勉強会主催の みなみ です。
『運のいい人の法則』を通して、偶然ではない、運のいい人に共通する法則、幸運を実現する仕組みについてご紹介しています。
今回はその24回目です。
『運のいい人の法則』は、ハートフォードシャー大学の心理学教授 リチャード・ワイズマン博士によって書かれた、「運の科学的研究」に関する本です。
ワイズマン博士は、運のいい人は本人も気づかないうちに法則に従って幸運を作り出していることを発見しました。
そして、その法則に従って考えて行動すれば、誰でも幸運を実現できる、といわれています。
その運のいい人に共通する法則が、以下の4つです。
- チャンスを最大限に広げる
- 虫の知らせを聞き逃さない
- 幸運を期待する
- 不運を幸運に変える
前回は、4番目の法則「不運を幸運に変える」のポイントの4つ目「運のいい人は積極的に行動して将来の不運を避ける」についてお話ししました。
3人の異性とのデート、どれもうまくいかなかった、
3回の面接、すべてに受からなかった…。
このような状況になったとき、あなたは次にどう行動するでしょうか。
これについて、運のいい人、運の悪い人で、相反する考えや行動の仕方が浮き彫りになっています。
運の悪い人の多くが「ただあきらめる」と答え、失敗から学ぼうとしない傾向にあるのに対して、
運のいい人の多くははるかに辛抱強く、「不運は乗り越えるべき試練であり、その先にはもっと幸運なことが待っている」と考え、再挑戦を続けること、さらに失敗から教訓を学び、成長の機会としていたことがわかりました。
また運のいい人には「創造性と柔軟な思考がある」ともいわれています。
運のいい人は、不運に阻まれたときに、深く考えず がむしゃらに挑戦し続けるのではなく、
「もっと違う方法でアプローチすれば、うまくいくのではないか」
と、今までのやり方に固執せず、視野を広げ、より状況がよくなるような違う道を探そうともするのです。
それに対して運の悪い人は、不運に遭遇したとき、回れ右をしてすぐに家に帰ってしまうか、
あるいは、さらに状況が悪化するアプローチを取ってしまうのです。
前回の詳細はこちら
今回は、運の悪い人に共通している、状況がさらに悪化しかねないアプローチについてお話しします。
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運のいい人に共通する「不運を幸運に変える」法則
ポイント④「運のいい人は積極的に行動して将来の不運を避ける」
運の悪い人が取ってしまうアプローチ
①消極的なアプローチ
創造的で柔軟な思考を持ち、新しい解決策を探る運のいい人に対して、ある運の悪い人のアプローチは、そもそもの目標を変えて「問題をなくす」というものでした。
3回続けてデートに失敗したらどうするかという質問に、「修道士にでもなるか」というものだったのです。
このアプローチなら、確かにこれ以上失敗することはありませんが、教訓を得ようとせずに目標そのものを変えてしまっては、「ただあきらめる」と本質的には変わりませんね。
②的はずれなアプローチ
多くの運の悪い人に共通していた もう1つのアプローチの方法は「的外れなアプローチ」です。
的外れなアプローチの例として、ある運の悪い女性のことが取り上げられていました。
その女性は4度の交通事故を起こしました。
1回目の事故の記憶はあいまいであったものの、2回目の事故は車間距離を詰めすぎていた彼女の過失が認められました。
さらに3回目の事故は助手席に置いてあったものを取ろうとしたら、車道からそれて土手に激突してしまったというもの、
そして4回目の事故では、彼女の靴紐がブレーキペダルに引っかかり、対向車線の車にぶつかったのでした(保険会社は彼女の過失を認めました)。
4度の事故を起こし、ほとんどの場合は彼女に責任があると思われます。
こうなれば、たいていの人は自分の運転能力を疑い、車に乗ることを避けるようとするか、二度と事故を起こさないように運転技能を高める訓練をするでしょう。
それでも彼女は、事故はすべて自分の不運のせいであり、車が呪われていたからだ、と譲りませんでした。
そこで次に彼女が取ったのは、運転の練習をするのではなく、他人を助けることで自分の不運を変える、というアプローチでした。
しかし事態は良くはならなかった、と語っています。
人助けをすること自体はとても善いこと、素晴らしいことです。しかし当然、それによって事故を起こさなくなるわけではありませんね。
このように運の悪い人は、不運を変えようと努力するときでも、問題の解決にはほとんど意味のない行動をしがち、と指摘されています。
不運を乗り越えようするときには、今までと異なるアプローチを模索することも必要ですが、問題の原因を見誤って、「自分は不運だから、これが起きたのは仕方がない。運気を上げる何かをしよう」というのは、的外れなアプローチといえますね。
運の悪い人は、縁起かつぎや迷信にも振り回される
さらに運の悪い人は、迷信や縁起かつぎ(ラッキーナンバーや運気を上げるアイテム、パワースポット、あるいは悪霊を遠ざけたり呪いを解いたりする物など)に振り回されて、大きなダメージを受ける場合もある、といわれています。
悪い運を振り払おうとして迷信を信じたり、縁起をかつごうとしたりして大金を投じ、結果、失敗することもあるのですね。
ワイズマン博士の調査によって、運の悪い人は運のいい人より、否定的な迷信を信じる傾向が強いこともわかっています。
不運に見舞われたとき、その不運を変えようと努力することは大切です。
しかし問題の本質を見極めずに、努力の方向が誤っていれば、事態はよくならず、かえって悪化することにもなるでしょう。
反対に運のいい人は運の悪い人よりも、ずっと賢明で、積極的で、創造的なアプローチによって、不運を幸運に変えようとしているのです。
以上が、4番目の法則のポイントの4つ目「運のいい人は積極的に行動して将来の不運を避ける」についてでした。
次回は、4つのポイントを踏まえた、運のいい人が実践している、不運を幸運に変える4つのレッスンをご紹介していきます。
まとめ
- 運の悪い人が不運に遭遇したとき、取ってしまいがちなアプローチが次の2つです
- 消極的なアプローチ
-そもそもの目標を変えて、問題をなくそうとする(3回連続でデートに失敗したら、「修道士にでもなる」という) - 的外れなアプローチ
-問題の本質を見極めずに、すべて自分の不運のせいにして、運気を上げる行動(実際の問題の解決にはほとんど結びつかない行動)を取ろうとする
- 消極的なアプローチ
- 運の悪い人は運のいい人より、否定的な迷信を信じる傾向が強い、ともいわれています。迷信を信じ、縁起をかついだ結果、失敗をしている場合もあります
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