勉強会主催の ゆう です。
今回の勉強会には、初めての方お1人を含む、6名の方にご参加いただきました!
3月になって暖かくなるどころか、寒さがぶり返してきましたね(>_<) さらに昨日は悪天候の中でしたが、初参加の方も来られ、ワークショップ全体としても、とても盛り上がったと思います(^^)
ご参加いただいた皆さんに感謝です。
「前向きに問題解決する方法を学べてとても良かったです」というご感想もいただき、私自身もとても嬉しく思いました。
ご一緒に日常で実行し、よい対人関係をぜひ構築していければと思います。
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悩みを解決する第一歩は、「私にできることは何か」を考える
今回の勉強会のテーマは、
アドラー心理学とブッダに学ぶ「人間関係の悩み解消の3ステップ」
についてでした。
アドラーは
人間の悩みはすべて対人関係の悩みである
と語っていて、アドラー心理学では、私たちの悩みには必ず他者の存在がある、と教えられています。
私たちは他者と完全に離れて生きることは現実的には不可能なため、悩みを無くし切ることはできません。
しかし生き方によっては、むしろ対人関係から喜びを得ることもできるのです。
アドラー心理学では、対人関係の悩みをできる限り解決し、幸せに生きるための便利な生き方が説かれています。
その生き方、悩みの解決方法をついて続けてご紹介をしています。
前回は、悩み解決の3ステップの1つ目「課題の分離」について、相手の課題には介入せず「私にできることは何かを考える」ことの大切さをお話ししました。
前回の記事はこちら
私にできることは何かを考え、それを実行していくことで
「悪いあなた、かわいそうな私」
という悩みの心境から脱出することができます。
しかし時にはどうしても相手の問題点を指摘したくなる、責めたくなるときもありますね。
その際には「私メッセージ(Iメッセージ)」を使うべきであり、「あなたメッセージ(YOUメッセージ)」は使うべきではない、とお話ししました。
今回は、その2つのメッセージを詳しくご紹介します。
「あなたメッセージ」と「私メッセージ」、その違いとは?
あなたメッセージ
あなたメッセージは、「あなたは〇〇だ」と、相手を批評したり責めたりする言葉です。
これは、いわゆる上から目線の言葉、アドラー心理学の言葉でいうと「縦の関係(支配する、されるの関係)」を築く言葉です。
私メッセージ
対して私メッセージは「私は〇〇だと思う、感じる」と、自分の気持ちを伝える言葉です。
そこには批判の言葉は入っておらず、これは同じ目線での関係、アドラー心理学でいうと「横の関係(立場違っていても、対等な関係)」を築く言葉なのです。
あなたメッセージは、こちらが批評していますので、課題への介入となります。
しかし私メッセージは、あくまで自分の気持ちを伝えているだけなので、介入にはならないのです。
具体例をご紹介しますと、
待ち合わせをしていた相手(親しい人とします)が遅れて来た、しかも遅れるという連絡もなかったとします。
すると反射的には、「待ち合わせに遅れるなんてひどい。しかも連絡もしないなんて最低」と言いたくなるかもしれません。
しかしそれでは あなたメッセージとなり、相手を批判することになります。
そう言われた相手は素直に謝るどころか、責められたことで言い訳をしたり、反発したりするかもしれません。
もちろん遅れてきた相手に非があるのですが、非をとがめ、無理に過ちを認めさせようとしてもうまくいかず、関係が悪くなってしまうのですね。
ではそれを私メッセージで伝えるには、どう言えばいいでしょうか?
たとえば、
「待たされて私は悲しかった。連絡がなくて、不安だった」
というメッセージです。
これは相手を責めることなく、自分の気持ちを伝えている私メッセージですね。
すると言われたほうは「悲しい思いをさせてしまって悪かった。不安な気持ちにさせてしまい、申し訳なかった」という思いになるのではないでしょうか。
仮に自分があなたメッセージではなく、私メッセージを相手から言われたらどう思うでしょうか?
責められるよりずっと自分の言動を冷静に振り返り、非があれば謝罪をしようと感じるはずです。
実際にそう思うかは、日頃の関係にもよりますが、相手を責めずに気持ちを率直に伝える私メッセージを意識的に使うことで、相手との関係は着実に良くなっていくでしょう。
次回も、「あなたメッセージ」と「私メッセージ」の具体例、さらにより応用的な例を通して、相手と深い信頼関係を築くための言動をご紹介していきます。
まとめ
- アドラー心理学にみる悩み解決の3ステップの1つ目が「課題の分離」です。相手の課題に介入せず、「私にできることは何か」を考えて実行することで、問題解決に向かえます
- 相手にしてほしいこと、やめてほしいことに対しては「私メッセージ(Iメッセージ)」を使うよう勧められています
- 「あなたは〇〇だ」と相手を責める「あなたメッセージ(YOUメッセージ)」に対して、自分の気持ち・価値観を伝える「Iメッセージ」は課題への介入にはならず、共感してもらえるのです
続きの記事はこちら
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