12/14(土)レポート 自信とはそもそも何?自信を支える3つの柱と、その関係を表す「自信のピラミッド」-安定した自信を持てるようになるトレーニング法2

勉強会主催の みなみ です。

今回のワークショップには初めての方3名を含む、6名の方にご参加いただきました。

最近は寒さが本格化し、インフルエンザが流行しているというニュースも聞くようになりました。
残念ながら、ご体調不良で来られなくなった方もいたのですが、そのなか初めて来ていただいた方もおられ、ありがたく思います。

今回は「安定した自信」をテーマにお話しし、

「自分は自信がないほうなので、自信を持てるようにしたい」
「昨日、自信を失うことがあったので、回復させたい」

と思って参加した方もおられ、ワークショップ後に感想をいただいて少しでもお役立ちできたと実感でき、幸いに思いました^^

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自信がなくなるとどうなる?自信を失う、悪いサイクル

今回のテーマは、
ブッダと心理学に学ぶ「 安定した自信を持てるようになるトレーニング法
についてでした。

このテーマの勉強会では、『自信を持てない人のための心理学』という本の内容をベースにお話ししています。

自信をもてない人のための心理学

この本は、フランスで人気のある精神科医 フレデリック・ファンジェ氏によって書かれた本です。

自信とはそもそも何なのか、という自信の構成要素と、
その自信を育む簡単にできる心のトレーニング方法が、心理療法を受けたクライエントの実例をもとにわかりやすく紹介されています。

前回は、自信を持てないことで陥る「自信を失う悪いメカニズム」と、自信を持てないことで起こる障害についてお話ししました。

前回の記事はこちら

10/25(木)レポート 自信が持てないとどうなる?自信を失う悪いサイクルとは-安定した自信を持てるようになるトレーニング法1
勉強会主催の みなみ です。 今回のワークショップには初めての方3名を含む、8名の方にご参加いただきました。 平日の開催ながら、多くの方にご参加いただき、嬉しく...

自信がなくなると、これ以上自信を失わないようにと、できるだけ行動を回避しようとします。

また、人から悪く思われないように言いたいことも言わないようにする、自己主張も避けるようになります。

そうなれば「自分はやりたいこともできず、言いたいことも言えない人だ」と自己評価化が低下します。

そうなると、自信をますます失い、もっと行動を避けてしまう…、という悪循環にはまってしまうのですね。

自信をますます失う悪いサイクル

さらには、自信を失う悪いサイクルにはまって抜け出せなくなると、ついには精神疾患には至ることもあるといわれているのです。
うつ病や社交不安障害などの心理的な障害は、自信の無さと相関関係があるのですね。

ゆえに自信の無さは、決して放っておくべきではないのです。

ではその自信を高めて、安定させるにはどうすればいいのでしょうか?

それについてはまず、自信の構成する3つの柱について知っていただきたいと思います。

自信とはそもそも何?自信を支える3つの柱

「そもそも自信とはなんですか?」と質問をされたら、どう答えられるでしょうか?

改めて問われると、返答に困るかもしれません。

自信とは、字の通りとすれば「自分を信じる」ことですね。

フレデリック・ファンジェ氏は「自信」を、

  1. 何について自分を信じるのか?
  2. 自分を信じてどうするのか?
  3. 誰に対して自分を信じるのか?

の3つに分けて説明をされています。

はじめの「何について自分を信じるのか?」については、

自分に対して、
「自分はかけがえのない人間である」
「自分には能力がある」
「自分はほかの人から愛され、必要とされる」
と信じる

ことだといわれています。ひと言でいえば「自己評価」です。

2つ目の「自分を信じてどうするのか?」は、

自分に対して、自分を信じて、行動する

ことであり、これは「行動」です。

3つ目の「誰に対して自分を信じるのか?」は、

ほかの人に対して、自分を信じて、自己主張する

ということで、「自己主張」のことです。

自信というのはこれら「自己評価」「行動」「自己主張」から構成されています。「自己評価」「行動」「自己主張」は自信の3つの柱なのですね。

自信のメカニズムがひと目でわかる「自信のピラミッド」

自信を構成する

  • 自己評価
  • 行動
  • 自己主張

の関係を、ファンジェ氏は「ピラミッド」で表されています。

自信のピラミッド

自信のピラミッド

自己評価が自信の基礎であり、その次に行動、そして自己主張がきます。

自己評価を高めれば、それだけ行動も容易になり、自己主張もしやすくなるのです
自己評価が下がり、「自分は何をやってもダメ。周りからダメな人間だと思われている」と感じれば、行動や自己主張を回避してしまうのとは反対ですね。

では自己評価が高くなければ行動や自己主張はできないかというと、そうではありません。

自己主張ができれば、積極的な行動にもつながり、「自分は言いたいことをしっかりと伝えることができるんだ」と自己評価も高まるのですね。

1つの行動がきっかけで自分を受け入れることにつながり、自己主張もやりやすくなることもあるでしょう。

自己評価がベースではありますが、この3つは互いに関連しているのです。

 

それでは、自信を構成する「自己評価」「行動」「自己主張」とは、もっと具体的なものなのでしょうか?

それを知ることで、自信を安定させる方法とはなにかということもより深く理解でき、実践に移しやすくなります。

それについては次回、詳しくご紹介していきます。

まとめ

  • 自信を高めて安定させるには、まず自信を構成する3つの柱を知ることです。それは以下の3です
    1. 自己評価-自分に対して、「自分はかけがえない人間である」と信じる
    2. 行動-自分に対して、自分を信じて、行動する
    3. 自己主張-ほかに人に対して、自分を信じて、自己主張する
  • 自信のメカニズムがひと目でわかるのが「ピラミッド」です。自己評価が土台、次に行動、そして自己主張がきます。自己評価を高めれば行動も容易になり、自己主張もしやすくなります。その逆もまた然りで、思い切って行動や自己主張ができれば、それが自己評価を高めることにもつながります

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コンテンツレポートブッダと自信を育てる心理学
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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計850回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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