勉強会主催の ゆう です。
今回の勉強会には初めての方3名を含む、8名の方にご参加いただきました^^
今回も多くの方にご参加いただき、3連休の初日にとても良いスタートが切れたと感じます。
今回のテーマは「性格」についてだったので、
「人間はなぜ性格を変えたがらないのか?」
「性格を変えるにはどうすればいいのか?」
という内容でディスカッションをしていただき、私自身も改めて勉強になりました。
人の意見も聞けて参考にできるのがディスカッション、ワークショップの良いところですね。
相手の方がどのように理解しているかを聞くことで、自分自身の理解も大いに深まると実感できました。
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アドラー心理学で性格を「ライフスタイル」といわれる理由
今回のテーマは、
アドラー心理学に学ぶ「ライフスタイル(=性格)を変える方法」
についてでした。
ライフスタイルと聞くと、どんな意味で使われているでしょうか?
ふつうは「生活様式」という意味で使用されていますね。
サラリーマンにはサラリーマンの、主婦には主婦の、ある程度決まったライフスタイルがある、といった意味で使われているのではないしょうか。
ところがアドラー心理学では、そのような意味で使われていないのです。
アドラー心理学でライフスタイルとは、「認知行動パターン」を指しています。その人が物事をどのように捉えて、考えて、どう行動していくか、そのパターンをライフスタイルといわれるのですね。
よりわかりやすくいえば「性格」のことです。
ではなぜアドラー心理学では性格をライフスタイルと呼んでいるのでしょうか?
それは、性格と聞くと、生まれつきのものであり、変えることのできないもの、という考えがあり、その考えを払拭したいからなのです。
アドラー心理学では性格は生まれつきのものではなく、自らが選び取ったものである、ゆえに自分が選び取ったがゆえに、選び直すこともできると教えられています。
性格とは変わらないもの、という先入観をなくすために、ライフスタイルという言葉が使われているのですね。
「ライフスタイル」という変哲のない言葉ですが、アドラー心理学で使われるときには、世間の常識を覆すほど大切な意味が込められているとわかります。
性格への疑問に答えてくれる人とは?
そのライフスタイル(=性格)で悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
「今がもし幸せでないとすれば、その原因は何か?」と考えたときに、
「自分はこんな性格だから人間関係も仕事もうまくいかないんだ。幸せになるのために性格を変えたい!」と考える人も多いと感じます。
私自身も学生時代は内気な性格で悩んでいました。
なかなか友達ができないのは、こんな内気な性格だからだ。もっと社交的な性格になれば、よほど充実できるのに…と考えていたのです。
多くの方が、当時の私と同じようにいまの性格に悩み、性格を変えたいと思われていると思います。
- 果たして性格は変えられるのか?
- アドラー心理学では性格は変えられると教えられているが、それはどれほど難しいことなのか?
- 性格を変える方法とはいったい何なのか?
これらの疑問にズバリ答えられているのが、日本アドラー心理学会の会長であり、アドラー心理学のパイオニアといわれる野田俊作さんです。
性格は変えられる。しかし変えないための努力をやっている
野田さんは性格について、こう言われています。
私はこう思うんです。
性格は本当はとても変わりやすい。
ただ、人間は、自分の性格を変えないための能動的な努力を絶えずやっている。だから変わらない。
人間は一般に、自分の性格を変えたがらないということです。
「変わらない」「変えられない」のではなくて「変えたくない」のです。
(『性格は変えられる(アドラー心理学を語る1)』より引用)
性格は変えられる。それも簡単に。しかし人間は、性格を変えないための努力をやっているために、変わらない。
意識的には「変えたい」と思っていても、無意識的には性格を変える気はない、といわれているのですね。
実際に、「性格を変えたい」と野田さんのもとを訪れ、何度かカウンセリングを受けていたのに、「こんなことなら、性格を変えなくていいです。いまのままの性格でいいです!」と言って、来なくなる人がいるそうです。
「変えたい」と言っているのは上辺だけで、本心は変えようとは思っていないのですね。
ではなぜ人は性格を変えたがらないのでしょうか? それには4つの理由があるといわれています。
その理由については次回、詳しくお話しします。
まとめ
- アドラー心理学で「ライフスタイル」とは「認知行動パターン」のことをいいます。ものごとをどのように捉え、考えて、行動していくかのパターンのことです
- ライフスタイルとはわかりやすくいえば「性格」のことですが、性格という言葉を使わないのは、ライフスタイル(=性格)は自らが選び取り、選び直すこともできるものであり、「性格は固定的で変わらない」という先入観を払拭したいからなのです
- 性格に関する疑問にわかりやすく答えられているのがアドラー心理学のパイオニアといわれる野田俊作さんです。野田さんは「性格は本当に変わりやすい」が「私たちは性格を変えないための能動的な努力をやっているゆえ、性格は変わらない」「無意識的には性格を変える気はない」と指摘されています
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引用した書籍
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