2/21(木)レポート マインドフルネスに大きな効果が?幸福優位性を発揮する方法-ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「幸福優位 7つの法則」3

勉強会主催の みなみ です。

今回の勉強会には初めての方3名を含む、10名の方にご参加いただきました。

平日のワークショップながら、多くの方にご参加いただき、嬉しく思います(^^)

しばらく会えないと思っていた方とも約4カ月ぶりに会えて、今後もまた定期的に会えることになり、それもとても嬉しく感じました。

改めて、1回1回の出会いを大切にしていきたいと感じられる機会でした。

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幸福に関する新事実「幸福であるからこそ成功する」

今回は、
ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「人生を充実させる“幸福優位 7つの法則”」
についてでした。

このテーマのワークショップでは、『幸福優位 7つの法則』という本の内容をメインにお話ししています。

幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論

この本は、ハーバード大学のポジティブ心理学の講師 ショーン・エイカー氏によって書かれました。

エイカー氏が教えているポジティブ心理学は、「幸福」をメインテーマとする、心理学の新しい分野です。

そのポジティブ心理学研究によって明らかになったのが

幸福優位性ハピネス・アドバンテージ)」

という真理です。

これは「幸福が中心にあって、成功はその周りを回っている」ということです。

従来は、「懸命に働けば成功し、成功してはじめて幸福が得られる」と考えられてきましたが、それは誤りであり、その考え方では精神や感情の健康が損なわれ、成功や達成のチャンスもみすみす逃してしまう、と指摘されています。

なぜ幸福優位性が成り立つのかといえば、幸福であるからこそ、

  • 生産性
  • コミュニケーション能力
  • クリエイティビティ
  • 免疫力
  • レジリエンス

などの能力が向上し、その人の能力が最大限発揮され、必然的に仕事もうまくいくからなのです。

前回は、幸福優位性が研究で証明されていること、また優れた企業は幸福優位性を理解し、社員のポジティブ感情を高めるために、いち早くこれまでにないやり方で職場環境を整えていることをご紹介しました。

前回の記事はこちら

12/21(木)レポート 幸福な人こそ成功している?幸福感がもたらす素晴らしい恩恵-ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「幸福優位 7つの法則」2
勉強会主催の みなみ です。 今回の勉強会には初めての方2名を含む、8名の方にご参加いただきました。 今回は、約3カ月ぶりにワークショップに来られた方がいらっし...

今回は、幸福優位性を発揮するための具体的な取り組みをお話ししていきます。

ポジティブ感情を高め、幸福優位性を発揮する代表的な方法

エイカー氏は、幸福優位性についてこう語っています。

私たちは誰でもみな、その気になって努力すれば、「幸福優位性」の恩恵をフルに享受することができる

(『幸福優位 7つの法則』より引用)

幸福優位性は、そのための方法を知って実践すれば、誰でも活かすことができるのです。

実際に、ポジティブ心理学の研究によって、人間の幸福の要因は

  • 遺伝
  • 環境
  • 行動

の3つであること、

そして、意図的な行動の占める割合が40%であることがわかっています。

このことからも、ポジティブ感情を高められる行動を習慣化すれば、幸福優位性が発揮できるとわかります。

ではその幸福優位性を活かす具体的な方法とはどんなものがあるのでしょうか。代表的なものをピックアップしていきます。

①マインドフルネス

マインドフルネスとは、いま現在起こっていること(呼吸や食べること、目の前の人との会話など)に注意を向け、それに意識を集中させることですね。

マインドフルネスは仏教の瞑想が元になっています。瞑想が欧米へと伝わり、体系化され、日本に逆輸入されたといわれていますね。

もし瞑想するとなったら、どこか静寂な場所まで行かなければならないように思うかもしれません。

しかしその必要はなく、簡単に日常に取り入れることができます。

やり方としては、

  • 呼吸に意識を集中する
  • 思考が迷い出したら、ただゆっくりとまた呼吸に意識を戻す

これを毎日5分間やるだけでも効果があるといわれています。

しっかりと習慣化すれば、脳の配線が永久的に変化して

  • 幸福度が高まる
  • ストレスが軽減される
  • 免疫機能も改善される

ことが研究の結果、わかっています。

「自分にはできない」とハードルを上げることなく、まずは1日、試しにやってみてください。

②何かを楽しみにする

実際にそれをしていなくても、それをしていると想像するだけで幸福感が上がるといわれています。

ある研究によると、お気に入りの映画を見ることを想像しただけで、脳内のエンドルフィン(幸福感をもたらすホルモン)のレベルが27%上がることがわかったのです。

もちろん、実際に映画を観て、友人と感動を共有するほうが幸福感は上がるでしょうが、忙しくてなかなか時間が取れないことも多いと思います。そんなときは想像してみることでリフレッシュできるのですね。

楽しみなことをカレンダーに書き出しおいて、気持ちが晴れないときにカレンダーを見てその予定のことを思い出す。
すると、実際にそれをするときと同じくらいに、脳の快楽中枢が活性化する、ともいわれています。

現実ではなかなかうまくいかないときも、想像力を豊かにし、これからの楽しみに思いを馳せれば、今現在もポジティブな気持ちになり、困難にも前向きに向かっていけるのですね。

 

次回はさらに2つ、幸福優位性を発揮する方法をご紹介します。

まとめ

  • ポジティブ心理学の研究によって明らかになったのが幸福優位性(ハピネス・アドバンテージ)です。「懸命に働ければ成功し、幸福になれる」のではなく、「幸福であるからこそ、能力が最大限発揮され、仕事もうまくいく」と教えられているのです
  • 人間の幸福感のうち、意図的な行動の占める割合は40%であるゆえ、誰でもみな その気になって努力し、幸福感を高める行動を習慣化すれば、幸福優位性の恩恵をフルに享受できる、といわれています
  • 幸福優位性を活かす方法として、今回は2つをご紹介しました
    1. マインドフルネス-毎日5分間呼吸に集中するだけでも、幸福度の高まり・ストレスの軽減・免疫機能の改善に効果があります
    2. 何かを楽しみにする-楽しいことを想像するだけでも、エンドルフィンのレベルが上がるといわれています。先の楽しい予定を思い出すだけで、実際にそれをするのと同じくらい脳の快楽中枢が活性化するのです

続きの記事はこちら

3/28(木)レポート 幸福感を高めるには“意識して”親切をする-ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「幸福優位 7つの法則」4
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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計750回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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