勉強会主催の みなみ です。
今回の勉強会には、初めての方3名を含む、9名の方にご参加いただきました。
平日の開催ながら、先週に続いて多くの方にご参加いただき、嬉しく思います^^
勉強会後には、会場近くにある「Starbucks Reserve® Roastery Tokyo」に、参加者の方とご一緒ました。
ロースタリー(焙煎工場を併設したスターバックス)は世界にわずか5店舗しかないそうで、日本では昨年2月、中目黒でオープンしました。
オープン当初は平日でも数時間待ち、現在でも休日は1時間以上待たないと入れないのですが、平日の夜遅めの時間は比較的空いていて、みなさんとゆったりした時間と過ごすことができました。
ロースターの宣伝のような感じになりましたが(^^;) 勉強会ではお話しし切れなかった心理学や仏教の話もすることができ、充実した時間となりました。
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幸福と成功に関する新事実-幸福になってこそ成功できる
今回の勉強会は、
ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「前向きな現実をつくり出すPQを発揮する方法」
でした。
このテーマの勉強会では、『選択の法則』という本の内容をメインにお話ししています。
成功が約束される選択の法則: 必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み (一般書)
こちらは、ハーバード大学のポジティブ心理学の講師 ショーン・エイカー氏によって書かれた、ポジティブ心理学について解説された本です。
ポジティブ心理学は、「幸福」をメインに据え、「どうすればより幸福になって、能力を最大限発揮することができるのか?」を主に研究している心理学の新しい分野です。
そしてこの本は、ポジティブ心理学のなかでも、PQ(ポジティブ才能)というものに焦点を当てて書かれています。
前回はまず、幸福と成功との関係についてお話ししました。
ポジティブ心理学の研究が進んだ結果、それまで常識とされていた幸福と成功との関係-成功してはじめて、幸福になることができる-という考えは誤りだとわかったのです。
新たに発見された真実は、「幸福になってこそ、あらゆる能力が最大限発揮され、結果的に成功することができる」ということでした。
これを幸福優位性(ハピネス・アドバンテージ)といいます。
ポジティブな気持ちになることで、生産性が上がり、コミュニケーション能力も向上し、創造性も発揮され、その結果、着実に成功へと近づくことができるのですね。
幸福と成功の関係に“重要な見落とし”があった?より大切なのは「自分の世界をどう認識するか」
ここまでわかっていた時点で、エイカー氏は「何か重要な見落としがある」ことに気づいたのです
それが「自分の世界をどう認識するか」が大切、幸福・成功の前に、現実をどう認識するかが先にくる、その認識を「ポジティブな変化が起こせる」というものにするのが先決だ、とわかったのですね。
たとえば、イギリスの金融会社で、ボーナスが出なかった時にさらにやる気を出して頑張るリーダーがいる一方で、すっかり気力を失ってしまうリーダーもいました。
また、多発性硬化症と診断された患者のなかで、マラソンのトレーニングを始める人もいれば、満足な人生を送ることはできないと、ふさぎ込んでしまう人もいます。
同じ立場や状況にあっても、ある人は何かを達成したり幸せになったりできると思う一方、他の人はそんなことは不可能だと思うのです。
なぜこのような、180度も違うようなことが起きるのでしょうか?
それは「自分の世界の認識の仕方」が異なる、からなのですね。
もし「そんなことは自分に不可能だ」と思い込めば、その先にある幸福・成功を得ることはできません。
幸福になって成功を手にするには、それらを可能だと思わせる“ポジティブな認識”が必要なのです。
「自分は変化を起こし、幸福になって成功することができる」と、常にポジティブな現実を認識できる能力がPQ(Positive Intelligence Quotient-ポジティブ才能)であることも前回、お話ししました。
前回の記事はこちら
今回は、PQと、IQやEQなどの、他の能力との関係についてお話ししていきます。
IQ、EQ、SQ… 成功を得るのにもっとも大事な知性はどれか?
「人間の成功は、どんな能力によって予測できるのか?」
これについてはさまざま議論がなされてきました。
たとえば、IQ(Intelligence Quotient-言語的スキル+数学的スキル)が高ければ、それだけ成功寿しやすいのではないか。
SAT(アメリカの大学進学適性試験)の成績が良ければ、社会的地位も高くなるのではないか。
学生時代の成績が仕事上の成功と結びついているのではないか、という意見もあるでしょう。
果たしてどれが正しいのでしょうか?
実は、このいずれもが正しくない、社会的な成功との関係は薄いことがわかっているのです。
- IQと専門技術の組み合わせと仕事上の成功との関係は20%~25%
- SATの成績が大学1年生のGPAを予測する確率は8%~15%
- 学校の成績と仕事上の成功には何の関係もない(トーマス・スタンリー博士の何十年にわたる研究結果)
上記のように、IQやSAT、学校の成績がいいからといって、仕事上の成功が得られやすくなるとはいえないのですね。
IQ以外にも、EQ(Emotional Intelligence Quotient-こころの知能指数)やSQ(Social Intelligence Quotient -社会的知性の指標)という新たな概念が提唱され、これこそ社会的な成功と結びつく指標であると言われてきました。
いったいどれが、成功と最も深い関係にある要素なのでしょうか?
エイカー氏は、どれがいちばん大事な要素か、という考えそのものがナンセンスであると指摘し、さらにこう言われています。
これら3つの知性はどれも大切だ。
しかし一番重要なのは、どうやって脳がそれらを結び合わせるかである。
従って問題は、どの知性が一番大切かではなく、それらを最大に活かす方法を学ぶことである。
どの知性がいちばん大事か、というのは問題にすべきではありません。どの知性もそれぞれ大事な要素なのです。
そもそもIQが無ければ、EQの概念そのものが理解できませんし、EQが欠ければ、リーダーとして成功するのは難しいでしょう。
組織を束ねるには、社会的な知性も必要になってきます。
では何が一番重要かといえば、それらの知性を最大に活かす方法を学ぶことなのですね。
せっかく優れた知性を持ち合わせていても、その能力が発揮されなければ、成功には結びつかないでしょう。
ではどうすれば、これらの知性を存分に使えるようになるのか。それを決めるのがPQなのです。
PQと他の知性との関係を、エイカー氏は「成功のプリズム」という言葉を使って説明しています。
成功のプリズムについては次回、詳しくご紹介していきます。
まとめ
- ポジティブ心理学の研究によって、幸福になってこそ あらゆる能力が引き出され、発揮でき、結果的に成功できる(=幸福優位性)が明らかになっています
- 幸福と成功との関係に新たに加えられたことが、「現実をどう認識しているか」が成功・幸福の前に来る、ということです。「自分は幸福になり、成功できる」というポジティブな現実を認識してこそ、実際によい変化を起こすことができるのです(そのポジティブな現実を認識できる能力がPQです)
- IQやEQ、SQはいずれも幸福・成功に必要な知性です。大事なのは「どの知性が一番大切か」ではなく、「それらの知性を最大に活かすにはどうすればいいか」であり、それらの知性を活かすかどうかを決めるのがPQなのです
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