勉強会主催の みなみ です。
今回のワークショップには初めての方お2人を含む、5名の方にご参加いただきました。
「日曜日の夜は、明日に備える人が多いから、ほとんど誰も来られないかも…」という不安を覆すほどの方に来ていただき、大変嬉しく思います^^
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ポジティブ感情の診断テストで予期せぬ結果が!
今回は想定外のことが起こりました。
ポジティブ心理学がテーマであったので、ポジティブ感情とネガティブ感情の割合を知るテストを受けていただいたところ、5名中4名の方が、平均値どころか理想とされる数値を大幅に上回っておられ(!)、驚きました。
数値は理想より高くなってもかまわず、むしろ高いほどいいので、この結果は本当に素晴らしいと思いました。
みなさん、日頃から努力をされていると知らされました。
正直なところ、自分の数値の低さを知って危機感を抱かれた後に、
「でもこれらを実行すれば大丈夫ですよ!ポジティブ感情を高められますよ」
という展開を予定していたので、プランが見事に崩されました苦笑
ただ、これから紹介していくポジティブ感情を増やす方法は、すでにポジティブ感情が豊かな方も知っておいて決して損はないので、その方もぜひ続けてお読みください。
ポジティブ感情は何の役に立つか?に対する答え
今回のテーマは、
ブッダとポジティブ心理学に学ぶ「人生がうまくいく“3:1の法則”」
についてでした。
このテーマでは、ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソン心理学教授によって書かれた『ポジティブな人だけがうまくいく“3:1の法則”』という本の内容をメインにしてお話ししています。
3:1というのは、ポジティブ感情とネガティブ感情の理想的な割合を示しています。
この数字から、ポジティブ感情はネガティブ感情より多いほうがよい、ということがわかると思います。
ではポジティブ感情(=ポジティビティ)はどのように役立つのでしょうか?
そのことについてフレドリクソン教授が提唱し、注目を浴びたのが「拡張-形成理論」です。
これは「太古の時代からポジティブ感情は何の役に経ち、受け継がれてきたのか」という、長年の研究者の課題でもあったのです。
その課題の答えは、ポジティブ感情には「自分には何ができるか?」と考える思考の範囲を広げ、さまざまな考え方や行動に目を開かせることだったと、前回、ご紹介しました。

今回はこの「拡張-形成理論」をより詳しく見ていきます。
ポジティブ感情は、人類の繁栄に不可欠な“拡張”と“形成”をもたらす
ポジティブ感情がもたらす拡張、形成とは?
ネガティブ感情は思考の範囲を狭めることで特定の行動を取りやすくさせる、という働きがあります。
対してポジティブ感情には、思考や物事の見方を広げ、新しい考え方や行動に目を向けられるようになる、という利点があるのです。
このようにポジティブ感情には、私達の心と精神を開放し、受容性と創造性を高めてくれる働き(=拡張)と、
さらに、私達の精神的・社会的・知的・身体的なリソースを形成するのを促し、私達を成長させてくれる働き(=形成)のことをフレドリクソン教授は証明し、提唱したのですね。
これが「拡張-形成理論」です。
ポジティビティを増やすことで、さまざまなリソースが形成されて幸福感、生産性、知的レベルが向上し、健康になります。
また、コミュニケーション能力も上がり、周囲との協調性も高まります。
物事への見方・思考の幅も広がり、新しい考え方・行動に目を向けられたり、リソースが生み出されたりして、今までできなかったこともできるようになる。
これがポジティブ感情によってもたらされる効果であり、人類がより繁栄するためにポジティブ感情は不可欠だったとわかりますね。
ポジティブ感情にもっと目を向けるべき
いまは、街を歩いていて、急にサーベルタイガーに出くわすなんてことはあり得ません。
太古の時代と比較し、命の危機にさらされることは圧倒的に少なくなっているので、過剰なネガティブ感情は不要といえます。
ネガティブ感情もまったくいらないわけでなく、それにも重要な役割があります(詳しくは今後のレポートで触れます)が、むしろ現代はポジティブ感情にもっと目を向けるべきなのですね。
ではその注目すべきポジティブ感情(=ポジティビティ)とは、どのような感情なのでしょうか?(代表的なものが10、挙げられています)
またポジティビティで最も気をつけるべきこととは何なのか?
それについては次回、お話ししていきます。
まとめ
- ポジティブ心理学者のバーバラ・フレドリクソン教授が提唱した「拡張-形成理論」とは、ポジティブ感情には視野・見方を広げ、受容性・創造性を高める働き(=拡張)と、精神的・社会的・知的・身体的なリソースをつくる働き(=形成)がある、というものです
- ポジティビティが増えることで、精神的に健康になり、知的レベルも高まり、周囲への思いやりも深まって、豊かなコミュニケーションもできるようになります。命の危険がある脅威が少ない現代では、ポジティブ感情にもっと目を向けるべきといわれているのです
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