10/8(火)レポート 自己受容の方法は“肯定的にあきらめてみる”-アドラー心理学に学ぶ 不健全な劣等感を克服する方法7

勉強会主催の みなみ です。

今回のワークショップには初めての方お2人を含む、12名の方にご参加いただきました。

平日の開催ながら、多くの方にご参加いただき、とても嬉しく思います^^
約半年ぶりにお会いできた方もおられ、変わりなく元気そうな姿を見られたことも重ねて嬉しく感じました。

今回初めて来られ、今後のお仕事をどうしていこうとかと悩まれている方もおられました。

今回のテーマであるアドラー心理学の劣等コンプレックスや、仏教で説かれる生きる指針の話を聞かれて、関心深く受け止められていたと感じます。

今回の学びが、今後のより良い選択の一助になれば幸いです。

記事の内容を動画でもご紹介しています

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不健全な劣等感-劣等コンプレックスを克服する唯一の道とは?

今回のテーマは、
ブッダとアドラー心理学に学ぶ「“不健全な劣等感”を克服する方法
でした。

劣等感というと、どんなイメージを持たれているでしょうか?

一般的には、誰かと自分を比較して、「あの人に比べて自分は劣っている」と感じるときに抱くものですよね。

そのように劣等感を持つと気持ちも沈み、自分に対して嫌悪感も抱かれるかもしれません。

劣等感は

「自分の成長をじゃまするもの」
「弱くてダメな人が持ってしまうもの」

であり、劣等感は持つべきではない、と考えている方が多いでしょう。

しかしアドラー心理学では、劣等感は抱くこと自体は当たり前であり、不健全なものではないといわれているのです。

それは劣等感とは、自己理想(目標)と現状との差に対して抱く感情を指しているからです

人間には誰しも「優越性の追求」があり、自己理想を持って生きています。そうすると現状との差を感じるため、誰もが劣等感を持つのは当然でありますね。

むしろ劣等感があるからこそ、その差を埋めようとして私たちは目標に向かって努力することができるのです(劣等感をなくそうとする心理を「補償」ともいわれています

ところが私たちは劣等感を言い訳にして目標達成に向かわない、対人関係の課題から逃れようとしてしまうことがあるのです(このように劣等感を言い訳することを「劣等コンプレックス」といわてます)。

劣等感と劣等コンプレックス

劣等コンプレックスの人は、対人関係の課題から目を逸らし、逃げようとしてしまいます。
しかしそれでは目の前の気楽さを得ることはできても、対人関係による喜びを得ること、目標の達成感を味わうことはできないのです。

ではどうすれば劣等コンプレックスを克服し、対人関係のタスクに立ち向かう勇気を得ることができるのでしょうか?

それには「自己受容」することが欠かせません。自分を価値ある自分と認め、受け入れてこそ、不安や恐れを乗り越える勇気が湧いてくるのです。
勇気が得られれば、実際の行動に移すことができます。

行動の結果、成功すれば自信がつきますね。

仮に失敗したとしても、自己受容ができている人は自分を責めるのではなく、失敗から学習します。失敗も受け入れ、失敗から学んだことを自分の糧にすることで、それもまた自己受容につながるのです。

それでは、自己受容するためには具体的にどうすればいいのでしょうか?

それについて前回は、「不合理な自己理想を持たない」ことをご紹介しました。

前回の記事はこちら

3/30(土)レポート 自己受容のポイントは「“不合理な”自己理想を持たない」-アドラー心理学に学ぶ 不健全な劣等感を克服する方法6
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今回は、「肯定的にあきらめる」ことによる自己受容法をお話しします。

劣等コンプレックスを克服する道“自己受容”の具体的な方法とは?

克服法③ 肯定的にあきらめる

「あきらめる」と聞くと、見ないようにすることや気にしないようにすることかな、と思われるかもしれません。

しかし「肯定的にあきらめる」はそのようなことではありません。

「肯定的にあきらめる」とは「変えられるものと、変えられないものを見極め、変えられるものに力を集中させる」ことです。

変えられないものにこだわっていても落ち込むだけであり、変えられないものを変えようとすれば徒労に終わってしまいます。

そうではなく、変えられるものと変えられないものとに分け、変えられるものを変える努力をしていく。そうすれば、状況の改善につながり、自信も高めることができるのです。

肯定的なあきらめ

たとえば、上司との関係がうまくいかず、悩んでいるとします。このときの変えられないものは何でしょうか?

上司そのものを変えるのはまずできないでしょうし、上司の性格や価値観、仕事のやり方などを変えるのも難しいでしょう。

もし、このような変えられないものにこだわり、

「この上司でなかったらどんなにいいか…」
「上司がもっと考え方を柔軟にしてくれたら楽なのにな」

と思っているだけでは、状況は変わらないですね。むしろそんな不平不満が言動に現れれば、上司との関係が悪くなりかねません。

そんなときな“変えられるもの”を見極め、そこに力を集中すべきです。

たとえば、上司への接し方を変えることはできますし、上司の性格や価値観を変えることはできなくても自分の意見を述べることはできますね。
あるいは上司のさらに上の上司に相談し、適切なアドバイスを受けることもできるでしょう。

このように変えられることに力を入れることで、現状は着実によくなっていきますし、行動できたこと自体が自信につながりますね

言い訳をしたり、人のせいにしたりするなど、変えられないことを嘆くのではなく、変えられるものにぜひ注目をしてみてください。

 

次回は、劣等コンプレックスを克服した偉人のエピソードをご紹介します。

まとめ

  • アドラー心理学で劣等感とは、自己理想と現状との差に対して抱く感情のことをいわれます。人間には優越性の追求があるため、劣等感を持つのは当然であり、劣等感自体は不健全ではありません
  • 劣等感を目標達成に向かわない言い訳にするのを劣等コンプレックスといいます。これこそ不健全なものであり、私達は劣等コンプレックスで苦しんでいるのです
  • 劣等コンプレックスを克服するには、自己受容をすることです。自分を価値ある自分と認められれば、勇気が得られ、人生の課題に立ち向かっていけます
  • 自己受容の方法の1つが、「肯定的にあきらめる」です。変えられるものと変えられないものとに分け、変えられることに力を注ぐことで、現状は着実によくなっていき、自信を高めることができます

続きの記事はこちら

12/14(土)レポート 学校創立以来の落ちこぼれが…劣等感をバネに偉業を成し遂げたエピソード-アドラー心理学に学ぶ 不健全な劣等感を克服する方法8
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