勉強会主催の みなみ です。
『運のいい人の法則』を通して、偶然ではない、運のいい人に共通する法則、幸運を実現する仕組みについてご紹介しています。
今回はその9回目です。
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運のいい人は開放的?運の人に共通する特徴
『運のいい人の法則』は、ハートフォードシャー大学の心理学教授 リチャード・ワイズマン氏の行った「運」の科学的研究について書かれています。
「運」と聞くと、
不確定な要素が多くて、そもそも研究対象にならないのではないか?
運がいい・悪いは偶然によるもので、法則性などないのではないか?
と思われる方がほとんどだと思います。
しかしワイズマン博士は8年にわたる、きわだって運のいい人・悪い人数百人を対象にしたインタビューと実験によって、運のいい人に共通する4つの法則を発見されました。
生まれつき運のいい人はおらず、本人も気づかないうちに4つの法則に従って幸運はつくり出されていたのです。
前回は、法則の1つ目「チャンスを最大限に広げる」のなかのポイントの3つ目「運のいい人は、新しい経験を喜んで受け入れる」について、
また「運のいい人の法則」と、仏教で説かれる「因果律」との関連について、詳しくご紹介しました。
前回の記事はこちら

運のいい人は性格因子の1つである「開放性」のスコアが高く、ゆえにいろいろなことにチャレンジし、新しい経験を重ねていくことで、偶然のチャンスに出会える確率を高めているのです。
また、ワイズマン博士が運のいい人・悪い人には性格・考え方、その先の行動に明確な違いがあることを発見したように、
仏教でも、私たちにやってくる運命(=運)は偶然によるものではなく、はっきりとした原因があること、その原因とは自らの業(行い)であり、幸運を得ている人はそれだけ多くの善業をつくっていることをお話ししました。
今回は、「チャンスを最大限に広げる」に関する“運を鍛えるレッスン”をご紹介していきます。
「運のネットワークを築き、それを広げる」3つの方法
運を鍛えるためにはどうすればいいのか、今回は1つ目のポイントに関する運を鍛える方法を見てきます。
- 法則①「チャンスを最大限に広げる」
- ポイント1:「運のネットワーク」を築き、それを広げている
- ポイント2:肩の力を抜いている
- ポイント3:新しい経験を喜んで受け入れる
ポイント①「運のネットワーク」を築き、それを広げている
1. 1週間に1人以上の、初対面の人と知り合う
運のネットワークを築いて広げる方法として、「1週間に1人以上の、初対面の人と知り合う」ことが、まず勧められています。
運のいい人は「外向性」の数値が高く、出会いを積極的に求め、人との距離を意識的に近づけています。それを実践してみるのですね。
具体的には、レジで並んでいる人に思い切って話しかけてみたり、イベントに参加して その参加者と知り合いになったりしてみることが提案されています。
もちろん、好感の持てない相手には無理に話しかけなくてもかまいません。誰とでも知り合いにならないといけないと思うと、人との接触にストレスを感じ、先が続かなくなるでしょう。
最初は「この人とは話が合いそうだ」「共通点も多くて、仲良くなれるかもしれない」と思う人から声をかけていきましょう。
声をかけることに段々と慣れていけば、自分とはいかにも異なる性格・考え方・経験を持っている人との関わりも持てると、よりよいです。
そのような人と話ができれば、視野が広がったり、これまでとはまったく別のネットワークが広がっていったりすることが期待できますね。
2. 「ご無沙汰しています」連絡をする
運のいい人は、
「一度会った人と、なるべく連絡を取り続ける」
「なるべく多くの人と連絡を取るようにしている」
という習慣があることをご紹介しました。
これらによって、運のネットワークは驚くほど広がっていくのです。
それに習って、1週間に1度、「ご無沙汰しています」連絡をすることが勧められています。
以前に知り合ったものの、今は凍結している関係の人に連絡をすることで、関係が解凍し、思わぬアイディアの共有や新たな出会いにつながっていく可能性があります。
休眠状態のつながりから得られた驚くべき結果
実際に、ある研究で、企業の管理職200人以上が、少なくとも3年間、休眠状態にあるつながりを復活させるよう指示をされ、そこで彼らはそれぞれ、元同僚やかつての知り合いに連絡をとり、目下進行中の仕事についてアドバイスを求めました。
※『GIVE&TAKE』(アダム・グラント著、三笠書房)を参考
また、アドバイスをもらったら、今度はそれに評価をつけてもらいました。
すると驚いたことに、被験者たちは、休眠状態のつながりからもらったアドバイスのほうが、現在進行形のつながりからもらったものよりも価値があったと答えたのです。
休眠状態だった人からのアドバイスが有効だった理由は、休眠状態の人が、過去3年にわたり音信不通だったあいだに、自分とはまったく異なる見方・考えを身につけていたり、自分には未体験のことを経験したりしていた可能性が高いからです。
それによって多くの新しい情報を提供してもらえたのですね。
再び連絡を送ってみたけれど音信不通のまま、という人もいると思いますが、なかには返信をしてくれて、目新しい情報を届けてくれたり、交流が再開したり、人を紹介してくれたりということにつながる可能性が大いにあります。
まず1週間に1度、凍結状態のネットワークにいる人に連絡を送ってみてください。
3. 「対人関係の磁石になる」を実践する
運のいい人は、人から話しかけられやすい、すなわち「“対人関係の磁石”になっている」という特長がありました。
これを実践するには、まずつねに笑顔を心がけることです。笑顔でいれば、それだけ周囲の人から好感を持ってもらいやすくなりますね。
また、相手と話をするときには、親しみを込めて相手の目を見つめることも心がけてみましょう。アイコンタクトには共感や信頼感を生じさせる働きがあるといわれています。
また、対人関係の磁石になれるかどうかの最大のポイントは、「開いている」しぐさにありました。
腕や足を組むなど閉じた姿勢は意識的にやめるようにし、手や腕を広げるなど、開いているしぐさをとるようにしてみてください。
笑顔、アイコンタクト、開いているしぐさを実践できれば、相手の警戒心も解かれ、ネットワークを築く大きな助けとなるでしょう。
今回は、ポイントの1つ目「運のネットワークを築き、それを広げる」に関する、運を鍛える3つのポイントをご紹介しました。
次回はポイントの2つ目、3つ目に関しての運を鍛える方法をお話ししていきます。
まとめ
- 運のいい人は本人も気づかいないうちに法則に従って幸運をつくり出しています。ゆえにその法則を理解して実践すれば、誰でも幸運を実現させることができるのです
- 「運のネットワークを築き、それを広げる」方法として、以下の3つをご紹介しました
- 1週間に1人以上の、初対面の人と知り合う
- 「ご無沙汰しています」連絡をする-休眠状態のつながりを復活させる
- 「対人関係の磁石になる」を実践する-笑顔、アイコンタクト、開いているしぐさを意識的に実行する
続きの記事はこちら

参考にした書籍
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
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