正しい判断をして、幸運をつかむ!直感を高める2つの方法-ブッダと心理学から学ぶ「“運のいい人”の法則」13

勉強会主催の みなみ です。

『運のいい人の法則』を通して、偶然ではない、運のいい人に共通する法則、幸運を実現する仕組みについてご紹介しています。

今回はその13回目です。

運のいい人の法則 (角川文庫)

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幸運を呼ぶ“直感の驚くべきパワー”

『運のいい人の法則』は、ハートフォードシャー大学の心理学教授 リチャード・ワイズマン博士による、「運の科学的研究」が詳説された本です。

運のいい人は、本人も気づかないうちに法則に従って幸運をつくり出しているのです。ゆえにそれを正しく理解して実践すれば、たとえ自分は不運な人間だと思っている人でも幸運を実現できるようになる、といわれています。

その運のいい人の法則は、以下の4つです。

  1. チャンスを最大限に広げる
  2. 虫の知らせを聞き逃さない
  3. 幸運を期待する
  4. 不運を幸運に変える

2番目の法則「虫の知らせを聞き逃さない」について、続けてお話ししています。

運のいい人は虫の知らせ(悪いことが起こりそうな予感)、つまり直感や本能による警告のベルを聞き逃さず、それを信じることで、正しい判断をしているのです。

なぜ直感による判断は正しい場合が多いのでしょうか。

それは、直感は、これまでに得た知識や経験の集積にもとづく無意識の働きによるものだからです。ゆえに経験豊富で、確かな知識が身についている人の直感は信憑性が高いのですね。

前回は具体的な例として、安全管理技師のロバートさんの直感の鋭さを紹介しました。

前回の記事はこちら

幸運を呼ぶ“直感の驚くべきパワー”とは?直感が正しい判断を生んだエピソード-ブッダと心理学から学ぶ「“運のいい人”の法則」12
勉強会主催の みなみ です。 『運のいい人の法則』を通して、偶然ではない、運のいい人に共通する法則、幸運を実現する仕組みについてご紹介しています。 今回はその1...

また、運のいい人には、瞑想や静かな場所を探すなどの直感を高める方法を知っていて、それを実践している、という共通点もあることをお話ししました。

実際に、特に恋愛に関して不運を感じていた看護師のナンシーさんが、これまでの経験から教訓を得て心理学の知識を身につけるとともに、直感を高める方法も実践したところ、より賢明な判断ができるようになった、といわれています(詳細は前回の記事をご覧ください)。

では、運のいい人に習って虫の知らせを聞き逃さず、賢明で正しい判断ができるようになるには、具体的にどうすればいいのでしょうか。

今回は、「虫の知らせを聞き逃さない」に関する“運を鍛えるレッスン”をご紹介していきます。

正しい判断をして、幸運をつかむ!「虫の知らせを聞き逃さない」ための2つの方法

①洞穴の老人を訪ねる(内なる声を聞く方法)

キャリアや人間関係の選択に迷ったときに、内なる声を聞く方法として「洞穴の老人を訪ねる」というやり方が勧められていました。

最初に、椅子に座って目を閉じ、2、3回、深呼吸をします。

そして、以下のことを想像してみてください。

あなたは今、山奥の洞穴の入口にいます。

洞穴に足を踏み入れた瞬間に肩の力が抜け、外界と完全に切り離され、穏やかな気分になりました。

奥のほうを見ると、老人がいます。

老人はあなたを手招きして自分の前に座らせ、「選択肢について1つずつ説明しなさい」と言いました。

それぞれの選択肢についてあなたがどう感じているのか、どれが正しくてどれが間違っていると思うのか。老人は「私が知りたいことはそれだけだ」と言います。

頭に浮かんだまま、老人にあなたの本当の気持ちを打ち明けてみましょう。

老人に打ち明けたあなたの本当の気持ち、それこそが直感の可能性が高い」といわれています。

老人への説明を通して、自分の置かれた状況を冷静に見ることができ、正確な判断につながる直感を呼び起こすことができるのですね。

直感を最大限まで高める、実行前のもう1ステップ

内なる声を聞く方法を試し、直感を呼び起こした後、それを実行に移す前にもう1ステップ踏むべきといわれています。

それは「選んだ場合の行動を言葉にする」ことです。

たとえば、恋人と別れるという選択をするならば、相手に別れを告げる前に、別れを告げる手紙を書いてみましょう。

会社を辞める決意をしたなら、まず辞表を書くようにします。

恋人と別れる 会社を辞める
相手に別れを告げる手紙を実際に書く まず辞表を書く

そこでいったん立ち止まり、自分がどう思っているかを改めて問いかけてみましょう

やはり決意していたほうを信じるか、あるいは決断まで様子を見るか、別の選択肢にするか。後悔しないと思えるほうを選んでください。

ここまでのステップを踏めば、直感・本能に従った選択ができるようになるでしょう。

②メディテーション(瞑想)

虫の知らせを聞き逃さない方法の2つ目が、メディテーション(瞑想)の実践です。

瞑想は直感を高める方法のなかでも いちばん実践しやすい、とワイズマン博士はいわれています。

瞑想を行うときのポイントは、

  • 瞑想中はどんな感覚も高めようとしない
  • 頭を空っぽにして、気を散らすものを忘れる

ことです。

具体的なやり方をご紹介します(瞑想法のなかでも、フレーズに意識を向ける、言葉に集中するやり方です)。

瞑想の4つのステップ

  1. 静かな部屋で、椅子にゆったりと座る
  2. 目を閉じ、体の力を抜く
  3. 気持ちが落ち着いたら、同じ言葉かフレーズを、声に出さず心のなかで何回も繰り返す
    ※どんな言葉でもかまいません。友人の名前でも、歌のフレーズでも、「運のいい人の法則」でもいいです
  4. 一定のペースで繰り返し唱えながら、頭を空っぽにしていく。言葉だけに集中する

頻度としては、週に3回、10分間ずつ続けるのが理想とされています。ぜひこちらも試してみてください。

 

以上が、直感を高めて、虫の知らせを聞き逃さずに正しい、後悔のない選択ができる方法でした。

また、正しい知識を着実に身につけたり、これまでの失敗をそのままにせず そこから教訓を学んだり、人から話を聞いて未体験のことを学習したりして、経験を集積させていくこともまた、直感による正しい判断には必要不可欠です。

直感を高める方法と並行して、実践していっていただければと思います。

次回は、運のいい人の法則の3番目「幸運を期待する」についてご紹介していきます。

まとめ

  • 運のいい人には共通した法則があるといわれています。その1つが「虫の知らせを聞き逃さない」、運のいい人は選択に迷ったときには直感・本能を信じ、正しい判断をしているのです。直感による判断は無意識が表面化したものであり、正しい判断につながる場合が多いとわかっています
  • 「虫の知らせを聞き逃さない」に関する“運を鍛えるレッスン”として、2つをご紹介しました
    1. 洞穴の老人を訪ねる(内なる声を聞く方法)-老人に打ち明けることを通して、直感を呼び起こします。また、実行に移す前に「選んだ場合の行動を言葉にする(思いを告げる前に手紙を書くなど)」ステップを踏むことが勧められています
    2. メディテーション(瞑想)-直感を高める方法のなかでも、いちばん実践しやすいといわれています

続きの記事はこちら

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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計750回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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