勉強会主催の みなみ です。
今日の勉強会には初めての方お1人を含む、3名の方にご参加いただきました^^
なかなかご都合あわなかった方が、たまたまお休みと重なってご参加いただけたのが、特に嬉しかったです(^^)
今回はテーマがレジリエンス(=折れない心)であったので、挫折や悲嘆からできる限り早く立ち直るにはどうすればいいかについて、ディスカッションをしていただきました。
みなさんの、経験から見出した対処法をお聞きし、私自身もとても勉強になりました。
書籍や実体験から有効な方法をいろいろと学び、特に自分に合いそうものを日々の生活に積極的に取り入れていきたいですね。
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最愛の夫との死別と悲嘆、そして手を差し伸べた友人とのストーリー
今回の勉強会のテーマは、
ブッダと行動心理学から学ぶ「レジリエンス(=折れない心)の鍛え方」
についてでした。
メインでお話ししたのが『OPTION B』という本の内容です。
OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び
この本は、ベストセラー『リーン・イン』の著者としても有名なフェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグ氏と、
こちらもベストセラーである『GIVE&TAKE』の著者であり、ペンシルベニア大学ウォートン校の心理学教授 アダム・グラント氏によって書かれたものです。
2015年に、シェリルさんの最愛の夫・デイブさんが不慮の事故によって亡くなってしまいます。
シェリルさんは、夫を失ったことへの悲嘆と、二人の子供との将来への恐れで苦しむなか、友人のアダム・グラント教授に助けを求めました。
グラント教授は確かなデータをもとにした悲嘆から回復する方法をシェリルさんに伝え、シェリルさんがその方法を実践し、着実に立ち直っていく様子がつづられています。
キーワードは「オプションB」と「レジリエンス」
この本のキーワードとなるのが、題名でもある「オプションB」と「レジリエンス」です。
まずオプションBとは、オプションA(=最善策)に対しての言葉、
すなわち、「仕事の失敗や突然の病、愛する人の死などで最善策が取れなくなってしまった際の次善策」をいいます。
自分の理想の仕事に就いている、最愛の人と幸せに過ごす、病気を患うことなく健康に過ごすのは最善策ですが、それが取れなくなってしまうときがどんな人にもあるでしょう。
その際にとるべき次善策がオプションBということです。
では「レジリエンス」とは何かというと、「逆境が襲いかかってきたときにどれだけ力強く、すばやく立ち直れるかを決める力」のことです。
いつまでも順境で過ごせる人はいないですよね。逆境にぶつかってしまうこともあります。
そんなときにその状態からいかに早く立ち直るかを決めるのがレジリエンスであり、レジリエンスが強ければすばやく回復することができます。
反対にそれが弱いと立ち直るまでに時間が多くかかってしまい、抑うつ的な気分が続いてしまうのです。
レジリエンスは「オプションBをとことん使い倒せるようにする力」ともいわれます。
ゆえに、逆境にぶつかっときでも次善策を見出し、それを使いこなす習慣を身につけることで、レジリエンスは鍛えることができるのです(反対に次善策を見つけることができなければ、行動に移せず、ずっとその状態にとどまってしまうでしょう)。
だからレジリエンスはあらかじめ決まっているような、限定的な能力ではないのですね。
このレジリエンスを鍛えるときには、立ち直りを妨げる「3つのP」への理解が不可欠です。
「3つのP」を克服することで、悲嘆や挫折から力強く立ち直ることができます。
次回から「3つのP」とその対処法について詳しくお話ししていきます。
まとめ
- 『OPTION B』は、最愛の夫をなくし、悲嘆と将来の恐れで苦しんでいるシェリルさんが、グラント教授の助けを借りて、着実に立ち直っていく過程が綴られています
- オプションBとは、苦境に陥って最善策(=オプションA)が取れなくなってしまったときの次善策のことであり、このオプションBをとことん使い倒し、挫折や悲嘆からすばやく回復する力がレジリエンスです
- レジリエンスはあらかじめ決まっているものではなく、次善策を見出し、それを使いこなす習慣を身につけることを通して鍛えることができるのです
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