10/25(木)レポート 自信が持てないとどうなる?自信を失う悪いサイクルとは-安定した自信を持てるようになるトレーニング法1

勉強会主催の みなみ です。

今回のワークショップには初めての方3名を含む、8名の方にご参加いただきました。

平日の開催ながら、多くの方にご参加いただき、嬉しく思います^^

ワークショップ終了後も話が盛り上がり、1時間近く残ってお話ししていました。話をすることで、自分の考えもまとまったり、気持ちも落ち着けたりすることができ、有意義な時間となりました。

初めて来られた方から、

「仕事に還元でき、自分のためにもなる勉強をしたいと思って参加しましたが、参加できてすごく楽しかったし、よかったと思っています。ありがとうございました 」

という感想もいただき、いっそう嬉しく思いました(^^)

日常で、ワークショップの内容を生かされ、少しでも自信を高めることにつながれば、幸いです。

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『自信を持てない人の心理学』から知る、自信のメカニズム

今回のテーマは、
ブッダと心理学に学ぶ「 安定した自信を持てるようになるトレーニング法
についてでした。

このテーマの勉強会では、『自信を持てない人のための心理学』という本の内容をベースにお話ししています。

自信をもてない人のための心理学

この本は、フランスの精神科医 フレデリック・ファンジェ氏によって書かれた本です。

  • 自信とはそもそも何なのか
  • その自信を育てるにはどうすればいいのか
  • 自信を育て、悪循環から抜け出す方法・心のトレーニング法

ということが紹介されています。

ファンジェ氏のもとを訪れ、心理療法を受けた人たちの事例も豊富に紹介され、図表を使ったトレーニング法の説明もされていて、わかりやすくまとめられています。

この本の主題が「自信(自信の要素、自信を育てるメカニズム、自信を持つためのトレーニング法)」です。

みなさんは普段、どれくらい自信を持って過ごしているでしょうか?

常に自信にあふれ、積極的に行動し、言うべきをしっかりと言えるという人もいるでしょう。

しかしどちらかどいえば、自信があまりなく、他人との関わりも避けがちで、言いたいことがあってもなかなか言えず躊躇してしまう、という方のほうが多いと感じます。

では自信を持つことができないと、どうなるのでしょうか?

自信を持てないと起きることは?自信をますます失う悪いサイクル

自信が持てないと、自分のしたいことがあっても、それを実行に移すことができません(行動回避)。

また、他人から嫌われることを恐れて、言いたいことがあっても言えません。相手の言うことに反論もできなくなります(自己主張回避)。

そのように行動と自己主張を回避すると、「自分は何もできず、何も言えない」と考えてしまいます(自己評価の低下)。

「自分は何もできない。言うべきことも言えない」と自己評価が低下すれば、「自分はダメな人間だ。どうせ何をやってもうまくいかないだろう」と感じ、何かに挑戦する気が起きなくなります。

そうすれば、またもや行動回避と自己主張回避につながり、その結果としてますます自己評価が下がり、自信を失ってしまうのですね。

これが、いったん自信を失うと、ますます自信を失ってしまう悪いサイクルです。

自信をますます失う悪いサイクル

この<自信が持てなくなる、悪いサイクル>にはまると、ついには精神疾患に至ることもある、とまでいわれています。

自信を失うサイクルにはまるとどうなる?自信と心理的な障害

心理的な障害と、自己評価には強い関連があることが心理研究でも明らかになっています。

自信がなくなってしまうことで生じる精神疾患として

  • うつ病
  • 社交不安障害(いわゆる対人恐怖症のことですね)
  • アルコールや薬物などの依存症
  • 過食症や拒食症
  • PTSD(心的外傷後ストレス障害)

などがあるといわれています。

自信を失い、自分に価値を感じることができなくなることで無力感に陥ったり、自信がないゆえに他者を必要以上に警戒し、恐れたりしまう、

あるいは不安や恐怖を紛らわせるために、何かに依存をしてしまう、といった症状が引き起こされるのですね。

自信がなくなってしまうことで生じる精神疾患

自信がないということは、決して放っておいていい問題ではないといえるでしょう。

精神疾患までは至らなくても、自信を失うことで不安や抑うつ、恐れなどのネガティブな感情を抱きやすくなり、生きづらさを感じることにもなります。

悪循環から抜け出し、自信を回復させるには?まず知るべき“自信の3要素”

では、この悪いサイクルから抜け出し、自信を回復させ、生きづらさを解消するにはどうすればいいのでしょうか?

それにはまず、そもそも自信とは何なのか?どのようなものからできているのかという<自信の要素>を理解することが大切です。

自信の要素を知ることで、悪循環を断ち切るための方法も見えてきます。

自信を構成する要素には、先のサイクルのなかでも出てきた

  • 自己評価
  • 行動
  • 自己主張

の3つがある、といわれています。

この自信の3要素はそれぞれどのようなものなのか?

3要素と自信の関係は?

自信を育てるメカニズムとは?

ということについて次回以降、詳しくご紹介していきます。

まとめ

  • 自信を持てないと、したいと思うことを実行に移せず(行動回避)、言いたいことも、相手の言うことに反論することも難しくなり(自己主張回避)、「自分は、したいこともできず、言いたいことも言えない人間だ」と考え(自己評価の低下)、さらに自信を失ってしまう…。これが自信を持てないことでますます自信を失うメカニズムです
  • 心理的な障害と自己評価とには強い関連があり、自信を失ってしまうことでさまざなま精神疾患も生じかねないといわれています。自信がないことは、放ってはおけない問題なのです
  • 自信を失う悪いサイクルから抜け出すには、まず、そもそも自信とはどんなものなのか、自信の要素を理解することが大切です。自信を構成する要素は以下の3つです
    • 自己評価
    • 行動
    • 自己主張

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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計750回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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