9/8(土)レポート あなたメッセージ から 私メッセージ への変換-アドラー心理学に学ぶ 良好な人間関係を築く 勇気づけの方法4

勉強会主催の みなみ です。

今回のワークショップには、初めての方2名を含む、8名の方にご参加いただきました!

約1年以上ぶりにご参加いただいた方もおられ、関心を持たれていたことを嬉しく思いました^^

今回のディスカッションタイムでは、「勇気づけ」をテーマに意見を出し合っていただきました。

私たちは相手を勇気づけているつもりで、実は相手の勇気をくじいてしまっていることが、残念ながらよくあります。
すればするほど、相手の勇気をくじき、関係を悪くしてしまうのはとても勿体なく、悲しいことですね。

そもそも自分は相手からどんなことをしてもらえると嬉しいのか、やる気が出るのか、という観点で勇気づけについて考えていただきました。
視点を変えることで、新たな気づきを得ていただいたように思います(^^)

記事の内容を動画でもご紹介しています

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アドラー心理学に学ぶ、正しい勇気づけの方法とは?

今回のテーマは、
ブッダとアドラー心理学から学ぶ「良好な対人関­­係を築く“勇気づけの方法”
でした。

アドラー心理学では、私たちが健康に建設的に生きていくのに必要なのが「勇気」である、いわれます。

勇気があれば、建設的な行動(一生懸命仕事や勉強をする、積極的にコミュニケーションを取る、相手を勇気づけるなど)に踏み出すことができます。

反対に勇気を失うと、建設的な行動をやらなくなる、あるいは非建設な行動(仕事や勉強を放棄する、引きこもる、相手の勇気を奪う)にさえ走ってしまいます。

なので、お互いを勇気づけていくことが精神的に健康に生きていくのに不可欠なのですね。

しかし私たちは相手を勇気づけているつもりで、なかなか正しい勇気づけができていません。

それはそもそも、正しい勇気づけとは何かを知られない、あるいは誤解されているからです。

前回は、正しい勇気づけとは何かについてご紹介しました。

前回の記事はこちら

3/17(土)レポート 相手を勇気づける“私メッセージ”-アドラー心理学に学ぶ 良好な人間関係を築く 勇気づけの方法3
勉強会主催の みなみ です。 今回のワークショップには、初めての方5名を含む、9名の方にご参加いただきました^^ 年度末の忙しいときながら、たくさん...

正しい勇気づけとは「私メッセージ」です。
私メッセージとは、「嬉しい」あるいは「悲しい」などの、自分の気持ちを伝えるメッセージのことです。

これは、相手の行為を良いか悪いか判断するメッセージ(「あなたメッセージ」といわれています)ではなく、対等な目線で出た言葉です。
これは勇気づけになるのですね。

反対に「あなたメッセージ」、いわゆる上から目線のメッセージは勇気をくじくことになります。
実際に上から目線でモノを言われて気持ちのいい人はいないでしょう。不愉快な思いを抱くはずです。

今回は、「あなたメッセージ」を「私メッセージ」にいかに変換するか、具体的な例を見ていきます。

「あなたメッセージ」から「私メッセージ」への変換

相手にいやなことをされた場合

たとえば、相手が待ち合わせに遅刻したり、なかなかLINEへの返信がなかったりしたとします。

そんなときはつい、相手を責めてしまいがちです。「待ち合わせに遅刻して連絡もないなんて、あなたってひどい」「LINEの返信なんて、すぐにできるでしょ!?」など。

しかしこれは相手を良いか悪いかで判断している「あなたメッセージ」です。
これを言われた相手は、素直に言うことに従うどころか、反発の気持ちを強めてしまうでしょう。

「あなたメッセージ」は相手の課題への介入にあたります。課題への介入は相手とのトラブルを招いてしまうのです。

この場合、どう言えばいいのでしょうか?

「私メッセージ」にするには、「待ち合わせの時間どおりに来なくて、連絡もなくて、私はとても心配したし、悲しかった」と、自分がどう感じたかを言えばいいのですね。

相手を責めるのではなく、自分の気持ちを伝えれば、相手が反発することはないでしょう。むしろ「悲しい思いをさせて、申し訳なかった」とも思うはずです

依頼したのにされていない場合

同様に、依頼したことをやらない相手に「どうしてやらないの?」と責めるのではなく、「やってもらえると嬉しい、助かる」と言うことで、相手の自立心を育むことができるのですね。

自分の思い通りにことが進まないと、どうしても相手を責める言動を取ってしまいがちですが、それでは相手の勇気くじき、さらに相手は自分との意とは正反対に動いてしまうでしょう。

相手を自立させる素晴らしい言葉

またこれは非常に高度なのですが、

私はあなたを信じている

という、相手を全面的に信じること、信頼することも「私メッセージ」であり、相手の自立を促進することになります

多少の失敗はあっても、そこに相手の成長を見出して認めていくことで、「自分も成長できている、役に立つことができるんだ」と相手は勇気を得て、さらに多くの課題へ積極的に取り組んでくれるようになるのです。

今後、「あなたメッセージ」を使っていないか意識して、ぜひ「私メッセージ」への変換をしていただきたいです。

 

次回は、「私メッセージ」で相手を勇気づけるときに必要なもの、心がけについてお話ししていきます。

まとめ

  • アドラー心理学では、私たちが健康に前向きに生きていくのに大事なのが「勇気」といわれています。勇気があることで、建設的な行動に踏み出していけるのです
  • 正しい勇気づけとは「私メッセージ」で伝えることです。自分の気持ちを伝える私メッセージは対等な関係から出た言葉であるゆえ、勇気づけとなります。反対に、相手の行為を善いか悪いかを判断する「あなたメッセージ」は勇気くじきになります
  • 私メッセージの例として、以下のように紹介しました
    • (待ち合わせに遅れた相手に)「待ち合わせの時間どおりに来なくて、連絡もなくて、私はとても心配したし、悲しかった」
    • (依頼したことをやらない相手に)「やってもらえると嬉しい、助かる」
    • (相手を自立させる言葉)「私はあなたを信じている」

続きの記事はこちら

12/2(土)レポート 勇気づけに必要なものは?「恩」を感じることの大切さ-アドラー心理学に学ぶ 良好な人間関係を築く 勇気づけの方法5
勉強会主催の みなみ です。 早いもので、今年も残り1カ月となりましたね。来年に少しでも課題を残さないよう、大切に過ごしていきたいと思います。 今回...

参考にした書籍

勇気づけの方法 (アドラー心理学を語る4)

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ブッダとアドラー心理学コンテンツレポート
この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計500回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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