あなたのポジティビティ比は?繁栄か沈滞かを分ける重要な法則-ブッダとポジティブ心理学に学ぶ“3:1の法則”4

勉強会主催の みなみ です。

『ポジティブな人だけがうまくいく“3:1の法則”』を通して、心理学の新しい分野である「ポジティブ心理学」について続けてお話ししています。

ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則

今回はその4回目です。

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「拡張-形成理論」とは?ポジティブ感情についての新事実

ポジティブな人だけがうまくいく“3:1の法則”』は、ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソン教授によって書かれた本です。

フレドリクソン教授は、ポジティブ心理学の分野のなかで注目されている人物の一人です。

フレドリクソン教授が行った研究・提唱のなかで、特に注目を集めたのが「拡張-形成理論」です。

「拡張-形成理論」は、ポジティブ感情が太古の昔から失われることなく、現在でも続いているのはどうしてなのか、ポジティブ感情がんなことに役立つかについて、明確に答えられたものです。

それは(簡単な説明になりますが)、

ポジティブ感情は心・精神を広げ、物事を素直に受け入れ、クリエイティビティを高めてくれる働き(=拡張)と、
精神的・社会的・知的・身体的な自己成長をうながしてくれる働き(=形成)があり、

それが幸福で生産的な生活を営むのに大いに役立つ、ということです。

前回は、そもそもポジティブ感情(=ポジティビティ)とはどのような感情があるのかについて詳しくお話ししました。

前回の記事はこちら

あなたはどれだけ感じていますか?代表的な10のポジティブ感情-ブッダとポジティブ心理学に学ぶ“3:1の法則”3
勉強会主催の みなみ です。 『ポジティブな人だけがうまくいく“3:1の法則”』を通して、心理学の新しい分野である「ポジティブ心理学」について続けてお話し...

今回は、フレドリクソン教授と、心理学者であり数学者の マルシャル・ロサダ氏の共同の研究から発見された ポジティビティに関する重要な法則についてご紹介します。

ポジティビティ比が「繁栄」か「沈滞」かを分ける

ポジティビティで重要なことが、ポジティビティの、ネガティビティ(ネガティブ感情)に対する割合です。

この割合は「ポジティビティ比」といわれます。

ある一定の時間のポジティビティ(P)の頻度を、同じ時間のネガティビティ(N)の頻度で割ったのもの(=P/N)です。

フレドリクソン教授とマルシャル・ロサダ氏は、このポジティビティ比に転換点(ティッピングポイント)があることを発見しました。

あるところを境に、上昇スパイラルに乗ることができるか、あるいは下降スパイラルへと引きずり込まれてしまうかが決まるのです。

上昇スパイラルに乗ると、気分は高揚し、生き生きしてきます。行動は自由で独創的になり、どんどん成長していけるのです。
それは「繁栄(フラリッシュ)」へ向かっている状態ですね。

反対に、下降スパイラルへ入ってしまうと、すべてを重荷に感じ、活力を失っていきます。思考が硬直し、行動が制限され、今までできていたこともやれなくなってしまうこともあります。

これは「沈滞(ラングイッシュ)」に向かっている状態なのです。

繁栄に向かう、理想的なポジティビティ比は?

では上昇か下降かを分けるティッピングポイント、ポジティビティ比はいくつなのでしょうか?

正確な数字は 2.9013 です。

ただ、フレドリクソン教授はわかりやすくするために(またそう考えても問題ないということからも)、ティッピングポイントは だといわれています。

個人、夫婦、ビジネスチームなど何であれ、非常にうまくいっている場合はそのポジティビティ比が「3:1」を超えている
ゆえに必要以上にネガティブ感情を抱かず、ポジティブ感情を多く持つことが大事なのですね。

しかし大多数の人のポジティビティ比は「2:1」であり、「2:1」を下回っている人も少なからずいます(うつ病などの病的な人は「1:1」も下回る、といわれています)。

ただ、この調査結果をふまえ、フレドリクソン教授は

ガイドラインの3:1にほとんどの人が届かないということは、私たちにはだいぶ努力の余地があるということです

また「繁栄(フラリッシュ)」につながる未知の可能性が埋まっているということでもあります

(『ポジティブな人だけがうまくいく”3:1の法則』より引用)

と、これからの努力次第で「繁栄」に向かうことは誰にでも可能だ、と励まされているのです。

ではポジティビティ比を高めていくにはどうすればいいのでしょうか?

「心の問題だから、気の持ちようで何とかするしかない」と思われる方もいるかもしれませんが、フレドリクソン教授は、それは誤りであり、誰にでも効果的であり得る科学的な方法があるといわれています。

次回から、ポジティビティ比を高める方法をご紹介していきます。

まとめ

  • ポジティビティの、ネガティビティに対する割合(P/N)を「ポジティビティ比」といわれます。フレドリクソン教授とマルシャル・ロサダ氏の研究によって、それには上昇するか下降してしまうかを分ける転換点があることがわかりました
  • ポジティビティ比の転換点は3(正確には2.9013 )。ポジティビティ比が3:1を超えていれば、個人でも家族でもチームでも「繁栄」に向かいます。反対に3:1を下回れば「沈滞に」に向かいます
  • 大多数の人のポジティビティ比は2:1であり、2:1を下回る人も少なからずいます。しかしそれは努力の余地が多くあるともいえ、これからの努力次第で繁栄に向かうこと、気分を高揚させ、行動や思考が自由になり、成長していくことは可能なのです

続きの記事はこちら

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コンテンツブッダとポジティブ心理学
この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計500回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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