11/22(木) レポート 幸福を決定する3つの要素とは?-ポジティブ心理学に学ぶ “幸せがずっと続く”6つの行動習慣2

勉強会主催の みなみ です。

今回のワークショップには11名の方にご参加いただきました。

平日の開催ながら、多くの方に参加され、とても嬉しく思います^^

終了後も複数の方から質問もいただくなど、皆さんの学びの熱が特に高かったと感じます。

今回お話しした、“幸せがずっと続く”行動習慣を身につけられ、幸福度が高まることに役立てていただければ幸いに思います。

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お金は幸福をもたらすのか?ポジティブ心理学の見解

今回のテーマは
ブッダとポジティブ心理学に学ぶ「“幸せがずっと続く” 6つの行動習慣」
についてでした。

このテーマのワークショップでは、『幸せがずっと続く12の行動習慣』という本の内容を主にお話ししています。

幸せがずっと続く12の行動習慣

この本は、幸福の研究において最も注目されている人物の1人であるソニア・リュボミアスキー氏(カルフォニア大学リバーサイド校)によって書かれました。

「ふつうの人がいかにより幸せに生きられるか」を研究している分野をポジティブ心理学といわれます。

リュボミスキー氏はそのポジティブ心理学の分野で特に注目され、評価を受けている人なのです。

この本では、リュボミアスキー氏の何千人ものを対象にした研究にもとづき、科学的に幸福感を高められる行動習慣が紹介されています。

前回は、私たちにとって幸福の象徴、これがあれば幸せになれるのではないかと思われる「お金」が、実はいまよりもっと幸福になれる要素ではない、ということをお話ししました。

前回の記事はこちら

10/25(木) レポート どうすれば幸せになれるのか?お金がもたらす幸福への誤解を知る-ポジティブ心理学に学ぶ “幸せがずっと続く” 6つの行動習慣1
勉強会主催の みなみ です。今回のワークショップには初めての方お1人を含む、5名の方にご参加いただきました。今回のワークショップのテーマは「幸福」だったので、「...

お金によって幸せになれるというのは事実ではあるものの、お金による幸福は一時的な、ささいなものに過ぎないということが、心理学者の共通の見解なのです。

ではなぜお金をはじめとして、仕事や家や容姿までも、幸福感を高める方法ではないといえるのでしょうか?

その理由を、「幸福を決定する3つの要素」からお話ししていきます。

幸福は何で決まる?幸福を決定する3つの要素

幸福感は何によってもたらされるのでしょうか?

私たちの幸福を決定する要素には3つあるといわれています。

それは

  1. 遺伝
  2. 環境
  3. 行動

の3つです。

環境や行動が幸福感に影響をもたらすというのはわかりやすいですが、実は遺伝によっても幸福感はあらかじめ決まっている、というのは意外かもしれません。

さらに注目すべきは、この要素がどれくらい幸福感に影響を及ぼしているかという、3つの要因の割合です。

どの要素の割合が、最も高いと思われるでしょうか?

最も高いのは「遺伝」です。
遺伝の占める割合は50%といわれています。

体重やコレステロール値と同様に、幸福にも設定値があるのです

体重でいえば、やせ型の人もいれば、太りやすい体質の人もいます。それは遺伝によるものが大きいですね。

太りやすい体質の人からすれば、やせ型の人はとてもうらやましく思います。
太りにくい体質になりたいと強く感じると思いますが、体質そのものを変えることは難しいでしょう。

しかし太りやすい人であっても、理想のプロポーションが手に入らないわけではありません。
しっかりと運動をしたり、食事制限をしたりすれば、理想の体型へと近づけます。

同じように、幸福の設定値も決まっており、幸福感を得られやすい人、得られにくい人がいるのです

ただ、幸福感を得られにくいといっても幸福になれないのではありません。幸福になるための余地は十分に残されています(それについては今後 詳しくお話ししていきます)。

環境が幸福感に与える影響は?驚くべき数字

次の要素である「環境」は、幸福感にどれくらいの影響を与えるのでしょうか?

環境が幸福感に占める割合は10%です。

「裕福か、貧乏か」
「健康か、病気がちか」
「器量がいいか、人並みか」
「既婚者か、離婚経験者か」

などの生活環境や状況による違いは、幸福度のわずか10%しか占めないといわれています。

これに驚く方は多いのではないでしょうか?

実際に、

年収1000万ドル以上のとりわけ裕福なアメリカ人の幸福度は、彼らが雇っている労働者の幸福度と比べて、やや上にすぎなかった

という調査結果が出ていることからも、収入が幸福感に与える影響は実はそれほど大きくないことがわかります。

なぜ環境は幸福感の10%しか占めないのでしょうか?

それは人間のある能力が深く関わってくるからです。

その能力とは何かについて、
また幸福感を高める鍵はどこにあるのかについて、次回、詳しくお話しします。

まとめ

  • 「ふつうの人がいかにより幸せに生きられるか」を研究している学問がポジティブ心理学です。その分野で最も注目されている人物の一人 ソニア・リュボミアスキー氏は、何千人を対象にした研究にもとづき、幸福感が高まる行動習慣を紹介されています
  • 研究によって、幸福を決定する要素は以下の3つであること、またそれらの要素が幸福感に占める割合が明らかになっています
    1. 遺伝(幸福感に占める割合:50%)
    2. 環境(幸福感に占める割合:10%)
    3. 行動(幸福感に占める割合:40%)
  • 体重やコレストロール値と同様に、遺伝によって幸福の設定値も決まっており、幸福感が高まりやすい人、高まりにくい人がいると教えられています。ただ、幸福の設定値が低くても、幸せになる余地は十分に残されています
  • 経済状況や生活環境、健康状態などの「環境」は、幸福感のわずか10%しか占めないといわれています。その理由は人間の能力にあるのです

続きの記事はこちら

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コンテンツレポートブッダとポジティブ心理学
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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計850回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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