12/16(日)レポート 乗り越えるべき対人関係の3つのタスク(人生の課題)と自己受容-アドラー心理学に学ぶ 即実践的 悩みの解決法1

勉強会主催の みなみ です。

今回のワークショップには初めての方4名を含む、12名の方にご参加いただきました。

特に冷え込んだ日の午前の開催でしたが、たくさんの方にご参加いただき、非常に嬉しく思います(^^)

今回は、アドラー心理学の基礎概念をお話しつつ、具体的な悩みに対してアドラー心理学の観点からどう答えるかをお話ししました。

私からお話しする前に「みなさんはどう答えられますか?」とお聞きし、それぞれのグループに分かれて、ディスカッションをしていただきました。
ディスカッションを通して、より理解を深められ、また参加された方同士の交流も深めていただけたと感じます。

多くの意見を言っていただき、私自身も気づきが得られ、このようなアウトプット・意見交換の場の良さを改めて実感できました。

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広がる一方、アドラー心理学への高まる“あるニーズ”

今回は、
ブッダとアドラー心理学に学ぶ「即実践的 悩みの解決法」
というテーマでお話ししました。

『嫌われる勇気』がベストセラーとなり、アドラー心理学は多くの方に知られるようになりました(私もその一人です)。

「対人関係で、これまでとまったく違った見方ができるようになった」
「心が楽になった。気持ちがスッキリした」

と感動の声を聞く一方で、

「日常生活で使うには具体的にどうすればいいか、わからない」

という声もお聞きします。

そこで、『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎さんの最新作であり、『人生を変える勇気』の内容にもとづき、具体的な悩みへお答えしました。

人生を変える勇気 – 踏み出せない時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)

具体的な悩みに入る前に、アドラー心理学の基礎概念についてお話しします。

乗り越えるべき対人関係の課題とは?

まず、アドラー心理学で問題にされるのは「対人関係」です。

人間の悩みはすべて対人関係の悩みである

と定義され、対人関係のあり方であらゆる悩みを解消できるかどうかが決まる、といわれています。

生きる上で、対人関係を避けることはできません。

もし対人関係そのものを避けようとすれば、誰もいないところ、宇宙の果てまで行くしかありません(火星には人類は行けるようなりそうなので、金星ぐらいに行くのはどうでしょうか?)。

当然それは、現実ではできませんよね。

現実では避けられない対人関係の問題をいかに解消し、幸せになれるか。そのための方法を教えているのがアドラー心理学です

アドラー心理学では、私たちが乗り越えるべき対人関係の課題が3つある(=人生の課題人生のタスク)、といわれています。

そのタスクとは、

  1. 仕事のタスク
  2. 交友のタスク
  3. 愛(恋人、夫婦)のタスク

の3つです。

仕事→交友→愛の順で乗り越えることがより難しくなっていきます。

それは、自分にとってより距離感の近い人との関係となっていくからですね。自分にとって近い人ほど、相手に対して求めるもの、相手に対する期待が大きくなる分、その関係を保つために力が必要になります。

そして、これらのタスクを乗り越えるのに鍵となるのが「自己受容」です。

課題に立ち向かうのに不可欠な「自己受容」

自己受容とは、

ありのままの自分を受け入れている、
自分のことが好き、
自己評価が高い、
自分のあり方を肯定する、

ということです。

岸見一郎さんが「すべての始まりは自己受容」と語るほど、自己受容は重要視されています。

それは3つのタスクを乗り越えるのに不可欠なのが自己受容だからです。

自己受容がベースにあってこそ、さまざまな課題への達成にしっかりと向かうことができます。

いかに自分を受け入れ、自己評価を高めていくか、仕事、交友、愛のタスクにいかに立ち向かっていけばいいのかを、学んでいきましょう。

悩み相談の目的をはき違えてはいけない

悩みへお答えする前にもう1つ、知っていただきたいことがあります。

それは、アドラー心理学における悩み相談の目的です。

ふつうカウンセリングといえば、どんなことを思い浮かべられるでしょうか?

  • 相手の言うことを決して否定してはならない
  • 肯定・同調することが大切

というイメージを持たれている方が多いと思います。

ところがアドラー心理学のカウンセリングでは、相手の悩みをむやみに肯定しない、同調すべきではないと言及されているのです

なぜ相手の悩みを肯定したり同調したりするのはよくないのでしょうか?

それは肯定・同調することで「私は悪くない。この考えのままでいいんだ」という思いを強化してしまうからです

悩んでいるということは、周囲の人や環境もいくらか悪いといっても、元の原因はその方自身にあります。
それを認めずに周りに原因があると見ているのが、悩んでいる状態です。

「私は悪くない。悪いのは周囲の人や環境、社会だ」という考えのままでは、一時的に気持ちが和らぐことはあっても、現状は何1つ、良い方向へは変わりません(むしろ悪い方向へは進んでいってしまいます)。

ではアドラー心理学での悩み相談の目的とは何か?

それについては次回、詳しくご紹介します。

まとめ

  • アドラー心理学では、人間の悩みはすべて対人関係の悩みである、と教えられています。他者とのつながりをなくすことはできず、ゆえに対人関係の悩みを絶えません。その避けられない対人関係の悩みをいかに解消し、幸せに生きられるかを教えているのがアドラー心理学です
  • アドラー心理学では、私たちには乗り越えるべき対人関係の課題が3つある、と教えられています。それが以下の3つです
    1. 仕事のタスク
    2. 交友のタスク
    3. 愛(恋人、夫婦)のタスク
  • これらのタスクを乗り越える鍵となるのが「自己受容」です。ありのままの自分を受け入れ、自己評価が高ければ、タスクへと向かう力が出てきます
  • 相手の悩みにむやみに同調すれば、「私は悪くない」という思いを強化させてしまい、相手は自己改善に向かわず、状況を悪化させてしまいかねません

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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計500回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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