勉強会主催の みなみ です。
『運のいい人の法則』を通して、偶然ではない、運のいい人に共通する法則、幸運を実現する仕組みについてご紹介しています。
今回はその23回目です。
『運のいい人の法則』は、ハートフォードシャー大学の心理学教授 リチャード・ワイズマン博士によって書かれた、「運の科学的研究」に関する本です。
ワイズマン博士は、運のいい人は本人も気づかないうちに法則に従って幸運を作り出していることを発見しました。
そして、その法則に従って考えて行動すれば、誰でも幸運を実現できる、といわれています。
その運のいい人に共通する法則が、以下の4つです。
- チャンスを最大限に広げる
- 虫の知らせを聞き逃さない
- 幸運を期待する
- 不運を幸運に変える
前回は、4番目の法則「不運を幸運に変える」のポイントの3つ目「運のいい人は不運にこだわらない」についてお話ししました。
運の悪い人は不運にこだわりがちで、
- 悪いことを考えて夜も眠れない
- どうすることもできないことへの不安もおさまらない
- 不運がなぜおきるのかわからずに苦しい
という状況に陥りがちといわれています。
対して運のいい人は、過去を引きずらずに未来だけを見つめています。
具体的には
- 自分に状況は変えられないと気づいたら、悩んでも無駄だと考える
- 状況を変えられるなら、行動を起こす
- 不運の肯定的な面に注目し、そこから教訓を得て、以前よりも的確に行動する
といったことをすることで、不運に悩み続けることなく、気持ちがスッキリして前向きに行動し、不運から幸運を生み出しているのです。
また、気分は記憶にも影響を与える(気分がいいと うまくいったことを思い出しやすくなり、暗い気分では 嫌な出来事を思い出しやすくなる)ということから、
運の悪い人は不運にこだわるゆえに気分も落ち込み、その結果、過去の不運な出来事ばかりを思い出して、「やっぱり私は運の悪い人間だ」と思い込んで さらに気分が沈む…、という気分と記憶による悪循環が引き起こります。
反対に運のいい人は、不運にこだわらずに物事のポジティブな面に注目することで、前向きな気持ちになります。
すると、前向きな気分が過去のうまくいったことを思い出させ、「私は運のいい人間だ」と思えて さらに気分がよくなる、という気分と記憶との相乗効果が生じるのです。
前回の詳細はこちら
今回は、4つの目の法則の最後のポイント「運のいい人は積極的に行動して将来の不運を避ける」についてお話ししていきます。
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運のいい人に共通する「不運を幸運に変える」法則
ポイント④「運のいい人は積極的に行動して将来の不運を避ける」
3人の異性とデートをしたが、どれもうまくいなかった…。
就職の面接を3回受けたが、すべて落ちた…。
このような事態に直面したら、あなたは次にどんな行動を取るでしょうか。
辛抱して行動を続けるか、あるいはあきらめるか。
歯を食いしばって苦しみに耐えるか、または逃げ出すか。
このように不運に思える出来事が重なったときに、運のいい人、悪い人は、それぞれどのように振る舞うことが多いかについて、ワイズマン博士は、数多くの運のいい人、悪い人に先の質問をしたそうです。
すると、不運が連続したときにどう考えるのか、それに関する面白い心理が浮き彫りになった、といわれています。
運の悪い人の多くは、ただあきらめると答えました。
ある人は、3回のデートすべて失敗した場合を想像して、こう答えたそうです。
別にどうもしない。最初からそうなる運命だったと思うだけ。デートで3回失敗したら、もう誰のことも追いかけない。
それに対して運のいい人は はるかに辛抱強く、不運は乗り越えなければならない試練であり、その先にはもっと幸運なことが待っている、と考えています。
ある運のいい人は、デートに3回連続で失敗したと想像した場合も
何回でも挑戦する。前身あるのみ。簡単にあきらめてはいけない。人生にはちょっとした壁がつきものだから、次の波を待てばいい。
と語っています。
また、就職の面接に3回連続で失敗した場合については、別の運のいい人はこう答えたそうです。
仕方がないと思って就職活動を続け、すぐに次の会社に履歴書を出すだろう。
その日のうちにいくつか応募して、自分が前向きに行動していることを確認すればいい。
就職の面接に失敗したらどうするかについて、こう答えた人もいたそうです。
面接官に手紙を書いて、自分のどこがいけなかったのかを聞き、注意点を教えてもらう。それがどんなことでも、きちんと直して次の面接に臨む。
このように、運のいい人、悪い人は明らかに対照的であり、
運の悪い人は、「これも不運だった」と、ただ あきらめる傾向にあり、失敗から学ぼうという意識が低く、同じ失敗を繰り返してしまいます。
対して運のいい人は、簡単にあきらめることなく、何度も挑戦します。再挑戦の前には失敗から教訓を学んで、成長する機会ととらえるのです。
運のいい人には創造性と柔軟な思考がある
運のいい人は不運も前向きに受け止め、そこから教訓を得て、次の行動へとつなげています。それによって不運を幸運へと変えているのです。
また、運のいい人にはもう1つの共通点があります。それは「創造性と柔軟な思考がある」ということです。
つまり、不運に阻まれたとしても、
「もっと違う方法でアプローチすれば、うまくいくのではないか」
「こんなやり方を試せば、状況をよい方向へ変えられるかもしれない」
と、違う道を探して先へ進もうとするのです。
たとえば、ある運のいい女性は、デートに3回失敗したらどうするか、という質問に、次のように答えたそうです。
しばらく男性のことは忘れて、女友達か、友人関係の男性と遊びに行く。新しい人とデートばかりするより、一息入れて、自然の流れにまかせてみたい。
「自分はなんでこんなに不運なのだろう」と不運にこだわるのではなく、「リフレッシュする機会」ととらえて気分転換し、自然の流れに身をまかせてみる。そうすることで、幸運を引き寄せているのですね。
それとは反対に、運の悪い人は不運に阻まれると、それから教訓を得ることなく、違う道を探すこともなく、回れ右をして家に帰ってしまう(すぐにあきらめる)…、と指摘されています。
また残念なことに、運の悪い人は簡単にあきらめるだけでなく、さらに悪い方向へ走りかねない特徴もあるのです。
運の悪い人が取ってしまう悪いアプローチの仕方については、次回、詳しくご紹介していきます。
まとめ
- 「不運を幸運に変える」法則の4つ目のポイントが、「運のいい人は積極的に行動して将来の不運を避ける」です
- 運の悪い人は不運に遭うと、ただあきらめ、そこから何も学ぼうともしないのに対し、運のいい人は失敗しても、これは“乗り越えるべき試練”であると考え、簡単にはあきらめません。失敗からも学びを得て、その教訓を次に生かそうとするのです
- また、運のいい人には「創造性があり、柔軟な発想ができる」という共通点もあります。運の悪い人は不運に阻まれると、すぐにあきらめてしまうのに対して、運のいい人は状況を俯瞰的に見て、違う道を探して先へ進もうとします
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