勉強会主催の みなみ です。
急に気温が上がり、湿度も異様に上がりましたね。
不安定な天候が続いて、周りで体調を崩す方も増えています。体調管理により気を張っていきたいですね。
今回の勉強会には、初めてのお1人を含む、5名の方にご参加いただきました(^^)
先週に続けて、しかも神奈川の逗子からご参加いただいた方がいまして、移動が大変な中、とても嬉しく思います(>_<)
今回は特にポジティブな習慣をいかに身につけ、ネガティブな習慣を断ち切れるか、という観点でお話しし、「日常生活に活かされることが多かったです」というご感想をいただきました^^
ポイントは、“活性化エネルギー”の増減に注目することです。今後またご紹介したいと思います。
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ポジティブ心理学の研究で明らかになった新事実「幸福優位性」と、最大限活かす法則
今回の勉強会のテーマは、
ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「人生を充実させる“幸福優位 7つの法則”」
についてでした。
このテーマの勉強会では、『幸福優位 7つの法則』という本の内容をメインにしてお話ししています。
幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論
こちらの本は、ハーバード大学にて新しい分野の心理学「ポジティブ心理学」を研究し、講師もつとめるショーン・エイカー氏によって書かれました。
その授業は非常に好評であり、ハーバード大学で人気ナンバーワンの講師に選出されたほどです。
ポジティブ心理学では、人間の幸福に関する真理が探求されています。
その研究によって明らかになったのが、「幸福優位性(ハピネス・アドバンテージ)」です。
幸福優位性とは、人は幸福感を覚えているとき、気分がポジティブであるときこそ、その能力が最大限発揮され、さらには自己成長にもつながる、そして結果的に成功できる、というものです。
これをエイカー氏は
幸せが中心にあって、成功はその周りを回っているのである。
と表現されています。
これまでは、成功してこそ、社会的地位や高い給与を手に入れてこそ幸せになれる、「成功が中心にあり、幸せがその周りを回っている」と多くの人に信じられてきましたが、それはポジティブ心理学から見れば誤った信条だったのですね。
「歯を食いしばって日々を生き抜け」という信条では、途中で挫折し、そこから立ち直れなくなってしまうリスクがあります。
また、ネガティブな状態ではその人の能力を発揮することも難しく、著しい自己成長も望めません。
さらに悲劇的なことに、たとえ思い描いた成功を手にしても、それだけでは幸福感が長続きしないということも幸福感の研究によってわかっているのです。
反対に、日々の幸福感が得られてこそ、
- 生産性
- コミュニケーション能力
- クリエイティビティ
- 免疫力
- レジリエンス(再起力)
などのさまざまな能力が発揮され、さらにそれらが上昇し、成功へと導かれるのですね。
では、その幸福優位性を有効活用するには、具体的にはどうすればいいのでしょうか?
エイカー氏は、幸福優位性の恩恵を受けられる法則を7つに分けて教えられています。その法則が以下のものです。
幸福優位 7つの法則:
前回は、1つ目の法則「ハピネス・アドバンテージ」のなかで教えられている、幸福度を上げる習慣をご紹介しました。
幸福度を高める習慣:
- マインドフルネスの実践
- 何かを楽しみにする
- 意識して人に親切にする
- 固有の強みを発揮する
最後にご紹介したいのが「ポジティブな感情が生じやすい環境をつくる」です。
ポジティブ感情を増やし、ネガティブ感情をカットする環境とは?
