勉強会主催の みなみ です。
ベストセラー書『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を通して、人間関係の悩みを解消するメソッドをご紹介しています。
今回はその12回目です。
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あらゆる人間関係の問題の原因とは?新しい切り口からのヒント
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は、累計150万部を突破している人気シリーズの第一作です。
この本には、これまでにはなかった視点で、対人関係の問題の原因とその解決方法が書かれています。
その対人関係の問題の原因とは、自分が「箱」に入っていること、といわれています。
箱というのは「自己欺瞞」「自己正当化」のことであり、
相手を“物”として見ている、
それはつまり、自分のニーズしか関心がなく、相手のニーズや目的には関心がないということであり、心が敵対的であること、
その敵対的な心があらゆる人間関係の問題の原因といわれているのです。
ゆえに問題を解決するには、「自己欺瞞」の箱から脱出し、心が平和的になることが不可欠なのですね。
箱から脱出する方法、脱出する要素についてはこれまで続けてお話しし、前回はさらにもう1歩進んで、相手を箱から脱出させるにはどうすればいいかについてご紹介しました。
前回の記事はこちら
相手を箱から脱出させるルールとして教えられているのが「和平のピラミッド」です。
相手を正す、箱から脱出させるというゴールまで5つのステップがあります。
このステップを踏み外さずに正しくのぼっていくことで、相手を箱から脱出させることができるのですね。
和平のピラミッドにはステップ順にアプチローチをしていく以外に、守るべき3つの教訓があるともいわれています。
今回はその3つの教訓を詳しくご紹介していきます。
「和平のピラミッド」の3つの教訓
和平のピラミッドの教訓は以下のものです。
- ピラミッドの下段に時間と努力をそそぐこと
- ピラミッドのある段の問題の解決策は、その段より下にある
- ピラミッドの各段階で効果を上げられるか否かは、ピラミッドの最下段-あり方-にかかっている
1つ1つ、詳しく見ていきましょう。
教訓① ピラミッドの下段に時間と努力をそそぐこと
まず1つ目の教訓は、ピラミッドの下段に時間と努力を注ぐべき、ということです。
極端に悪い例を持ち出せば、相手と信頼関係が築けていない状態で相手を正そうとしても、相手は変わらないどころか、関係がますます悪くなってしまいます。
お互いに責め合い、してほしいことをさせないようにする「共謀の関係」を招きかねません。
そのためにまず大事なのが、自分が箱から出て、相手に影響力を持つ他者との関係の良好化につとめることです。
それから相手と信頼関係を築くための努力も必要になります。
その努力をしていくままが、相手が変わること、箱から脱出させることにつながっていくのですね。
「自分が箱から脱出する」「影響力のある他者と関係を築く」「相手と信頼関係を築く」ことに多くの時間をかけるようにしていきましょう。
教訓② ピラミッドのある段の問題の解決策は、その段より下にある
あるステップで何かしらの問題があると感じれば、それまでのステップをきちんと踏でこなかったということです。
ゆえに問題の解決策はその段より下にある、といわれています。
たとえば、相手のニーズや悩みを聴こうと思っても避けられてしまったり、本音で話しているようには思えなかったりすれば、相手と十分な信頼関係を築けていないということです。
そのための解決策は、その下にある「関係を築く」努力により励む、ということになります。
また相手に教え、伝えようとしても、なかなか聞く耳を持ってくれないとすれば、その下の「聴く、知る」が不十分であり、相手のニーズや悩みを相手が納得するまで聞けていない、といえるでしょう。
このように考えると、行き詰まりも解消でき、関係の悪化を防ぐことができるようになりますね。
教訓③ ピラミッドの各段階で効果を上げられるか否かは、ピラミッドの最下段-あり方-にかかっている
決して外してはならないことが、自分のあり方、つまり箱に入っているかどうか、ということです。
自分が箱に入っていながら、相手を箱から出させることはできません。
自分が箱に入っていれば、たとえステップどおりに実行したとしても効果を上げることはできず、相手と心を通わすことはできないのですね。
- 自分は相手を都合のいい“物”として見てはいないだろうか
- 相手のニーズや目的にしっかりと目を向けているだろうか
- 心が敵対的になってはいないだろうか
- 自分を過大評価し、被害者と見なし、実は相手を責めてはいないだろうか
と、常にあり方を振り返ることが、和平のピラミッドのステップを踏んでいくときの大切な心がけなのです。
次回は、和平のピラミッドの3番目のステップ「関係を築く」ときに、では具体的にどんなことを実行すればよいのかについて、仏教の観点からお話ししていきます。
まとめ
- あらゆる人間関係の問題は自分が箱に入っている(自己欺瞞、自己正当化の状態にある)こと、心が敵対的な状態にあることだといわれています。自分のニーズしか関心がなく、他人のニーズを無視していれば、相手との関係が悪化していきます
- 相手を箱から脱出させるには「和平のピラミッド」の5つのステップを踏むことです。また、和平のピラミッドには守るべき、以下の3つの教訓があります
- ピラミッドの下段(自分が箱から脱出する・影響力のある他者と関係を築く・相手と信頼関係を築く)に時間と努力をそそぐこと-信頼関係が築けていない状態では、相手を正すことはできません
- ピラミッドのある段の問題の解決策は、その段より下にある-例えば、相手のニーズ・関心を聞こうと思っても、こちらを警戒して相手が話をするのを避けるのは、「関係を築く」ことに問題があると考えられます
- ピラミッドの各段階で効果を上げられるか否かは、ピラミッドの最下段-あり方-にかかっている-自分が箱に入っていながら、相手を箱から出させることはできません
続きの記事はこちら
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