12/21(木)レポート 幸福な人こそ成功している?幸福感がもたらす素晴らしい恩恵-ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「幸福優位 7つの法則」2

勉強会主催の みなみ です。

今回の勉強会には初めての方2名を含む、8名の方にご参加いただきました。

今回は、約3カ月ぶりにワークショップに来られた方がいらっしゃいました(仕事が忙しく、間が空いてしまったそうです)。

忙しさの山を乗り越えられたそうで、変わらず元気にされていて良かったです。今日のテーマにも関心を持って聞かれていて、ポジティブ心理学に興味が湧いたそうです。

ご一緒にまた学びを深められるのが楽しみですね(^^)

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成功と幸福に関する新事実「幸福優位性」とは?

今回は、
ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「人生を充実させる“幸福優位 7つの法則”」
についてでした。

このテーマのなかで、メインでお話ししているのが『幸福優位 7つの法則』という本の内容です。

幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論

この本は、ハーバード大学で人気第1位となったポジティブ心理学の講師 ショーン・エイカー氏による「幸福優位性(ハピネス・アドバンテージ)」を詳説したものです。

幸福優位性とは、人は幸福感を覚えているときに、心がポジティブな状態であるときに、頭もよく働き、やる気も生じ、その結果として物事がうまくいく、成功が引き寄せられる、

幸せが中心にあって、成功はその周りを回っている、ということです。

従来は、これとは反対のことが常識となっていました。

それは、懸命に働き成功して、はじめて幸福が訪れる、成功が中心にあって幸福はその周りを回っている、というものです。

ゆえに成功の前の幸福はぜいたく品、不要なもの、むしろ生産性を低下させるものと思われていました。

ところが最新の心理学研究により、真実はその正反対だったことが証明されたと前回はお話ししました。

前回の記事はこちら

11/15(木)レポート 幸福についての新事実!“幸福優位性”とは?-ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「幸福優位 7つの法則」1
勉強会主催の みなみ です。 今回の勉強会には初めての方1名を含む、4名の方にご参加いただきました! 急に冷え込み、みなさんの体調が心配されましたが、お元気そう...

今回は、ポジティブであることが具体的にどのような素晴らしい効果をもたらしてくれるのか、についてご紹介します。

幸福感、ポジティブ感情がもたらす素晴らしい恩恵

成功と幸福との明確な関係を知ろうと、幸せに関する膨大な研究のメタ分析が行われました。

その結果、幸福度の高い社員は

  • 生産性が高い
  • 売り上げも多い
  • リーダーとして優れ、高い業績を上げる
  • 業績が高いゆえに給料も高い
  • 病欠も離職も少ない
  • 仕事のストレスにも負けない

と、素晴らしい効果が得られ、成果が生み出されていることがわかったのです。

仕事もでき、コミュニケーションにも優れ、ストレスに負けないようになって病欠も少なくなった、といわれています。
仕事のみならず健康面でも良い結果が出ていたのです。

このような結果を聞くと、「もともと仕事ができた人だから、幸福度が高かったんだ。もともとコミュニケーション能力のあった人なんだ」と思われるかもしれません。

しかし次の研究で、幸福優位性が正しいことがわかります。

その研究では、まず、272人の社員のポジティブ感情のレベルを測定し、その後の18ヵ月の仕事の業績が追跡されました。

すると、最初に幸福度が高かった人たちはよりよい評価を得て、給料も高かったことがわかったのです。

幸福度の高さと、その後の成功には明確な関係があることがわかりますね。

幸福であること、ポジティブな気分が、さまざまな能力を最大限まで発揮させるようにし、その結果として、仕事でもプライベートでも成功を手にできるのですね。

反対に、「まず成功するんだ。成功するまで幸福なんて不要だ」という誤った信条にとらわれていると、

精神や感情の健康が損なわれるだけでなく、成功や達成のチャンスも失われてしまう。

(『幸福優位 7つの法則』より引用)

と、エイカー氏は指摘されているのです。

優れた企業は、職場環境の整備に取り組んでいる

この新事実をしっかりと受け止めている企業は、社員の幸福感を重要視し、それを高めるために職場環境を整えています。

一例として、最先端をいくソフトウェア会社の社員ラウンジには、テーブルサッカーゲームが置かれているそうです

旧来の誤った順序を信じている人から見れば、そもそも会社に遊び道具が置かれているなんて考えられないでしょうし、そんなもので遊んでいる社員を見れば、「もっと真面目に仕事をしろ!」と怒鳴るかもしれません。

しかし遊ぶことによってポジティブ感情が高まれば、それだけ生産性も高まり、クリエイティビティも向上して、素晴らしいアイディアの発案、仕事の高い成果につながるのです

遊ぶといっても四六時中、遊んでいるわけではありません。ほんの少しの気分転換によって大きな効果が生み出さるのであれば、これを上手に利用しない手はありませんね。

そのように優れた企業は、社員のポジティブ感情を高めるための工夫をしているのですね。

「うちの会社ではそんな環境はつくられない」と嘆く人もいると思いますが、個人レベルでもポジティブ感情を上げられる取り組みはたくさんあります

次回は、具体的なポジティブ感情を高める方法、幸福優位性を生かす方法をご紹介します。

まとめ

  • ポジティブ心理学の研究によって明らかになったのが、幸福優位性-幸せが中心にあって、成功はその周りを回っている-です。幸福であるからこそ、素晴らしい効果がもたらされ、結果的にものごとがうまくいくのです
  • 幸福に関する膨大な研究のメタ分析によって、幸福度の高い社員は生産性が高く、リーダーとしても優れていて高い業績を上げる、仕事のストレスにも負けず、病欠・離職も少ないことがわかっています。もともと幸福度が高かった社員が、追跡調査で、ほかの社員よりも良い評価を得ていたことも明らかになっています
  • この新事実を受け止め、生かそうとする企業では、社員の幸福感を高めるための職場環境の整備が進められています。最先端をいくソフトウェア会社では、社員ラウンジにテーブルサッカーゲームを置き、社員同士の交流を活発にしてポジティブ感情を増やし、生産性・創造性の発揮を促しているのです

続きの記事はこちら

2/21(木)レポート マインドフルネスに大きな効果が?幸福優位性を発揮する方法-ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「幸福優位 7つの法則」3
勉強会主催の みなみ です。 今回の勉強会には初めての方3名を含む、10名の方にご参加いただきました。 平日のワークショップながら、多くの方にご参加いただき、嬉...

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コンテンツレポートブッダとポジティブ心理学
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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計750回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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