勉強会主催の みなみ です。
今回は月に1度、友人に招待をしてもらっての勉強会でした。こうしてお話の機会をいただき、ありがたいです(>_<)
お盆の時期にもかかわらず、20名近くの方にご参加いただき、とても嬉しく思います^^
ワークショップでは、テーマに関するディスカッションも数回、行っています。今回は、「他人に決めてもらうことの問題点は?」という題で、話し合いをしていただきました。
みなさん、積極的に発言をしていただき、各テーブル、盛り上がっているように感じました。それもあって、「参加型の勉強会で、楽しかった」というご感想もお聞きでき、より嬉しく思います。
より学びも得られ、つながりも強まるワークショップを目指していきたいです。
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自己主張ができない…。アドラー心理学にもとづく解決法は?
今回は、
ブッダとアドラー心理学に学ぶ「即実践的 悩みの解決法」
というテーマでお話ししました。
このテーマのワークショップでは、『嫌われる勇気』の著者として有名になった岸見一郎さんの最新作『人生を変える勇気』の内容を参考にして、お話ししています。
人生を変える勇気 – 踏み出せない時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)
こちらの本では、老若男女から寄せられた、具体的な対人関係の悩みについて、アドラー心理学の観点から答えられています。
この中で取り上げられている、ある男性の悩みに対しての解決策を、続けてご紹介しています。
その男性の悩みとは、
ボクは自分に自信がありません。
他の人からどう思われているかがいつも気になってしまい、本心を話すことができません。
遊びに誘われると、本当は家で一人でいたいのに断ることができません。
こんな性格、どうしたらいいですか。
というものです。
自分に自信がなく、相手の反応が過剰に気になってしまい、本心を話すことができなくて悩んでいる…。共感される方も多いのではないかと感じます。
どうすれば他人の目を極度に意識することなく、自分の思いを言えるようになるのでしょうか?
前回は、3番目の方法として「結末の予測」のテクニックをご紹介しました。
前回の記事はこちら

今までやってきたことを続けるとどうなるのかを検討する、行く末を予測する、というものです。
「現状のままではよくない」という居心地の悪さを感じることで、いまの選択の誤りに気づき、より適切な選択をする勇気が得られるのですね。
今回は4番目の解決策「トレーニングの実践」についてお話しします。
一度でも実行できれば、二度目・三度目は簡単にできる
言いたいことがあっても、他人の反応が気になり過ぎて、どうしても自己主張ができない…。
その解決の一歩としてトレーニングが勧めてられています。
「私は内気なたちで、言いたいことがあっても、いつもハッキリと言えません。どうしたら変われるでしょうか?」という、先の男性と同じような悩みを持つ青年に対して、アドラー心理学のカウンセリング指導者である野田俊作さんはこうアドバイスをされています。
一言で言いますと、トレーニングです。
今までハッキリと言えなかった場面で、一度でいいからハッキリと言ってみること。
人間の心というのは面白いもので、たった一度でもできれば、二度目三度目は簡単にできます。
一度もやったことのないことはとても難しいんです。
(『勇気づけの方法 (アドラー心理学を語る4)』より引用)
まず一度。一度でいいからハッキリと言ってみることが勧められています。一度でも経験をすれば、それ以降の実践のハードルは大きく下がるのですね。
野田さんは自転車に乗ることや、泳ぐことと同じであるとも言われています。
自転車に乗れるようになるには、あるいは泳げるようになるには、努力を要し、時間もかかります。
しかしいったん自転車に乗れるようになったら、泳げるようになったら、どうでしょうか。その後は苦もなくできるようになりますね。
たとえサイクリングや泳ぎのブランクがあったとしても、一度でもしっかりとできた経験があれば、またできるようになるのにそれほど時間はかかりませんね。
同様に、ハッキリと自分の思いを伝えることも、一度でもできた経験があれば、二度目以降はグッと実行しやすくなるのですね。
実行前の準備で、一度目も実行しやすくなる
しかし、そもそもその一度目の実行が難しい、と思う方も多いと思います。
ただそれも、準備をすることで、一度目から実行のハードルを下げることが可能になります。
特に有効な方法としては、イメージトレーニングです。
- いつ
- 誰に
- どのタイミングで
- どんな言葉を
- どんな口調で語るのか
- 相手の予想される反応は?
というのをあらかじめ決めておいて、その場面を想定し、練習をするようにしてみましょう。
イメージトレーニングをすることで本番での不安やプレッシャーも抑えられ、成功に近づけるはずです。
仮にうまくいかなかったとしても、想定と本番との振る舞いを比較することで、次への対策も立てやすくなりますし、学びも得られ、自信にもつながりますね。
身近な人に協力をしてもらい、ロールプレイまでできれば、なおいいでしょう。
次回からは、仕事のタスクについての悩みにお答えしていきます。
まとめ
- したいことがあっても相手の反応が気になり、なかなか自己主張ができないとき、解決の第一歩として「トレーニング」が勧められています。今までできなかった場面で、一度でいいからやってみることです
- 一度もやったことがないことは難しいですが、たった一度でもできれば、二度目三度目は簡単にできるようになる、といわれています。一度の実行の効力は非常に大きいのです
- 一度目の実行のハードルを下げるには、イメージトレーニングが有効です。いつ・誰に・どのタイミングで・どんな言葉をどんな口調で語るのか・予想される相手の反応は?、ということをあらかじめ想定し練習することで、本番で感じるプレッシャーも味方にできるでしょう
続きの記事はこちら

引用した書籍
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