ポジティブな気分になるのための環境整備
自然と幸せな気持ち、ポジティブな気分になれるような環境を作ることで、幸福優位性を発揮することができます。
たとえば、
- デスクに愛する人の写真を置く
- 天気の良い日には外に出る
という方法が勧められています。
天気に関していえば、いい天気の日に20分間外で過ごすと、ポジティブな気分が高まり、思考の幅が広がり、作業記憶が改善されるということが研究で明らかになっています。
私の友人に、天気のいい日に散歩をするのを趣味としている人がいまして、良い気分転換になっていると話していました。
体を動かすことも、幸福感の高まりに有効と言われていますので、一石二鳥ですね。
デスクワークの方こそ、可能な限り外に出ることを習慣づけされるのをおすすめします。
ネガティブ感情を避けるための環境整備
幸せな気持ちになるための環境づくりとともに、ネガティブな気持ちになるのを避けるために環境を整えることも重要ですね。
①メディア・ダイエット
たとえば、テレビやSNSなどのメディアは見過ぎてしまうと、幸福感が減少してしまうことが研究でわかっているそうです。
特にSNSでは、周りと比べる「社会的比較」による影響が強くなるといわれています。
ただ、まったく見ないようにするのも難しいでしょうし、SNSで相手から発信された情報がコミュニケーションの潤滑油としてはたらくこともあります。
そこで勧められているのがメディア・ダイエットです。
簡単にメディアにアクセスできないよう工夫し(たとえば、テレビのリモコンの電池を抜いてしまう、スマホのメディアに関するアプリをトップ画面に置かない、メディアへのショートカットキーは削除してしまうなど)、メディアを見る時間を意識的に減らすことで、不必要なネガティブ感情はカットされのです。
②ネガティブな人と距離をとる
また、常に人の悪口や不平不満を言うような人は周りにいないでしょうか?
そのような人と一緒にいると、こちらにもネガティブ感情が伝染してしまい、モチベーションが下がってしまいますね。
そのような人とは可能な限り距離を取り、ネガティブ感情の伝染を避けるのを心がけましょう。
どうしても話をしないといけないときは、ネガティブな話題にならないよう誘導し、その話題に移りそうになったら、やんわりとその場を離れるのがいいですね。
因縁和合-仏教でも説かれる環境(=縁)の大切さ
環境を整えることがいかに大切であるかは、仏教でも詳しく教えられています。
環境に当たる言葉として、仏教では「縁」という言葉が使われています。
私たちの身に起こる結果は、「因(=私たちの行為)」と「縁」とが結びついて生じていると仏教では教えられています(このことを「因縁和合」といいます)。
「お米」で考えると、とてもわかりやすいです。
お米を結果とすると、その直接的な原因(=因)にあたるもの(これがなければそもそも米はできない、というもの)は何でしょうか?
それは「もみだね」ですね。種がなければ、実はなりません。
では種さえあれば実はできるかというと、どうでしょうか? それでは実はできないですね。
米でいえば、田んぼ、日光、肥料などがあってこそ成長し、稲穂となって収穫することができます。これら田んぼ、日光、肥料などが、米にとっての縁(=間接的な原因)となるのです。
このように因と縁とがそろって結果が生まれるのですね。
これは私たちに起こるどんな結果にも当てはまります。
ポジティブ感情、ネガティブ感情が生じるのもまた、私たちの意図的な行動(=因)と環境(=縁)によるということです。
ゆえに仏教の観点からも、ポジティブ感情を生み出しやすい環境や人(=善縁)をつくり、ネガティブな感情を引き起こすような環境や人(=悪縁)は避けるべきといえます。
これまでどのような環境に身を置かれていたかを見直される機会としていただければ幸いです。
次回は、幸福優位 7つの法則の2番目「心のレバレッジ化」をご紹介していきます。
まとめ
- 幸福感を高める習慣の1つが「ポジティブな感情が生じやすい環境をつくる」です。「デスクに愛する人の写真を置く」「天気の良い日には外に出る」など、自然と幸せな気持ち、前向きになれる環境をつくったり、その場所で活動したりすることが勧められています
- 同時にネガティブな気持ちにさせる環境を避けることも大事です。社会的比較の悪影響を受けやすいメディアを見ないようにする「メディア・ダイエット」、ネガティブを撒き散らす人との接触を避けることが勧められています
- 仏教では「因縁和合」、因(=自らの行為)と縁(=相手、環境)が結びついて結果が生じる、と教えられています。仏教の観点でも、ポジティブな感情を生み出す環境(=善縁)をつくり、ネガティブな感情を生じさせる環境(=悪縁)は避けるべきといわれているのです
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