勉強会主催の みなみ です。
『運のいい人の法則』を通して、偶然ではない、運のいい人に共通する法則、幸運を実現する仕組みについてご紹介しています。
今回はその14回目です。
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正しい判断をして、幸運をつかむ!
『運のいい人の法則』は、ハートフォードシャー大学の心理学教授 リチャード・ワイズマン博士によって書かれた、「運の科学的研究」に関する本です。
「運」と聞くと、不確定要素が多くて研究対象にならず、法則などないのではないか、と思われるでしょう。
ところがワイズマン博士はきわだって運のいい人・悪い人、数百人を対象にインタビュー・実験を行い、運のいい人に共通する法則を発見されました。
幸運は偶然の重なり合いではなく、法則に従って生み出されていたのです。ゆえに、その法則を理解して実践すれば、誰でも幸運を実現させることができる、ともいわれています。
その運のいい人の法則は、以下の4つです。
- チャンスを最大限に広げる
- 虫の知らせを聞き逃さない
- 幸運を期待する
- 不運を幸運に変える
前回までは、2番目の法則「虫の知らせを聞き逃さない」についてお話ししていました。
運のいい人は直感・本能の発する警告のベルを聞き逃さず、それを信じることで正しい判断をしているのです。
では
どうすれば本能による警告を受け入れ、直感を信じて選択できるようになるのか、
直感を高めて直感による判断をより正しいものにできるのかについて、
その具体的な方法を前回はご紹介しました。
前回の記事はこちら
今回から、3番目の法則「幸運を期待する」についてお話ししていきます。
運のいい人の法則「運のいい人は、幸運を期待する」
運のいい人の法則「幸運を期待する」では、以下の3つのポイントが教えられています。
- 幸運を期待する
- 運のいい人は、幸運が将来も続くだろうと期待している
- 運のいい人は、たとえ可能性がわずかでも目標を達成するために努力して、失敗してもあきらめない
- 運のいい人は、対人関係がうまくいくと思っている
ポイント①「運のいい人は、幸運が将来も続くだろうと期待している」
運のいい人・悪い人は、自分と自分の人生に対する“考え方”が根本的に異なっている
ポイントの1つ目は、「運のいい人は、幸運が将来も続くだろうと期待している」です。
ワイズマン博士の調査から、
運の悪い人は、夢を持っていても、それが夢物語のまま終わりがちであること、
対して運のいい人は、たいてい望みどおりの人生を手に入れることがわかりました。
これだけ聞くと、
「やっぱり運の悪い人はもともと巡り合わせがよくないから、夢が実現できないで終わるのだろう」
「運のいい人は何か不思議な力が働いて、夢を実現させているのだろう」と思われるかもしれません。
しかし、運の悪い人は定まっている運命に邪魔されて望みを叶えられないのでもなければ、運のいい人は偶然だけで夢や目標を実現させているのでもありません。
そこにははっきりとした原因があるのです。それは、自分と自分の人生に対する考え方が根本的に異なっている、ということです。
運の悪い人 | 運のいい人 | |
夢の実現 | 夢物語のまま終わりがち | たいてい 望みどおりの人生を手に入れる |
考えられる原因 | 運命が邪魔している | 偶然の重なり合い |
本当の原因 | 自分と自分の人生に対する考え方 |
運の悪い・いい人の考え方の違いとは、具体的にはどのような違いなのでしょうか。
それについてワイズマン博士は、プラスの期待度とマイナスの期待度をどれくらい持っているかの調査結果で示されています。
運のいい人・悪い人の、人生に対する期待度の違いとは?
ワイズマン博士が行った調査とは、運のいい人・悪い人に、自分の将来 どんなことが起こるかについて、0~100%の確率で考えてもらう、というものです。
・ある出来事が起こらないと思うときは 0%
・確実に起こると思うときは 100%
同じ質問をして、運のいい人・悪い人で、期待度を比較しました。
どんなことが起こるかについての質問内容は、たとえば、以下のようなものです。
プラスの出来事に関する質問
- あなたは才能があると言われる
- 次の休暇は楽しく過ごせそうだ
- 自由に使っていいと1万円をもらう
- 長年の夢が少なくとも1つは実現する
- あなたの実績が評価される など
マイナスの出来事に関する質問
- 年をとったらかなり太る
- 1週間ずっと不眠症に悩まされる
- 仕事の選択を間違えたと後悔する
- アルコールに関する問題をかかえる
- 深刻な鬱症状になる など
あなたはそれぞれの出来事が、将来どれくらいの確率で起きると思いますか。
自分の能力には自信がないので、「才能があると言われる」ことは20%くらいかな、
長年の夢は、少なくとも1つは実現しそうだから80%はありそうだ、
仕事の選択の後悔はしたくないけれど、50%くらいの確率で後悔するかもしれない…、
など、考えられたかもしれません。
調査の結果、
運の悪い人は
- プラスの期待度(将来、いいことが起こりそうだという考え)が低い
- マイナスの期待度(将来、悪いことが起こりそうだという考え)が高い
ということ、
反対に運のいい人は
- プラスの期待度が高い
- マイナスの期待度が低い
ことがわかったのです。
この調査結果から、運のいい人・悪い人で、自分に対する見方、世の中に対する見方にかなり違いがあるともわかります。
運の悪い人は、マイナスの出来事(病気になる、依存症になる、仕事で後悔する)がきっと自分に起こるだろうと確信し、プラスの出来事(才能・実績が評価される、楽しく休暇を過ごせる、夢が叶う)はめったに起こらないと思っている、
対して運のいい人は、プラスの出来事が自分に起こるだろうと確信し、マイナスな出来事は起こるはずがないと思っているのです。
運の悪い人 | 運のいい人 | |
プラスの出来事 | めったに起こらないと思っている | 起こると確信している |
マイナスな出来事 | 起こると確信している | 起こるはずがないと思っている |
実際の出来事 | 不運に苦しむ | 幸運に恵まれる |
運のいい人・悪い人で、人生に対するプラスの期待度、マイナスの期待度にはっきりとした違いがあるとわかりましたが、
ではなぜ期待度の違いが、実際に起こる出来事にも大きな変化をもたらすのでしょうか。期待度と、実際に起こる出来事にはどのような関係があるのでしょうか。
それは心理学用語の「自己充足的予言(自己達成的予言)」の意味を知らされると、すっきりと理解いただき、プラスの期待をしていこうという気持ちになられると思います。
次回は、自己充足的予言とは何か、期待度と実際の出来事との関係について、例を通してご紹介していきます。
まとめ
- ワイズマン博士の研究によって、運のいい人は法則に従って幸運をつくり出していることがわかりました。運のいい人に共通する法則の3つ目が「幸運を期待する」です。運のいい人は、幸運が将来も続くだろうと思っています
- 運の悪い人の夢は夢物語で終わり、運のいい人が望み通りの人生を手に入れているのは、自分と自分の人生に対する考え方が根本的に異なっているからです
- 運の悪い人はプラスの期待度が低く、マイナスの期待度が高いゆえ不運に苦しみ、運のいい人はプラスの期待度が高く、マイナスの期待度が低いために幸運に恵まれます。期待度の違いが実際の出来事にも違いを生じさせているのは「自己充足的予言」による影響です
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