては生きづらさ・他者とのトラブルの元になるといわれています
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引用した書籍
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