12/14(土)レポート 学校創立以来の落ちこぼれが…劣等感をバネに偉業を成し遂げたエピソード-アドラー心理学に学ぶ 不健全な劣等感を克服する方法8

勉強会主催の みなみ です。

今回のワークショップには初めての方2名を含む、7名の方にご参加いただきました。

年末の、なにかと忙しい時期でしたが、多くの方にご参加いただいて、よかったです^^

今回は、約1年半ぶりに来られ、しかもご友人もお誘いされた方もおられ、以前に参加されたワークショップのことも覚えておられたことも非常に嬉しく思いました(^^)

ワークショップ終了後も、ご縁のあった方で食事をご一緒し、心理学や仏教を学びの実践を共有させていただき、とれも充実した時間でした。

今後もより学び・実践を深めていけそうで、これからがますます楽しみになりました。

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劣等感を持つことは不健全ではない?アドラー心理学にみる 本当の劣等感と、問題のある劣等感

今回のテーマは、
ブッダとアドラー心理学に学ぶ「“不健全な劣等感”を克服する方法
でした。

「劣等感」と聞くと、悪いイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?

人と比べて劣っていると感じてしまうのが劣等感であり、劣等感を抱くと気持ちが落ち込んで、やる気が減退してしまう、こんな思いは抱きたくない、と思いますよね。

ところがアドラーは劣等感について、

劣等感を抱くこと自体は不健全ではない

と語っているのです。なぜ劣等感を持つことは不健全ではないといえるのでしょうか?

それは、アドラー心理学での劣等感とは、私達が必ず持っている自己理想との差のことを指しているからです。

誰しも、「私はこういう自分になりたい」という自己理想を持ち、優越を追求しています。その自己理想と現状との差が劣等感なので、劣等感はどんなに優秀な人でも持っているともいえるのですね。

誰もが持っているのであり、劣等感があるからこそ、その差を埋めようと努力できるので、劣等感を抱くこと自体は不健全ではありません。

 

ここで問題は、その劣等感を目標達成の言い訳にしてしまうことです(これをアドラー心理学では「劣等コンプレックス」といわれています)。

劣等感と劣等コンプレックス

「私はこんな状態で、とても〇〇することなんてできない」と正当化し、課題から逃げてしまうことも多いのです。

この劣等コンプレックスで、私達は向かうべき目標に向かえず、取り組むべき本当のタスクから逃げ、内心苦しんでいるのです。

では、劣等コンプレックスを克服し、タスクへの取り組みに踏み出すにはどうすればいいのでしょうか?

それは「自己受容」、自分をありのままに受け入れること、いまの自分を好きになることです。いまの自分を受け入れ、自信を持つことで、タスクに取り組む勇気が得られるのですね。

前回は、自己受容の方法として「肯定的にあきらめる」ことをご紹介しました。

前回の記事はこちら

10/8(火)レポート 自己受容するには“肯定的にあきらめてみる”-アドラー心理学に学ぶ 不健全な劣等感を克服する方法7
勉強会主催の みなみ です。 今回のワークショップには初めての方お2人を含む、12名の方にご参加いただきました。 平日の開催ながら、多くの方にご参加...

今回は、劣等コンプレックスを克服し、偉業を成し遂げた人物のエピソードをお話しします。

自他共に思う“負け犬”が、劣等感をバネに偉業を成し遂げたエピソード

劣等コンプレックスについてアドラーはこう語っています。

劣等感を言い訳にして人生から逃げ出す弱虫は多い。しかし、劣等感をバネに偉業を成し遂げたものも数知れない

劣等コンプレックスを克服できないまま、人生のタスクから逃げてしまう人はやはり多いです。

しかし劣等感をバネにすることができれば、偉業をも成し遂げることができるのですね。

それについて、スパーキーという名の少年の話があります。

スパーキーという名前の少年がいた。

学校では何をやらせてもだめだった。

中学二年のとき全学科を落とした。

高校で、物理の試験に零点をとってからは、学校創立以来の出来の悪い生徒として有名になってしまった。

スパーキーはラテン語も数学も国語もだめだった。スポーツも得意ではなかった。

スパーキーは、自分で自分のことを負け犬だと思っていた。

クラスメートも皆そう思っていた。これが、彼の生き方だった。

(『人間は自分が考えているような人間になる』アール・ナイチンゲール著 きこ書房 より引用)

ここまで読まれて、いかがでしょうか。

学校では何をやってもダメ。学校創立以来の出来の悪い生徒。勉強もスポーツもからっきし。自分もクラスメートも自分のことを負け犬だと思っている。

仮に自分がスパーキーだとしたら、「こんな人生はもうイヤだ」と、いつ逃げ出してしまうかわかりません。

しかし、スパーキー少年にも大切なものが一つありました。それは絵を描くことです。だれ一人認めてくれる人はいなかったのですが、絵にだけは自信があったのです。

スパーキー、すなわち八年生のとき全学科を落とし、何をやってもだめだったその人とは、チャールズ・シュルツのことだったのです。

チャールズ・シュルツと聞いて、ピンと来る方もいるかもしれません。チャールズ・シュルツは、スヌーピーでおなじみの漫画『ピーナッツ』の作者ですね。

チャールズ・シュルツの成功について、こう言われています。

チャールズ・シュルツは、思いもかけないほどの富と成功を獲得した。それに値するだけの人間なのだ。

ひょっとすると、彼がすることなすことすべてに失敗したのは、その才能とユーモアとがあまりに完璧すぎたからなのかもしれない。

しかし、シュルツはついに自分の進むべき道を見つけ出したのである。

(『人間は自分が考えているような人間になる』アール・ナイチンゲール著 きこ書房 より引用)

何もかもが不得意であるように思われたスパーキー少年にも、絵を書くことには誇りを持っており、その道を突き進んだ結果、思いもかけないほどの富と成功を手にしたのですね。

彼が失敗したのはむしろ、才能とユーモアが完璧にすぎたからもしれない、とまで言われています。

自分では「もうダメだ」と思っていても、周りが自分の良さに気づいてだけかもしれません。ダメだと思っている部分は、思いもかけないほどの成功につながるかもしれません。

劣等感を言い訳にし、目の前の課題から逃げ出したくなったときこそ、スパーキー少年のエピソードを思い出し、勇気を得たいですね。

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この記事を書いた人
南 雄一郎

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