4/4(木)レポート あなたはどの領域?共同体感覚で分かれる4つのパーソナリティ-アドラー心理学にみる 健康なパーソナリティ3

勉強会主催の みなみ です。

今回の勉強会には、初めての方3名を含む、8名の方にご参加いただきました!

平日の開催ながら、多くの方にご参加いただき、とても嬉しく思います^^

会社のリーダーに選ばれ、新人研修も担当されたことをきっかけに、もっと後輩に与えること、喜ぶことをしていきたい、そのために学びを深めたいと思われて来られた方のお話を聞き、その志に感銘を受けました。

今回の内容も大変勉強になったと言っていただき、私自身もとても励まされました。このようなフィードバックは、モチベーションともなり、ありがたいです。

ワークショップの内容を、自分自身が率先して実行していきたいと、思いを新たにしました。

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健康なパーソナリティを形成するには?キーワードは「共同体感覚」

今回の勉強会のテーマは、
ブッダとアドラー心理学から学ぶ「対人関係を良好にする”健康なパーソナリテ­ィ”
についてでした。

パーソナリティとは、性格や個性のことです。

アドラー心理学では「共同体感覚」を基準にして、パーソナリティが健康なものと、未熟なものに分けられています。

図からわかりますように、共同体感覚が高い人は健康なパーソナリティの人であり、共同体感覚が低い人はパーソナリティが未熟な人なのです。

未熟なパーソナリティの人は他者との関係で問題を引き起こし、関係は良好でなくなってしまいます。
ゆえに、対人関係を良好にしていくには、共同体感覚を高めることが欠かせないのですね。

その共同体感覚とは何かについて、ひと言でいえば「他者への関心」であることを前回はお話ししました。

前回の記事はこちら

1/22(火)レポート 共同体感覚をひと言でいうと?他者への〇〇-アドラー心理学にみる 健康なパーソナリティ2
勉強会主催の みなみ です。 今回の勉強会には初めての方お2人を含む、5名の方にご参加いただきました^^ 『嫌われる勇気』を数年前に読まれて感銘を受けられ、また...

自分に関心を示してくれる人、気にかけてくれる人、手助けをしてくれる人、自分の思いを尊重してくれる人に対して、あなたはどう感じるでしょうか?

嬉しく、感謝の思いも湧いてきて、自分もその人を手助けしたい、喜んでもらいたい、その人の思いを大切にしていきたいと思いますよね。

反対に、援助しようとしない、無関心、敬意を払わないような人には、当然ながら好感は持てません。

このように他者への関心のある人は共同体感覚の高い人であり、健康なパーソナリティの持ち主であり、相手と非常に良好な関係を築くことができるのですね。

今回から、健康なパーソナリティと未熟なパーソナリティとはそれぞれどんなものかについて、より細かく見ていきます。

あなたはどの領域?アドラー心理学にみる4つのパーソナリティ

パーソナリティの4つの領域について、それぞれ見ていきましょう。

①共同体感覚が高く、活動的な領域

まず、共同体感覚が高くて活動的な領域。

この領域の人は「社会的に有用な人」といわれています。

自己評価が高く、他者への関心もあり、他者貢献の活動を積極的に行っている人ですから、社会にとっても組織にとっても重宝される人、お手本となる人ですね。

このような人こそ目指すべき人であり、少しでも近づいていきたいところです。

②共同体感覚が高く、非活動的な領域

次に、共同体感覚が高くて非活動的な領域。

この領域の人はいない、と言われています。

なぜかというと、共同体感覚が高まれば、相手の役に立とう、貢献しようと思い、そのための適した努力をするようになるからです

もし活動的でないとしたら、それは共同体感覚が高まっていない、といえるのですね(身体的な障害を抱えておられたり、病気を患われていたりして、活動的になれない方はその限りではありません。しかし、たとえ活動的でなくても共同体感覚が高いことで、周りの人へ良い影響を与えているという方もいます)。

③共同体感覚が低く、活動的な領域

3番目は共同体感覚が低くて、活動的な領域。

この領域の人は、他者への関心がなく、自分のことばかりを考えている。しかも自分のみが得をする活動や、相手から時間や労力・手柄を奪う行為には活動的な人です(想像するだけで、ゾッとします)。

この人は「支配する人」といわれています。

もし自分がこのパーソナリティならば早急に改めるべきであり、周りでこういう人がいたならば、なるべく接触を避けたいですね。

④共同体感覚が低く、非活動的な領域

最後は、共同体感覚が低く、非活動的な領域。

この領域の人は

弱さをアピールする人」と「逃げる人

に分かれます。

弱さをアピールする人は、下手に出て相手から承認を得ようとしたり、守られようとしたりする人です。支配する人のような高圧的な態度は取りませんが、相手の時間や労力を奪っている点は共通しています。

逃げる人は「私には人生の課題に取り組む力はない」と思い込んで、あらゆる人生の課題から逃げてしまっている人です。

 

図の下の領域にいる「支配する人」「弱さをアピールする人」「逃げる人」は、共同体感覚が低いゆえ、対人関係で問題が生じてしまいます。

それぞれの人で、具体的にはどのような問題が起きるのでしょうか。

次回は、それぞれのタイプの特徴、起こりうる問題を詳しくお話ししていきます。

まとめ

  • アドラー心理学では、共同体感覚が高いか低いかによって、パーソナリティが健康か未熟かに分けられています。共同体感覚とはひと言でいえば、「他者への関心」のことを指します
  • 他者のニーズに関心を示し、手助けする人、サポートをする人は健康なパーソナリティの持ち主であり、他者と良好な関係を築くことができます
  • 共同体感覚か高いか低いか、活動的かどうかを基準にして、パーソナリティはさらに詳しく以下のように分けられます
    • 共同体感覚が高く、活動的な領域-社会的に有用な人
    • 共同体感覚が低く、活動的な領域-支配する人
    • 共同体感覚が低く、非活動的な領域-弱さをアピールする人、逃げる人

続きの記事はこちら

6/8(土)レポート 成功するのは与える人?奪う人?共同体感覚の高低と成功との関係-アドラー心理学にみる 健康なパーソナリティ4
勉強会主催の みなみ です。 梅雨の季節となり、蒸し暑さが増して、不安定な天候となっていますね。季節の変わり目であり、体調に気をつけていきたいです。 今回の勉強...

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ブッダとアドラー心理学コンテンツレポート
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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計750回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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