7/13(土)レポート ポジティブ才能とは?幸福・成功につながるポジティブな認識を持つ能力-ブッダと心理学から学ぶ、PQを発揮する方法1

勉強会主催の みなみ です。

湿度が高くて蒸す天気が続いていますね。気温は低めなのでまだ過ごしやすいものの、梅雨が開けたときの気温の急上昇を心配です…。

そのなか、今回のワークショップには初めての方1名を含む、8名の方にご参加いただきました!

3連休の初日、ワークショップでの学びに時間を当てていただけて、嬉しく思います(>_<)

今回は、物事の見方を広げる、物事を前向きに認識するためのワークも実践していただきました。
皆さん楽しんでやっていただけたようで、よかったです^^

日常でも、視野を広げ、ポジティブな変化を起こせる現実を選択されることに少しでも役立てば、幸いです。

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ポジティブ心理学とは?目的は“より幸福に生きること”

今回の勉強会は、
ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「前向きな現実をつくり出すPQを発揮する方法
でした。

このテーマの勉強会では、『選択の法則』という本の内容をメインにお話ししています。

成功が約束される選択の法則: 必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み (一般書)

こちらは、ハーバード大学のポジティブ心理学の講師 ショーン・エイカー氏によって書かれた、ポジティブ心理学、とりわけPQ(ポジティブ才能)が解説された本です。

ポジティブ心理学とは、心理学の新しい分野です。

従来の心理学が、心に問題を抱えた人を対象にし、その心の問題を解決し、いわばふつうの状態(1人で社会生活が滞りなく営める状態)に戻すことを目的にしてきました。

対してポジティブ心理学では、そのふつうの人が能力を最大限発揮して、より幸福に生きることを目的としてきます。

心理学やカウンセリングと聞くと、心身の不調や心の病をイメージする方が多いと思いますが、ポジティブ心理学が対象にしているのは、むしろ心身ともに健やかな人なのですね。

そのポジティブ心理学のパイオニアの1人がショーン・エイカー氏です。

ポジティブ心理学を解説した、エイカー氏の初めての著作が『幸福優位 7つの法則』で、今回のワークショップでメインで取り上げる『選択の法則』は、エイカー氏のポジティブ心理学解説本第2段にあたります。

成功と幸福についての新事実

『選択の法則』のキーワードが、PQです。

PQは、Positive Intelligence Quotient の略で、「ポジティブ才能」と訳されています。

ポジティブ才能についてお話しする前に、その理解をより深めていただくため、エイカー氏の前著『幸福優位 7つの法則』の内容を少し振り返っていきます。

『幸福優位 7つの法則』では、成功と幸福の関係について、それまで多くの人の信条とされてきたことを覆し、新たに発見された真実が教えられました。

その真実とは、「幸福が中心にあり、成功はその周りを回っている」ということです(「幸福になるにはまず成功すること。成功して初めて幸福が得られる」という従来の考えは誤りとされています)。

さまざまな心理学研究から、幸福であるからこそ

  • 生産性
  • コミュニケーション能力
  • クリエイティビティ
  • 免疫力
  • レジリエンス(再起力)

などの能力が最大限発揮され、結果として成功できることが明らかになっているのです。

幸福優位性(ハピネス・アドバンテージ)|ポジティブ心理学研究でわかった新事実

これをエイカー氏は「幸福優位性ハピネス・アドバンテージ)」と名付けました。

幸福優位性を考慮し、ポジティブな感情を増やして幸せになることが、成功への最短の道なのですね。

幸福優位性の考え方は徐々に浸透してきており、優れた企業はこの真理を生かそうと、社員の幸福感を高めるために職場環境を整えています。

一例を挙げると、最先端をいくソフトウェア会社の社員ラウンジにはテーブルサッカーゲームが置かれているそうです。

一昔前や現今の日本の会社であっても、そんなゲームが堂々と設置されている会社はほとんどないのではないでしょうか。
たとえ置かれたとしても、「そんなゲームなんてやってないで、しっかり働け」と上司に叱責されるかもしれません。

しかしむしろ、テーブルサッカーゲームをプレイするなど、リラックスできる時間をとったほうが、社員の幸福レベルが上がり、それによって生産性が高まったり、円滑なコミュニケーションが取れたり、クリエイティビティが発揮されたりし、結果的に仕事も大いに捗るのですね。

「車内ニート」なんて言葉もあるほど、実は隠れて暇つぶしをしている社員もいるとも聞きます。そんな不健全に隠れてやるのではなく、自由にできる場をつくるほうが、社員同士のつながりも強くなって、より効率的に仕事ができるのです。

ちょっと話が逸れてしまいました、これが、ポジティブ心理学研究で明らかになった「ハピネス・アドバンテージ」です。

ポジティブ才能とは?「変化は可能だ」というポジティブな認識を持つ能力

しかしエイカー氏は、この「成功と幸福感の関係」に、何か重要な見落としがあることに気がついたのです。

それは、「自分の世界をどう認識するか」です。

幸福・成功の前にあるもの-自分の世界をどう認識するか

同じ立場や状況にあっても、ある人は何かを達成したり、幸せになったりできると思います。一方で、ほかの人はそんなことは不可能だと思います。

なぜこのような違いが起きるのでしょうか?

それは、目の前の世界の認識の仕方が異なるから、です。

「自分には不可能だ、幸せになることも、まして成功することなどできない」という認識を持てば、幸福になって成功を勝ち取ることは当然、できないですね。

反対に、「自分は幸福になることも、成功することもできる」というポジティブな認識を持てば、変化を起こす行動にも前向きに取り組み、実際に幸福・成功をつかむことも可能になります。

このような、ポジティブな現実をつくり出せる能力PQ-ポジティブ才能 と言われているのです。

 

次回以降、このポジティブ才能と他の知性との関係や、ポジティブ才能を高めるスキルをご紹介していきます。

まとめ

  • 従来の心理学が、心理的な問題を抱えた人の症状を回復することを目的としているのに対し、ふつうの人が幸福になって能力を発揮し、より幸福な生活を送ることを目的にしているのがポジティブ心理学です
  • ポジティブ心理学の研究よって発見された真理が、「幸福であるからこそ、さまざまな能力が最大限発揮され、結果として成功できる」という幸福優位性(ハピネス・アドバンテージ)です。優れた企業はこの真理を生かすために、幸福感を高める職場環境への移行を進めています
  • 幸福と成功の、さらに前に来るのが「目の前の世界をどう認識しているか」です。「自分は幸福にも成功にもなれない」と思っては、とても幸福になって成功を勝ち取ることはできません。ポジティブな認識を持ってこそ前向きに行動し、実際にポジティブな変化を起こせるのであり、そのポジティブな現実をつくり出せる能力が「PQ-ポジティブ才能」なのです

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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計750回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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