3/14(木)レポート 心理的な障害の元にあるのは?“自己評価の欠如”がもたらす症状-自信を育てる心理学から学ぶ「適切な自己評価の高め方」1

勉強会主催の みなみ です。

今回の勉強会には初めての方5名を含む、11名の方にご参加いただきました^^

平日での開催でしたが、多くの方にご参加いただき、とても嬉しく思います。

お仕事や資格の勉強でなかなかお会いできなかった方とも、久しぶりにお会いでき、嬉しさもひとしおでした(^^)

今回は、自分の現状や考え、解決案を実際に書いていただくワークを行いました。

初めての試みでしたが、「書くことで客観的に自分を捉えることができ、大変参考になりました」と感想をいただいた方もいらっしゃり、ワークを取り入れてよかったと感じました。

より満足感の高いワークショップとなるよう、改善していきたいと思います。

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自信を育てる心理学から知る、自己評価(セルフ・エスティーム)とは?

今回は、
ブッダと自信を育てる心理学から学ぶ「適切な自己評価(セルフ エスティーム)の高め方
についてでした。

このテーマの勉強会では、『自信を育てる心理学』という本の内容をメインでお話ししています。

自信を育てる心理学 「自己評価」入門

この本は、アメリカの臨床心理学者であるナサニエル・ブランデン氏による、自己評価(セルフ・エスティーム)について書かれた本です。

セルフ・エスティームとは、

自分に自信を持ち、自分の価値を認める気持ち

をいいます。

このセルフ・エスティームが欠けていると、自分に対してとても否定的な見方をしてしまうのです。

「自分はだめだ」
「自分には価値がない」
「自分は周りから愛されるはずがない」

と、自分のことを思ったことはないでしょうか?

このような自分に対して否定的な思いは、セルフ・エスティームが欠けていることから生じているのですね。

本来の価値から差し引いて自分を見ることを「ディスカウント」とも言われます。ディスカウントとは、値引きのことですね。

ディスカウントは自分のみならず、相手に対しても行ってしまいます。そうなれば、他者と良好な関係を築くことは難しくなるでしょう。

心理的な障害のもとにある、自己評価の欠如

「心理的な障害」と聞くと、どんな症状を思い浮かべられるでしょうか?

  • 不安、恐れ、抑うつ
  • そのような感情を紛らわせるためのアルコールや薬物の濫用
  • 学校や職場での成績不振
  • 配偶者への暴力や児童への虐待

などがありますね。

これらの心理的な障害のもとをたどっていけば、必ず自己評価の欠如にいきつく、と言われています。

自分自身を認め、自信があれば、不安や怖れ、抑うつといった感情で苦しみ続けることはなくなるでしょう。
その感情を紛らわせるためにアルコールや薬物を依存することもなくなりますね。

自分に自信があれば、学校の勉強や仕事にも意欲的に取り組むこともできます。

また自分を大切にできれば、他者も尊重することができます。そうなれば、暴力的な行為や虐待などは決してやらないはずです。

自分をディスカウントすることで他者もディスカウントして相手を脅威や敵、価値のないものと見なしてしまうのです。

まさに自己評価の欠如が、心理的な障害のもとになっているとわかります。

自己評価は人生そのものを決める?自己評価の人生への影響

自己評価は、人生の重要な選択や決定、すべてに影響を与える、といわれています。

自分に価値があると思えて、自信を持てているなら、それだけ前向きな、積極的な選択ができるようになります。

反対に、自己評価が欠けていれば、後ろ向きな、消極的な、破壊的な選択さえしてしまうでしょう。

人生は選択の連続であり、その選択すべてに自己評価が関わっているならば、自己評価が人生そのものを決めてしまう、といっても過言ではありませんね
ゆえに、積極的な自己評価は満ち足りた人生に不可欠なのです

いかに人生でセルフ・エスティームが重要であるかがわかります。

 

ではどうすれば、セルフ・エスティームを高めることができるのでしょうか?

実は私たちは誤った自己評価の高め方をしていて、本当には自己評価が高められていない、とブランデン氏は指摘されています。

その自己評価に対する誤った認識とはどのようなものか、
またセルフ・エスティームの適切な高め方にはどのような方法があるのかについては、次回、詳しくお話ししていきます。

まとめ

  • 精神的に豊かな、安定した生活を送るのに大事なものが自己評価(セルフ・エスティーム)です。セルフ・エスティームが欠けていると「自分にはダメだ、価値がない」と、自分に対して否定的な見方をしてしまいます(本来の価値から差し引いて自分を見ることを「ディスカウント」ともいわれます)
  • 心理的な障害のもとをたどっていけば、必ず自己評価の欠如にいきつく、ともいわれています。自分を大切にできなければ不安や抑うつに悩まされたり、他者も大切にできずに傷つけたりすることもあります。反対に自己評価が高ければ心理的な問題も解決されていきます
  • 自己評価は人生の重要な決断・選択すべてに影響を与えます。ゆえに自己評価は人生そのもの左右するものであり、満ち足りた人生に積極的な自己評価は不可欠なのです

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この記事を書いた人
南 雄一郎

2011年 金沢大学工学部 卒業

大学では機械工学を専攻するなか、悩み解消のヒントや生きる指針を教える仏教に強い関心を持ち、仏教講演会に多数参加しました。

また大学卒業後は仏教と親和性のある心理学にも興味を持ち、独学で学びました。

現在は東京都内でライターをしながら、対人関係の悩みを解消し、自立した生き方の実現を目的とした 仏教×心理学のワークショップを開催しています。

自主開催のワークショップは累計750回以上。

2018年 新潟県キャリアセンター様主催 キャリアコンサルタント フォローアップセミナーにて講師をつとめました。

NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。

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