勉強会主催の みなみ です。
今回の勉強会には初めての方1名を含む、4名の方にご参加いただきました!
急に冷え込み、みなさんの体調が心配されましたが、お元気そうで何よりでした^^
今回のテーマは、ワークショップでは初めてお話しする「幸福優位性」でした。
関心を持っていただけたようで、嬉しく思います。
幸福優位性を最大限に発揮するための法則は7つあるので(1つ1つの法則それぞれが非常に興味深く、単独でも大きな学びが得られます)、順次、ワークショップでお話ししていきたいと思っています。
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最先端のポジティブ心理学が明かす、幸福と成功の関係
今回は、『幸福優位 7つの法則』(徳間書店)の内容をメインでお話ししました。
幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論
この本は、最先端のポジティブ心理学で明らかになった、「成功」と「幸福」の驚くべき関係について書かれています。
著者は、ハーバード大学でポジティブ心理学の講師をし、人気講師1位になったこともあるショーン・エイカー氏。
現在はコンサルティング会社を立ち上げられ、有名企業を相手に研修をしたり、世界各地で講演を行ったりされているそうです。
そもそもエイカー氏が幸福について研究するきっかけとなったのは、ハーバード大学の学生と接していて抱いた違和感からでした。
ハーバード大学といえばお話しするまでもなく、素晴らしい施設が多くあり、一流の教授がそろい、全世界から優秀な学生が集ってくる、最高峰の教育機関です。
そんなハーバード大学の学生になれたらどんなに幸せか、と憧れる人も多いでしょう。
ところがその実態は、「慢性的に不幸な若者が山ほどいる」ところだとエイカー氏は気づきました。
実際に、
「学生の5人に4人が、1年間に少なくとも1度はうつ状態に陥ったことがある」
「さらに2人に1人は、抑うつ状態のために衰弱し、まったく何もできなくなった経験がある」
という調査結果が出ているのです。
そこでエイカー氏は、そんな環境でありながら、5人のうちの1人が幸福な学生生活を送れているのはなぜか?に注目し、彼らに共通する考え方、行動パターンを調べたのです。
そうして発見されたのが「幸福優位性(ハピネス・アドバンテージ)」でした。
幸福優位性は、心理学界の「コペルニクス的転回」
幸福優位性をわかりやすく理解いただくために紹介したいのが、コペルニクス(ポーランドの天文学者)です。
コペルニクスといえば、地動説を唱えたことで有名ですね。
それまでは、太陽が地球の周りを回っているという天動説(あるいは地球中心説といいます)が信じられていました。
ところがコペルニクスは、地球が太陽の周りを回っているという、それまでの宇宙観をひっくり返す地動説を提唱したのですね。
いまでは「地球が太陽の周りを回っている」というのは、当たり前のこととして知られていますが、当時の世界に与えた衝撃はすさまじいものだったでしょう。
ここから、それまでの常識が覆されるような、180度見方が変わるほどの考えや発見を「コペルニクス的転回」といわれるようになりました。
実はいま、心理学の世界でこのコペルニクス的転回が生じています。それが「幸福優位性」なのだと、エイカー氏は語っているのです。
幸福と成功の真実「幸せが中心にあって、成功はその周りを回っている」
成功と幸福の関係で、これまで強く信じられてきたのが「懸命に働けば成功し、成功してはじめて幸せが訪れる」という考え方です。
成功が中心にあり、そのまわりを幸福が回っているという見方ですね。
ハーバード大学の学生の大半も、この考え方を信じているのでしょう。
「まずは大学を優秀な成績で卒業し、世界有数の優れた企業に入り、そこでも優秀な業績を収めてはじめて幸せになれる。それまでは耐えなければならない」と。
ゆえに学生の多くは学業への焦り、イライラ、ストレスで苦しみ、ひどい場合はうつ状態に陥ってしまうのです。
それに対してエイカー氏は、このように指摘しています。
新しいポジティブ心理学の飛躍的進展によって、真実はその正反対であるということが分かってきた。
人は幸福感を覚えているとき、つまり心のあり方や気分がポジティブであるときに、頭もよく働き、やる気も生じ、結果的にものごとがうまくいく。
幸せが中心にあって、成功はその周りを回っているのである。
(『幸福優位 7つの法則』より引用)
「幸福が成功の周りを回っている。成功が中心にある」というのは誤った考えであり、「幸せが中心にあって、成功はその周りを回っている」のが真実。
だから、いま幸せになること、いまのポジティブ感情を上げることにフォーカスすべき。それがゆくゆくは成功をもたらしてくれる、といわれているのですね。
ではポジティブであることは、具体的にどのような効果をもたらしてくれるでしょうか?
幸福であることが本当に成功につながるのでしょうか?しっかりとしたエビデンスは存在しているのでしょうか?
それについては次回、詳しくご紹介していきます。
まとめ
- ポジティブ心理学者のショーン・エイカー氏が、幸福な学生生活を送れている人に共通する考え方、行動パターンを調査したのをきっかけに発見されたのが「幸福優位性(ハピネス・アドバンテージ)」です
- ポジティブ心理学の研究により、これまで強く信じられてきた「懸命に働けば成功し、成功してはじめて幸せが訪れる」という考え方は誤りであることがわかりました
- 人は幸福感を覚えているときこそ頭もよく働き、やる気も生じ、ものごとがうまくいく。「幸せが中心にあって、成功はその周りを回っている」という真実が、「幸福優位性(ハピネス・アドバンテージ)」なのです
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