勉強会主催の みなみ です。
『運のいい人の法則』を通して、偶然ではない、運のいい人に共通する法則、幸運を実現する仕組みについてご紹介しています。
今回はその26回目です。
『運のいい人の法則』は、ハートフォードシャー大学の心理学教授 リチャード・ワイズマン博士によって書かれた、「運の科学的研究」に関する本です。
ワイズマン博士は、運のいい人は本人も気づかないうちに法則に従って幸運を作り出していることを発見しました。
そして、その法則に従って考えて行動すれば、誰でも幸運を実現できる、といわれています。
その運のいい人に共通する法則が、以下の4つです。
- チャンスを最大限に広げる
- 虫の知らせを聞き逃さない
- 幸運を期待する
- 不運を幸運に変える
前回は、「不運を幸運に変える」4つのポイントを踏まえた、運のいい人が実践している、“不運を幸運に変えるレッスン”を2つ、ご紹介しました。
1つ目のレッスンは「ゴミの山から宝物を探す」、すなわち、運の悪い出来事のプラス面を見ることです。
不運に遭遇しても、「もっと悪い事態になっていたかもしれない」と想像することで、不運にも幸運な面があったと受け止められ、「自分は運の悪い人間ではない。むしろもっと悪い状況にならなかったから、運がよかったほうだ」と思えるようになります。
そうなれば気分も良くなり、前向きに行動していけるでしょう。
不運のプラス面を見るときのポイントとしては、
- 状況がさらに悪くなった場合を想像する
- 運の悪い出来事が、あなたにとって本当に重要かどうかを考える
- あなたより不幸な人と比べる
をご紹介しました。
2つ目のレッスンは「灰の中から不死鳥が飛び立つ」、これは「不運な出来事から最高の結果が生まれるときもある」と信じることです。
運のいい人は不運に直面しても、長い目で人生を見て、「この出来事も、きっといい結果をもたらすことになる」と思い、いたずらに落ち込むことなく、悪い出来事から教訓を学ぶことができます。
そう信じるには、悪い出来事が起きたときにひと呼吸おき、「目の前の不運から幸運が生まれるかもしれない」と考え、幸運なシナリオを作ってみましょう。
そのシナリオがまったくあり得ないと思うものでなければ、そのシナリオが気分を良くし、行動する気力を生み出してくれるはずです。
前回の詳細はこちら
今回は、不運を幸運に変える4つのレッスンの3つ目・4つ目をご紹介していきます。
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運のいい人に共通する「不運を幸運に変える」法則
不運を幸運に変える4つのレッスン
レッスン3 不運にこだわらない
運のいい人には、不運にこだわらずに、これから起こる幸運のことを考えて、どんなに素晴らしいことが待っているだろうかと期待する、という特徴がありました。
不運と思える出来事にぶつかって、それをいつまでも引きずっていると、気持ちも落ち込み、どんどん後ろ向きになってしまいます。
不運に見舞われたときは、いつまでも引きずらずに前を向いて行動していくことが大切です。
では不運にこだわらないようにするには、どうすればいいのでしょうか。
それは上手に気分転換することです(運のいい人は気分転換の達人、ともいわれています)。
気分転換のコツとして、
- 運動をして体を動かせば悩みも忘れ、気持ちが高揚する
- 面白くて笑えるストーリーを観ながら、ストーリーに入り込む
- 20分ほど時間をかけて、これまでに経験した幸運を思い出す。楽しいことを思い出せば気持ちも明るくなる(気持ちが明るくなれば、さらに楽しかったことを思い出せるようになる、ということも実験でわかっています)
- 楽しくなる曲を聴き、音楽に浸る
- 友人に会って、相手の近況を聞く(相手の考えや価値観に触れることで、自らの視野も広がり、悩みも小さくすることができます)
ということが紹介されていました。
上記の方法で「これは自分に合いそう」と思ったものを、運が悪かったと思ってしまう出来事を経験したときにぜひ試してみてください。
レッスン4 前向きな方法で不運を幸運に変える
運のいい人の4つ目の特徴として、問題に直面したときに、すぐにあきらめたり、迷信に頼ったりせずに、前向きで有意義な方法で問題を解決しようとすることが挙げられていました。
運のいい人は失敗から教訓を得て、正攻法でうまくいかないときは新しいアプローチを考えて、問題に立ち向かいます。
運の悪い人は、「自分が苦しいのは運が悪いからだ」と、問題を自分の不運のせいにして、そこから学ぼうとせず、運気を上げるための的外れなアプローチをしてしまいがち、ということもわかっています。
不運に見舞われても、「状況は自分で変えることができる」という思いを持ち、前向きに解決していきましょう。
では、問題の解決をするには、具体的にどう進めていけばいいのでしょうか。
それについてワイズマン博士は「前向きで有意義な問題解決の5つのステップ」を紹介されています。
ステップ1 自分にはどうすることもできないと、決めつけない
「主導権は自分にある。不運の餌食にはならない」と言い聞かせましょう。
ステップ2 いますぐ何かをやる
明日でも来週でもなく、いますぐに取りかかりましょう。
ステップ3 考えられる選択肢をすべてリストに書き出す
既存の考え方にとらわれずに、物事をさまざまな方向から見つめ、できる限り多くの選択肢を挙げましょう。
どんなにくだらないと思えることでも、ばかげていると思えるものでもかまわず、選択肢を増やしていきましょう。
ステップ4 すべての選択肢を1つずつ検討する
- 時間はどのくらいかかるか
- 実行する知識と能力があるか
- 具体的にどのような結果になるか
ということを考え、展開を予想してみましょう。
ステップ5 実際に解決する方法を決めて実践する
これが最も大切なステップです。解決策を考えても、実践しなければ状況はよくなりません。
ただ、状況を冷静に分析した結果、あえて行動を起こさないほうが賢明、ということもあるでしょう。躊躇しているわけでなければ、それも立派な問題解決といえます。
そのような自制心と柔軟性、そしていざというときの決断力が幸運のカギとなるのです。
以上が、不運を幸運に変える4つのレッスンの3つ目・4つ目についてでした。
今回で、ブッダと心理学から学ぶ「“運のいい人”の法則」の記事連載は終わりです。
運のいい人が実践している考え方、行動の仕方をぜひ試していただき、日々の幸運の実現・不運の幸運への変化につながりましたら幸いです。
まとめ
「不運を幸運に変える」ポイントを踏まえた3つ目、4つ目のレッスンをご紹介しました
- 不運にこだわらない-
不運に遭遇しても、それにこだわらず、これから起こる幸運のことを想像しましょう。そのためには上手に気分転換をすることです。落ち込みそうなときは体を動かしたり、面白い映画を観たり、楽しくなる音楽を聴いたりすることを試してみましょう - 前向きな方法で不運を幸運に変える-
問題に直面したときに、すぐにあきらめたり、原因を正しく見ることなく的外れなアプローチをしたりするのではなく、前向きで有意義な方法で問題を解決しましょう。
そのための5つのステップをご紹介しました- 自分にはどうすることもできないと、決めつけない
- いますぐ何かをやる
- 考えられる選択肢をすべてリストに書き出す
- すべての選択肢を1つずつ検討する
- 実際に解決する方法を決めて実践する
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