勉強会主催の みなみ です。
本日の勉強会には初めての方お1人を含む、3名の方にご参加いただきました^^
月末であり、忙しい時期ながら、ご参加くださってありがたいです(>_<)
勉強会でお話しした内容に、心打たれるものがあった、大きな気づきが得られた、と言われた方もいて、とても嬉しくなりました。
単に知識を増やすのではなく、日常に生かして悩みを解消できる。そんなワークショップにしていけるよう、日々改善していきたいと思います。
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「箱」が、あらゆる人間関係の問題を引き起こす
今回の勉強会のテーマは、
「ブッダと『箱』の法則から学ぶ心理学」
でした。
『箱』の法則とは何かというと、
全米でベストセラーとなった『自分の小さな「箱」から脱出する方法』、
そしてその続編である『2日で人生が変わる「箱」の法則』に書かれてある法則のことです。
『箱』の法則とは、
あらゆる人間関係の問題を引き起こしている原因があり、それは自分が「箱」に入っていることにある
というものです。
自分が「箱」に入っているがゆえに人間関係の問題が引き起こされます。裏を返せば、自分が「箱」から脱出すれば、あらゆる人間関係の問題が解消される、ということですね。
ではその「箱」とは何のことかというと、「自己欺瞞」のことであるといわれています。「箱」に入っているとは、自己欺瞞に陥っている状態、つまり心が敵対的である状態のことです。
それについて前回のレポートで詳しくお話ししましたので、ご参照ください。
心が平和的であれば、他人を“あるがままの人”として見て、他人のニーズも尊重できます。
反対に心が敵対的であると、他人を“物”として見て、他人のニーズはごく軽いものとして扱ってしまい、相手をぞんざいに扱ってしまうのです。
ゆえに心が平和的であることが、良好な人間関係を築く上で重要なのですね。
しかしこう聞くと「確かに心が平和的か敵対的かどうかも大事だとは思うが、それよりも人間関係で大事なのは行動ではないのか? 行動が正しければ、心はそこまで問題にならないんじゃないか?」と思う方もいるでしょう、と問題提起をして前回は終わりました。
果たして人間関係では、心より行動のほうが大事なのか、あるいは心のほうが重要なのか。
この問題を考えていきましょう。
人間は、相手が自分のことをどう思っているかがわかる?
結論からいいますと、行動は問題ではないのです。
もちろん、行動がどうでもいい、ということではありません。しかし行動だけで人間関係を良くすることはできないのです。
なぜ、そう言えるのでしょうか。
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』に、以下のように書かれています。
人間は、 相手が自分のことをどう感じているか察知して、それに対して反応する
「心でどう思っていようが相手にはわからないはずだ」と私たちは思うのですが、実はその考えは誤っているのであり、自分の心は相手に伝わるのだといわれています。
自分が相手に敵対心を抱いていること、自分にとって相手を都合の悪い“物”として見ていることが相手にはわかってしまう…。
衝撃的な事実ですね。
自分のことを“物”として見ている人、自分をやっかい者と思ったり、あるいは便利な道具としか思っていなかったりする人。
そんな人とはとても付き合いたいとは思わないですよね。
そんな人がいくら行動を取り繕ったとしても、マイナスな印象しか持ちません。
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』には、さらにこのように書かれています。
いろいろな手法やテクニックも、心が平和的な人たちが使えば、効力を発揮する。誤解を減らすことができるし、人間関係を円滑にできる。
しかし、心が敵対的な人物なら、どんな手法を使ったところで、たいして役に立たない。相手は丸めこまれているとか、手玉に取られていると感じるだけだ。
人間関係をスムーズにするための手法が威力を発揮できるかどうかは、もっと深いところにあるものによって決まってくるんだ。
人間関係を良くする手法やテクニックを駆使しても、心が敵対的であればそれらは役に立たず、それどころか相手に不審を与えてしまうのですね。
手法やテクニックが何の役にも立たないわけではありません。心が平和的であっても行動が良くなければ、相手に誤解される恐れがあります。
それを防ぎ、さらなる良い関係を築いていくのには大いに役立ちます。
しかしそれはあくまで“心が平和的であれば”の話ですね。
良好な人間関係を育むには、行動でなく心が重要であるとよくわかります。
次回予告:仏教で教えられる「心」と「行動」の関係
「箱」の法則では、心がより重要であるとわかりました。
では仏教では「心」と「行動」の関係をどう教えているのでしょうか。心と行動のどちらが大切であると説かれているのでしょうか。
お釈迦様が明かされた「心」と「行動」の関係を知ることもまた、良好な人間関係を築くことの大きなヒントになり得るのです。
次回は仏教の観点から「心」と「行動」について詳しくお話しします。
まとめ
- 箱の法則とは「あらゆる人間関係の問題は、自分が『箱』に入っていることが原因である」ことをいいます。箱とは自己欺瞞のことであり、箱に入っているとは、自分を正当化し、他者に対して敵対的な状態のことです
- 心が敵対的であれば、相手を“物”と見なし、ぞんざいに扱ってしまいます。どんな行動を取っていても、自分の心の状態、自分が相手をどう感じているかは相手に伝わり、相手はそれに対して反応します。心が敵対的であれば、どんなに行動が正しくても、相手はマイナスな印象を持つのです
- 人間関係のテクニックは、心が平和的な人が使えば誤解が減り、円滑な人間関係につながります。しかし心が敵対的な人が使えば、相手は丸め込まれていると感じ、効力は発揮されないのです。人間関係の手法が役立つかどうかは、心の状態によって決まるのです
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