強会主催の みなみ です。
『運のいい人の法則』を通して、偶然ではない、運のいい人に共通する法則、幸運を実現する仕組みについてご紹介しています。
今回はその10回目です。
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運のネットワークを築き、それを広げる方法
『運のいい人の法則』は、ハートフォードシャー大学の心理学教授 リチャード・ワイズマン氏による、「運」の科学的研究について書かれたものです。
「運」というと、偶然の重なり合いで、研究のしようがないのではないか、と思いますよね。
ところがワイズマン博士は、8年にわたってインタビュー・実験を繰り返し、運のいい人に共通する法則を発見されました。
この法則を理解し、法則に従って行動すれば、誰でも幸運を実現することができるのです(実際に、ワイズマン博士が設計した幸運のワークショップの参加者は、平均して幸運度が80%上昇し、人生の満足度が高まった、といわれています)。
では、幸運を実現させるには具体的にどうすればいいのでしょうか。
前回は、
運のいい人の法則の1つ目「チャンスを最大限に広げる」の中の、
ポイント①「運のネットワーク」を築き、それを広げている
に関しての運の鍛え方についてご紹介しました。
前回の記事はこちら
運のネットワークを築き、広げるためには、
1週間に1人以上の、初対面の人と知り合う、
「ご無沙汰しています」連絡をする、
「対人関係の磁石になる」を実践する
ことが有効です。
意識的に初対面の人と会う人数を増やし(好感の持てない人に無理に近づく必要はありません)、
凍結状態だった関係を溶かす「ご無沙汰しています。元気ですか」という連絡を送るようにし、
知り合った人とは良好な関係を築けるよう笑顔やアイコンタクト、開いているしぐさを実践することで、着実にネットワークは広がっていき、自分にとって大切な、必要な人との出会いが実現していく、ということをご紹介しました。
今回は、法則1のポイントの2つ目、3つ目に関する運の鍛え方をお話ししていきます。
- 法則①「チャンスを最大限に広げる」
- ポイント1:「運のネットワーク」を築き、それを広げている
- ポイント2:肩の力を抜いている
- ポイント3:新しい経験を喜んで受け入れる
肩の力を抜き、新しい経験を喜んで受け入れる方法
ポイント2:肩の力を抜いている
運のいい人は神経症的傾向が低い、すなわち不安感が少なく、肩の力を抜いているので、チャンスに気づきやすいという特長がありましたね。
ワイズマン博士の調査により、もともとの性格因子による影響のみならず、運のいい人の多くは、いろいろなリラックス法を試して、ストレスを減らしていることもわかりました。
ゆえにリラックス法を取り入れて、習慣化すれば、運のいい人のように肩の力を抜いて、チャンスを見逃さず、気づきやすくなることも可能です。
そこで効果実証済みの、おすすめのリラックス法をご紹介します。
リラックス法① マインドフルネス瞑想
1つ目は、マインドフルネス瞑想の実践です。
マインドフルネス瞑想はストレスの軽減はもとより、自分の感情・思考への知覚や他者への共感が高まったり、意欲が向上したり、集中力も発揮しやすくなったりと、さまざまな効果が実証されていて、特におすすめです。
毎日5分間だけ、呼吸に意識を集中するだけでも効果がある、といわれています。
呼吸への集中の仕方のポイントは、瞑想中に思考が迷い出したとしても、無理に思考を抑え込もうとせずに、思考を漂わせたままにして、ただゆっくりとまた呼吸に意識を戻すことです。
リラックス法② 天気の良い日は外に出る
ある研究によると、いい天気の日に20分間外で過ごすと、
- ポジティブな気分が高まる
- 思考の幅が広がる
- 作業記憶が改善される
ことが明らかになっています。
外に出て軽く歩けば、適度な運動にもなって、それも怒りや不安などのネガティブな感情のコントロールに役立ちます。
リラックス法③ 恵みに感謝する
ある心理学実験で、参加者が3つのグループに分けられました。
1つ目のグループは、毎週1回、感謝できることを5つ以上書き出してもらい、
2つ目のグループは、毎週1回、わずらわしいできごとを列挙してもらって、
3つ目のグループ、毎週1回、日常的なできごとを列挙してもらいました。
その結果、感謝グループはほかのグループよりも幸福度が高く、健康上の問題も少なかったことがわかったのです。
恵みに注目し、感謝の気持ちを持つことで幸福度が高まり、精神的にも身体的にも健康になれたのですね。
恵まれていること、貢献してもらっていることに思いを巡らす時間を取られることを、ぜひおすすめします(ちなみに、就寝前の実践がより効果的、といわれています)。
ポイント3:新しい経験を喜んで受け入れる
運のいい人には「開放性」のスコアが高く、新しい経験を喜んで受け入れ、積極的にさまざまことにチャレンジする、という特長もありました。
新しい経験を重ねていくことで、必然的に、出会いや仕事面でのチャンスに巡り合う可能性が高まるのですね。
新しいことを経験する方法:サイコロゲーム
新しいことを経験する方法として、ワイズマン博士は「サイコロゲーム」を勧められています。
まず、新しい挑戦(一度もやったことはないが、やってもいいと思うこと)を6つ決めます。
※簡単にできるものから、自分が安心できる守備範囲から一歩、踏み出す必要があるようなことも選んでおきます
次に、選んだ挑戦を紙に書き、番号をつけます。
例:
1 | ゴルフをする |
2 | ボランティア活動をする |
3 | スポーツクラブに入会 |
4 | 大学の夜間講座に登録する |
5 | ハンググライダー |
6 | バンジージャンプ |
そして、やり直しをしないとあらかじめ自分に誓いを立てた上で、サイコロを振り、必ず出た目の番号の挑戦を実行する、というものです(サイコロを振る前であれば、実行項目を変更しても大丈夫、というルールです)。
家族や友人も巻き込むと、ワクワク感も高まり、無理なく楽しみながら新しい経験をしていくことができますね。
新しい経験が増えれば、それだけ人との出会いも多くなり、いろいろなスキルも向上して できることも増えて、それがまた新たな経験、人との出会いへとつながり、チャンスの輪が拡大していくでしょう。
今回は、法則1のなかのポイントの2つ目「肩の力を抜いている」、ポイントの3つ目「新しい経験を喜んで受け入れる」に関する運の鍛え方をご紹介しました。
次回は法則2「虫の知らせを聞き逃さない」についてお話していきます。
まとめ
- ワイズマン博士の研究によって、運のいい人に共通する法則があることがわかりました。この法則を理解し、法則に従うことで、誰でも幸運を実現できるようになるのです
- 不安を解消し、肩の力が抜けて、チャンスに気づきやすくなるリラックス方法として、以下の3つをご紹介しました
- マインドフルネス瞑想-毎日5分間、呼吸に意識を集中するだけで効果があります
- 天気の良い日は外に出る-天気のいい日は20分を目安に、外で過ごしましょう
- 恵みに感謝する-毎週1回、感謝できることを5つ以上、挙げてみましょう
- 新しいことを経験する方法として勧められているのが、6つの挑戦を決めて、サイコロの出た目の番号の挑戦を実行する「サイコロゲーム」です。周囲を巻き込めば、より楽しんで新しいことを経験し、チャンスの輪を広げていけます
続きの記事はこちら
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