ワークショップ主催の みなみ です。
今回の心理学勉強会には、初めての方3名を含む、9名の方にご参加いただきました^^
参加された方同士のディスカッションもとても盛り上がりました(^^)
毎回、楽しくアウトプットできる機会をいただき、大変ありがたいです(>_<)
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“人生が変わる『箱』の法則”から学ぶ心理学
今回のワークショップでは
「ブッダと『箱』の法則から学ぶ心理学」
についてお話ししました。
メインでお話ししたのが、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という本の内容です。
この本は、全米でベストセラーとなったビジネス書で、家庭や職場での人間関係を深め、十分な成果を出せる環境を作る方法が学べます。
アービンジャー・インスティチュートという研究機関によって発行されました。
続編として『2日で人生が変わる「箱」の法則』も出されていて、こちらも非常に深く、勉強になる本です。
これらの本には、一貫して『箱』の法則が書かれてあります。では、その『箱』の法則とは どんな法則なのでしょうか?
あらゆる人間関係の問題は「箱」に入ることで起きている
『箱』の法則とは、
身の周りのあらゆる人間関係の問題を引き起こしているのは、自分が「箱」に入っていることが原因
というものです。
人間関係で悩まない方は、めったにいないでしょう。
親や子供、パートナー、会社の上司や部下との関係など、生きている限り私達にはさまざま人間関係があり、それらに悩みはつきものですね。
悩みを完全になくすことはできませんが、少しでも他者とのいざこざ、ギスギスした関係を解消して生きていきたいものです。
それには、なぜ人間関係で苦しむのか、その原因を知らないといけないですね。
しかしお話しした通り人間関係はいろいろあるので、そんな一様の原因などあるはずがない、ケース・バイ・ケースだろうと思います。
ところが、あらゆる人間関係の問題を引き起こしている原因があり、それは自分が「箱」に入っていることにあると断定しているのが「箱」の法則なのです。
それではその「箱」とはそもそも、何を例えたものなのでしょうか?
他の人を“あるがままの人”と見ているか?
箱とは「自己欺瞞」をたとえたものです。
箱の中にいるとは、自己を裏切り、自分を正当化している状態のことなのです。
※自己欺瞞、自己正当化の詳細は、今後のレポートで紹介していきます
箱の中にいる状態と、箱の外にいる状態で、どんな違いがあるのでしょうか。
箱の外にいるとは、他の人を“あるがままの人”として見ている状態です。
反対に箱の中にいるとは、自分や他の人たちをゆがんだ目で見ている状態であり、他の人々は“物”に過ぎないと思っている状態のことです。
人を人として見ているとは、他の人は「自分と同じようなニーズや望みを持った人間である」と見ていることです。
それとは逆に人を“物”として見ているとは、「他人のニーズや望みは大したことのないごく軽いものだ」と見ていることなのです。
他の人を自分と同じようなニーズや望みを持った人だと思えば、自分のニーズばかりを優先させることなく、相手のニーズを満たせる手助けはできないかなと思えますし、実際にそのための行動を起こすでしょう。
反対に人を物として見て、相手には大したニーズや望みはないと思っていたらどうでしょうか?
相手のニーズを満たすためにサポートするどころか、自分のニーズこそ満たされるべきだと思い、相手は自分のニーズの脅威、やっかい者とさえ見てしまうのです。
いわば、箱の外にいる人は心が平和的なのであり、箱の中にいる人は心が敵対的なのです。
心が敵対的な人、
自分のことを物と見なしている人、
自分を邪魔者、やっかい者と見ている人
と、あなたは気持ちよく仲良く接することができるでしょうか?とても友好的な関係が築けそうにないですね。
接する時間が長くなるほど相手への嫌悪感は増していき、敵対的な関係(あるいは、一見すると友好的なように見えて、内心は相手を嫌っている関係)が出来上がってしまうのです。
このように箱の中にいることこそ、あらゆる人間関係の問題を生み出す原因なのです。
次回予告:行動と心、どちらが大事?
しかしそう聞くと、
「確かに他の人をどのように見ているか、心が平和的か敵対的かどうかも大事だとは思うが、それよりも人間関係で大事なのは心より行動ではないのか?
行動が正しければ、心はそこまで問題にならないんじゃないか?」
と思う方もいるでしょう。
心よりも行動のほうが大事なのか?
心と行動の関係とは?
という気になる疑問に、次回のレポートでお答えします。
まとめ
- 「箱」の法則とは、あらゆる人間関係の問題を引き起こしているのは、自分が「箱」に入っていることが原因ということ、箱とは「自己欺瞞」、「自分への裏切り」のことをいいます
- 箱の外にいるのは、他の人を“人”として見ている、他の人は自分と同じようなニーズを持った人間だと見て、そのニーズを満たすために手助けをしようとしている状態のことです
- 反対に、箱に入っているとは、他の人を“物”として見ている、他の人のニーズは大したことのないものと見て、自分のニーズを優先させようとし、場合によっては相手をやっかい者として扱っている状態のことです
- 箱に入っているとは、言葉を変えれば、心が敵対的な状態です。敵対的な心では、他者と友好的な関係は築けず、嫌悪感が増していき、敵対的な関係が出来上がってしまうのです
勉強会に参加された方の感想
○特に、相手のニーズ、事情を知ろうとすることが大切だと思いました。
○箱の中に入っている状態が結構多いと思ったので、箱の外に出れるようにしていきたいです。
○箱の特徴をもう一度見直して、人をものと見ていないか振り返りをしたいと思います。
○心で思っていることが相手に伝わるというのはすごくわかります。
自分の心をよく分析して、自利利他(※相手を幸せにし、自分も幸せになれるという仏教の教え)の道を進んでいきたいです。
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